
2025年1月6日、フレデリック国王とメアリー王妃は伝統的な新年のレセプション(2回目)を主催しました。
デンマーク王室では新年のレセプションが数回に分けて開催されます。
18世紀以来、デンマークの君主たちは年の初めにレセプションを開催し、国の高官に挨拶を行ってきました。数日間に分けていくつかのレセプションが開催され、首相や閣僚などを招いた最初のレセプションはすでに1月1日に行われており、その後には新年を祝う夕食会が開催されました。

1月6日の最初のレセプションは、アマリエンボー城のクリスチャン7世宮殿にて最高裁判所判事、王室近衛兵、衛兵連隊の将校達を招いて開催されました。





そして、国王夫妻は衣装はそのままで場所を移し、この日2回目(新年3回目)のレセプションを主催されました。


この日の2回目のレセプションはにクリスチャンボー宮殿の騎士館に移動し、外交団を招いて開催されました。クリスチャンボー城はデンマーク王室および政府の迎賓館として使われており、国会議事堂や内閣府、最高裁判所など、デンマークの三権に関する施設がおかれています。


レセプションの開始に先立ち、ドイェンと呼ばれる外交団の長が外交団を代表して演説をしました。 ドイェンはデンマークで最も長く大使を務めた人物で、 今年はクロアチアのティナ・クルチェ大使でした。

数日間にわたるデンマーク王室の新年レセプション。レセプションの規模は第一次世界大戦後に発展しました。 これは社会の発展によるもので、 20世紀に政府機関の数は増加し、より多くの省庁が設立され、多数の新しい国が設立したことでより多くの外交使節がデンマークに駐在するようになった為だと言われています。

コペンハーゲンに駐在するすべての大使や使節団責任者がフレデリック国王とメアリー王妃に挨拶しました。大使達は配偶者も同伴している為、挨拶する人数は倍近くになります。

昨年、皇太子時代のフレデリック国王とメアリー王妃はすでにマルグレーテ女王のレセプションに同行していましたが、これが国王と王妃として行われた初めての外交団との新年のレセプションでした。昨年、マルグレーテ女王は、年始にすべてのレセプションを主催し挨拶を終えた直後、2024年1月14日に退位しました。


デンマーク王室のInstagramに掲載された写真の中に日本大使夫妻と思われる方も写っていました。

メアリー王妃はTERI JONの金襴の美しいドレスを着用。ブランドのモデル着用画像と比較すると、メアリー王妃は襟をノーカラータイプにカスタムメイドしているようです。

2024年7月4日、グリーンランド訪問で初めて着用され、当時デンマークのメディアから金襴の美しいドレスは「雪の女王」と賞賛されたそうです。屋外で太陽の光にあたるとより輝いて美しかったことでしょう。


今回の着用ではドレスの下に白いグローブとタートルネックを着用されています。前回の記事でご紹介した象勲章はお二人ともサッシュに付けられています。
ゲスト達は民族衣装で正装する人も居たのでご紹介します。

フィリピン大使夫妻。 夫妻の衣装はパイナップルの繊維で作られているそうです。

インドネシア大使

タイの臨時大使夫妻

ケニア大使

カナダ大使夫妻

ニジェール大使

インド大使夫妻

衣装から判断してモロッコ大使だと思います。

カタール大使でしょうか?

エチオピア大使でしょうか?

ウクライナ大使でしょうか?夫人はウクライナ刺繍が入った衣装です。
この翌日には新年4回目となるレセプションが開催されました。
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