エリザベス2世女王の従弟であるケント公爵エドワード王子の妻、ケント公爵夫人キャサリン妃は2025年9月4日、ケンジントン宮殿で家族に見守られながら92歳で亡くなりました。1994年にカトリックに改宗したケント公爵夫人の葬儀はウェストミンスター大聖堂で執り行われ、近代イギリス史上で王室メンバーのカトリック葬儀としては初めてのものとなります。



2025年9月15日、ロンドンのウェストミンスター大聖堂で行われるキャサリン公爵夫人の葬儀に先立ち、故人のための通夜式、受け入れの儀式、晩祷が行われました。




ケント公爵エドワード王子と娘のレディ・ヘレン・テイラーは、ケント公爵夫人の葬儀の前夜、ウェストミンスター大聖堂に訪れました。棺は聖母礼拝堂に一晩安置されました。








ケント公爵夫人キャサリン妃の葬儀を前に、棺を担ぎ手たちがウェストミンスター大聖堂に運び込む様子。



翌日の2025年9月16日、ケント公爵夫人キャサリン妃の葬儀がウェストミンスター大聖堂で英国王室関係者の参列のもと執り行われました。ケント公爵夫人キャサリン妃を偲んで、子供や孫、姻戚関係にある従兄弟、そして王室関係者がカトリックのミサに参列しました。ケント公爵夫人は300年ぶりに王室の一員としてカトリックに改宗したため、この葬儀も歴史的な出来事となりました。


ケント公爵エドワード王子と娘のレディ・ヘレン・テイラー


レディ・ヘレン・テイラー


ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃






キャサリン妃の髪色は夏休み後にブロンドに変わったことで話題になり、その後元のブルネットに戻ったとの報道もありましたが、喪服に際立って明るく見えます。


カミラ王妃は急性副鼻腔炎のため欠席され、チャールズ国王単身での参列。

チャールズ国王にとっては母エリザベス2世女王の従弟の妻の葬儀です。







チャールズ国王の末の弟であるエディンバラ公爵エドワード王子はパプアニューギニアでの公務に出席中の為、エディンバラ公爵夫人ソフィー妃は単独での出席となりました。


アン王女と夫のティモシー・ローレンス卿


ヨーク公爵アンドルー王子と元妻のヨーク公爵夫人セーラ・ファーガソン
娘のベアトリス王女、ユージェニー王女は出席されなかったようです。




グロスター公爵リチャード王子とバージット妃
リチャード王子の王位継承順位はマーガレット王女の子孫に次いで32位。




ケント公爵夫妻の孫レディ・アメリア・ウィンザーとレディ・マリナ・ウィンザー姉妹。
ケント公爵夫妻の長男であるセントアンドルーズ伯爵ジョージ・ウィンザーの娘です。

レディ・アメリア・ウィンザーはケント公爵夫妻の孫10人の中で最も知られる存在です。

モデルとして活動しています。





ケント公爵エドワード王子の弟、マイケル・オブ・ケント王子と妻のマリー=クリスティーヌ妃



フレデリック・ウィンザー卿と妻のソフィー・ウィンザー(ウィンクルマン)
ケント公爵エドワード王子の弟、マイケル・オブ・ケント王子の娘


レディ・ガブリエラ・キングストン(ウィンザー)
ケント公爵エドワード王子の弟、マイケル・オブ・ケント王子の娘



マーガレット王子の息子スノードン伯爵デイビット・アームストロング=ジョーンズと娘のレディ・マルガリータ・アームストロング=ジョーンズ。
スノードン伯爵はアン王女の子孫に次いで王位継承順位26位。娘のマルガリータは兄に次いで28位。








大聖堂に入るチャールズ国王。







2025年9月16日、追悼ミサではエリザベス2世勲章を含むケント公爵夫人個人が保持していた栄誉が披露されました。





ケント公爵夫妻の孫、カシアス・テイラー(28)とコロンバス・テイラー(31)
お二人はケント公爵夫妻の長女レディ・ヘレン・テイラーの息子です。

ケント公爵夫妻の孫エステラ・テイラー(20)とエロイーズ・テイラー(22)姉妹
お二人はケント公爵夫妻の長女レディ・ヘレン・テイラーの娘で、先に紹介したコロンバス、カシアスの妹です。

2014年のトゥルーピング・ザ・カラーでキャサリン妃と談笑するエステラ・テイラー



ケント公爵エドワード王子の妹アレクサンドラ王女の孫、フローラ・ヴェスターバーグ(オギルヴィ)
黒ではなく、ネイビーの衣装に見えます。




フローラ・ヴェスターバーグとゼノウスカ・モワット
ゼノウスカ・モワットもアレクサンドラ王女の孫で、2人は従姉妹です。



マーガレット王女の娘、レディ・サラ・チャット(王位継承順位29位)



サミュエル・チャット
レディ・サラ・チャットとダニエル・チャットの長男で、マーガレット王女の孫であり、王位継承順位は母サラに次いで30位です。













ケント公爵の弟であるマイケル・オブ・ケント王子は車椅子で参列されたようです。チャールズ国王の後ろにマイケル・オブ・ケント王子の姿が確認できます。




マイケル・オブ・ケント王子の車椅子は息子のフレデリック・ウィンザー卿が押しています。




アンドルー王子とアン王女




参列者達は葬儀の後、ケント公爵夫人の棺を見送りました。







1942年、父の早すぎる死に伴い6歳で爵位を継承したケント公爵エドワード王子は、ジョージ5世の孫であり、エリザベス2世女王の従弟にあたり、英国王位継承順位7位で生まれました。現在、王位継承順位42位となりましたが、長年にわたり王室の重要な一員でした。妻のケント公爵夫人キャサリン妃の公務引退後も高齢ながら公務を続けれ来られ、同じくエディンバラ公爵が公務を引退されていたエリザベス2世女王をさりげなくお支えしていた印象です。


プラチナジュビリーのトゥルーピング・ザ・カラー2022、エリザベス2世女王にとって最後となったトゥルーピング・ザ・カラー


ケント公爵は、健康状態の悪化により公の場に頻繁に姿を現すことはできていませんが、公式には王室の11​​人のシニアロイヤルの一人とされてきます。







今回の葬儀でベール付きの帽子を着用されていた女性達を集めました。
キャサリン皇太子妃、グロスター公爵夫人バージット妃、ヨーク公爵夫人セーラ元妃、エロイーズ・テイラー、エステラ・テイラー、ソフィー・ウィンザー(ウィンクルマン)




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以上です。

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