先日、もく遊りんに遊びに行き、木育や家族の居場所について刺激を受けたり癒されたり、いろいろ感じさせられたところがある阿部高志です。

 

 

人間って、木や緑を見たり、それらに囲まれると癒されたりリフレッシュできるよなーと改めて実感したところ。

フィンランドではウィークデーは街中でゴリゴリ働いて、週末は山へ行ったり別荘で自然に囲まれてリフレッシュするというスタイルが文化としてあるようで、その原理やうんちくを知らなくても、日本各地でも年々、木や自然に囲まれて過ごしてリラックスする人たちが増えている気がします。無意識にでも、五感が自然を求めたりしているのかな。

 

 

コロナが良くも悪くも定着して、日本でも自分やまわりが感染対策を行うことで、ある程度の感染を防げることを学んだこの1,2年。ようやくこのGW期間では、人々が交流できるところへ足を運んでみようかなと多くの人たちが動き始めました。

 

私は、プライベートでも人々の交流や木育などを見て感じる中で、今後の自分と会社のステップをその都度描いています(特技:妄想)。

 

 

特に最近は、木と木育はどんな業種や職種ともコラボできる要素を持っていると改めて感じています。

トヨタがカーボンニュートラルの一環として、森づくりや木を使うことを進めているのもその1つだし、飲食店やサービス業の店舗の内外装に木または木質のものを使うことで、明るさややわらかさ、癒しをお客さんに提供できたり。

 

住まいや家具、アクセサリーなどはもちろん、地球環境への寄与や生態系の維持、山と木の関係から私たちが使う水のこと、人間に与える多くのメリット、脱炭素・脱プラスティックを達成するために木材の粉末(セルロース)からもバイオプラスチックの利活用が進められ始めています。

 

 

少し前までだと、元々、木や自然に興味がある人たちが好んで家具や食器を購入したり、里山やガーデン、ハンドメイド系のイベントへお出かけしていたのが、今では家族の憩いの場所として自然や木があるところへお出かけする人たちが増えた気がします。

全国各地のおもちゃ美術館や、室内外に木製遊具がある大きめの公園や遊び場の整備や設置が進められていることも要因としてあると思います。

 

関東圏では体育館の休憩スペースの木質化が進められていると聞きますし、こちら岩手では花巻おもちゃ美術館とトヨタや花巻温泉郷のコラボ、各地の交流施設へ木育ひろばが増え始めています。

 

木材業に携わっていると、住宅向け木材が販売金額も大きいので、創業当時からそこに注力してきた川中(製材・合板・集成材・プレカット・流通等)の業態が多くいると思います。

東日本大震災前から、住宅着工は右肩下がりになっていくという未来は業界人では通説になっていて、ある人は川上へ、ある人は川下へ業態を拡大したり、山から住まいや暮らしまでトータルで手掛けたり、他業種とのコラボをスタート、異業種へ進出する会社は年々増えている感覚です。

 

 

個人的には、木育事業を考えると、何か特別なことをイチから手掛けるイメージが少し前までありましたが、すでにある自分たちの武器を業界内だけではなく、多くの人々に提供できるように姿形を変えながら、実現したいゴールや志が同じ業界外の人々と積極的にコラボして、適正な利益をみんなでいただいて活動を継続していくことに意義がある気がしてきました。

当社が持っている強みや要素をほかの人たちに利用してもらいながら、当社もほかの人たちの強みや要素を利用させてもらうイメージ。

 

木育単体だと、お客さんによって好みや求めてくる深さが異なってくるけど、他要素と絡むことでこれまで関わりがなかった層との接点ができて、お客さんの広さと深さが一気に増える感覚です。日本木青連の全国各地のメンバーの取り組みを見聞きしていると、そういう感覚になりました。

 

また、盛岡市では公民連携によるPark-PFIが増えてきている印象です。

いろいろな地域で人々が交流したり憩いの場として利用できるよう、コンセプトをもとにいくつかの民間事業者がサービスを提供しながら公園を整備していくのは1つの手段です。

 

Park-PFIではないにしろ、個人的には自社と自分のやりたいこと、実現したいことを地域の中でつくりたいと考えています。

これまでいろいろな人やところで伝えてきましたが、木育、保育、フリースクール、飲食、ものづくりなどなど、多世代が交流しながら癒しや楽しさを感じられる居場所を。

 

今、自分は40代前半、これから何を仕掛けて、何を変えていきたいか。

自分ができないことはほかの人に託すことや次代に引き継ぐことも出てくると思います。

 

そんなことを考えたGW終盤でした。