仁志敏久取材日記 -5ページ目

試合経過2

2打席目。四球。
3回表、2アウトランナーなしの場面。
初球見逃しストライクの後、4球続けてボール。
最後は、明らかにボールと分かる変化球が内角に外れた。
試合は、相川のタイムリー、田中のHRで0ー2と湘南にリードを奪われている。

試合経過

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イースタンリーグ公式戦。対湘南シーレックス。
1番セカンドで先発出場。

1打席目
1ー0の後の2球目を打ちサードゴロ。

先発投手は巨人木佐貫。
湘南土肥。

4日

本日の平塚戦。遠征メンバーに仁志選手も入っています。
18時試合開始。

2日・西武第2球場


1打席目。ホームラン。


2打席目。セカンドライナー。


3打席目。四球。


結果。

2打数1安打。打点1、得点2。

4回目の打席には立たず、代打大西となったところで、

クラブハウスに退いた。



本日は1番DHで先発出場。西武の先発ピッチャーは左腕の山崎。


DHでの出場は、オープン戦以外では初。


まず、1打席目のホームラン。

打った球は2-2から5球目の変化球。


(インコースのストレートが続いて)

「うん。まっすぐがボールになって、その後の変化球が

ほぼ真ん中に入って来たかな。うまく捌けた。

あんまり外(外角の球)を意識すると崩れちゃうからね。

まっすぐのタイミングで待って打った。」


2打席目は2回1アウト2塁の場面で。


初球ボールの後の2球目を真芯で捉えたがセカンドライナー。

当りが良く、2塁ランナー戻れず、結果ダブルプレイに。


この打球は打った瞬間、センターに抜けるかと思ったが、

2塁にランナーが居た為、予め守備位置をセカンドベース寄りにとっていた

2塁手がうまく処理した。


3打席目の四球。5回1アウトランナー1塁の場面。

これは、1球目こそ変化球で見逃しストライクとなったが、

後は、4球続けてボール。

その後、満塁となり三浦のタイムリーヒットで本塁に生還。


初回のソロホームランに続く2得点目を挙げた。


この日も好調を維持。

打席でも余裕が感じられ、懐も深く、球が良く見えているという印象。


試合後はいつものように淡々と語ってくれた。


そして、試合終了を待たず、観戦の妨げにならぬよう、

第2球場専用駐車場を避け、

1軍交流戦で使用した、インボイスSEIBUドーム駐車場から、

ひとり球場を後にした。





明日、ジャイアンツ球場の予定です。


31日・ロッテ戦

前日と同じく、1番セカンドで先発出場しました。


先発投手はジャイアンツ辻内。ロッテは三島。


1打席目。

1-1からの3球目をジャストミート。

右中間への打球はライト前ヒットに。


2打席目は3回、1アウト満塁の場面で。

初球ファールの後、2球目を打ち、

レフト前ヒット。

2者が生還し、この一打で、ジャイアンツが3-2と逆転に成功。



3打席目は4回。2アウトランナー1塁。ピッチャーは藤井。

1-0からの2球目を打ちサードゴロ。


試合後のコメントでは、

この打席だけが、ボールを捉えきれなかったとのこと。


4打席目は7回先頭打者。ピッチャーは田中。

1-1からの3球目を打ちショートゴロ。


そして5打席目。1点ビハインドで迎えた最終回。

先頭の堀田がデッドボールで出塁。

0アウト1塁。ピッチャーはこの回から登板したミラー。


1-1からの3球目を打ちショートゴロ。

惜しくも6-4-3のダブルプレーに打ち取られた。


この日の対戦投手はすべて右。

2軍の宿命とはいえ、この日もすべて初対決の相手となった。


結果は5打数2安打 2打点。


今日の打席について。

(最終打席。相手のミラー。初対決で荒れ球は難しかったのでは?)

「1,2,3でいこうと思ったけど、堀田(前打者)の初球、スライダーで、

デッドボールだったからね。いきなり当てられたら嫌やだし。

でも、ころがしちゃだめだなぁ。ゴロよりフライにしたかった。

つなげようって意識しちゃったから…。

1、2打席目は良かった。サードゴロ(3打席目)だけが、

捉えきれなかったかな」


試合は4-5で敗戦。



仁志選手はイースタンリーグ出場9試合目にして初のフルイニング出場。

この日も、子供達が多く観戦に訪れ、ジャイアンツ球場は多くの歓声に包まれた。


明日は、ジャイアンツ球場にて練習です。




31日

ジャイアンツ球場で行われる対ロッテ戦に出場予定です。

浦和遠征

取り急ぎ、試合結果のみご報告いたします。


本日は、ロッテ浦和球場にて行われた、

ロッテとのイースタンリーグ公式戦。


1番セカンドで先発出場しました。


ロッテ、ピッチャーは右腕の戸部。

1打席目。

1-2からの4球目を打ちピッチャーゴロ。


2打席目は、3回0アウト1塁。

3球目。1塁ランナーの實松がスタートを切り0アウトランナー2塁に。

そして、1-2からの4球目を右に転がし進塁打。

結果はセカンドゴロ。

(これで1アウト3塁となり、次打者の岩舘のレフト前ヒットで、

實松が生還。)


3打席目は5回0アウト1塁。 

2球目。打った球は1,2塁間に強いゴロ。いい当たりであったが、

ロッテ2塁手早坂が上手く捌いて、4-6-3のダブルプレーに。


4打席目は6回。ピッチャーは林。

2アウト1,2塁の場面で迎えだが、

2球目を打ちセンターフライ。

この打席も当たりは悪くないと思ったが、惜しくも打球は正面へ。



結果。4打数の0安打。


6回の攻撃が終わったところでベンチに退きました。


試合はジャイアンツが6対3で勝利。



明日はジャイアンツ球場です。





今日の仁志選手

本日、ジャイアンツ球場ではジャイアンツと中国選抜との試合です。


よって、仁志選手は室内にて練習を行いました。



今後の予定ですが、あくまでも、その時点での予定となります。

よって、

今後、1軍に昇格の予定がないのではなく、

今、聞いている時点ではないということになります。

そもそも、昇格、降格に予定というものはなく、

状況が刻々と変わるのがプロの世界であり、

そのために準備をしているのがプロ野球選手です。


今現在、決まっている予定は、

明日(30日)のイースタン公式戦、対ロッテ(浦和)に出場するということです。

「仁志さんは元気なの?」

5月。

あれは、冷たい雨の降るインボイス・SEIBUドーム。


この日、仁志選手は、前日に続いて出場機会なし。

腰の痛みで先発を外れた小坂。

代役で起用されたのは川中だった。


試合後の駐車場、ふいに背中からタイトルにある言葉をかけられた。


これは、全国の巨人ファンの声を代弁したかのような、

地方から来たという家族連れのお父さんの声。


私が、仁志選手と帰り際に言葉を交わしていたのを見ていたという。


「元気ですよ」


私が短く答えると、


「そっか、腐ってるんじゃないかと思って心配したよ!」

そう言うと大勢の連れの元へと戻っていった。




2日後。

このやりとりを仁志選手に話した。


「若い頃は、やんちゃだったからね。

入って2,3年はめちゃめちゃやんちゃだった。

(腐ってるって思われるのは)

だから、その印象が強いんじゃない?


由伸だって二岡だって同じ立場になればそう言われると思うよ。


今は、与えられたこと以外は、自分ではどうすることは出来ない。

出る時に以前と変わらない、ブランクとならない準備をするだけ。


今の状況をベースに練習してるわけじゃない。

(今を)特別な状況だと思っていたら、出た時にだめになっちゃう。

控え(選手)の練習をしてるわけじゃないから。」


そして最後にこう言った。

「そもそも埋もれてるとは思ってない。」



4月は、先発がわずか5試合。

5月に入ってからは、この日まで先発出場はない。


私自身の問い掛けも、ここまでは、

逆境についての質問が多かったように思う。


しかし、この日の私の「取材ノート」の端には、

こう記されていた。

(出場機会の減少については、今日で聞くのはよそう)


これは、仁志選手の

「そもそも埋もれているとは思っていない。」

という言葉に全てが集約されていると感じたからだ…。


袖ヶ浦遠征

本日も1番セカンドで先発出場。


結果は3打数の1安打。1四球でした。


日ハムのピッチャーは右腕のディアス。


1打席目。

0-1からの2球目を打ちセカンドフライ。

2打席目も、1-2からの4球目を打ち上げてしまい、

センターフライ。


3打席目は、初球を叩き、三遊間にゴロ。

ショートが追いつき1塁に投げるも、間一髪セーフで内野安打。


4打席目は8回先頭打者で迎え。ここでピッチャーが左腕の清水に交代。

ここは、0-3から1-3になるも結局1球も振らずに四球を選んだ。


この後、イースタンでも不可解なジャッジが…。

続く岩舘が、キャッチャーファールフライを3塁側ベンチ前に打ち上げた。


キャッチャーが捕球した瞬間、1塁ランナー仁志選手がタッチアップの

スタートを切る。

タイミングはアウトに近かったが、焦ったキャッチャーの悪送球を誘い、

ボールはセンター前に転々…。セーフ。

しかし、主審の判定は、捕球した後にタイムをかけたということで、

1塁に戻れというコール。


明らかにインプレーであったし、そもそも審判がタイムをかける場面でも

なく、必要性もまったくなかった。


これに納得のいかない吉村監督が執拗に抗議したが、結局判定変わらず。

ランナー1塁で試合再開となった。


仁志選手はこの回が終わったところで、ベンチに退いた。


「バッティングの感じはいい。

試合では自分の感覚を確かめるだけ」




試合は、家族がスタンドで見守る地元千葉出身の長田が、ヒット、盗塁、そして、

星のセンター前ヒットで、本塁生還。

この見事な長田の走塁とスライディングで奪った虎の子の1点を、

先発の木佐貫が守りきり1-0の完封勝利。


仁志選手の今後について


(1軍昇格など)何か話しはあるんですか?

「いや、何もない」


確かに今までにない体験の中、得られるものを

多いし、今だからこそ出来ることもある。


しかし、明らかに1軍とは違う様々な環境。

いつまでも居る場所ではない。


仁志選手が袖ヶ浦球場を後にした。

その車のテールランプを見ながら、強くそう感じた。





地方のファンにとっては嬉しいことでもあるけれど…。