紛らわしい症状の10番目は「手の痛み」です。
手の痛みを起こす主な疾患として、腱鞘炎・関節リウマチ・変形性関節症が挙げられます。

腱鞘炎の場合はバネ指・アイヒホッフテスト陽性などで鑑別します。

変形性関節症と関節リウマチでは朝のこわばりの時間が違い、変形性関節症が5~10分程度なのに対し、関節リウマチでは1時間以上続きます。
更に血液検査を行うとはっきりします。

これらの症状が紛らわしいのは、腱鞘炎がある場合、手指の変形も合併しているケースがかなり多いことです。

また、関節リウマチでは腱鞘炎を合併していることもかなりあります。

実際、私の腱鞘炎の治療では、手指の関節の動きが治療のポイントとなっています。

しかし、関節リウマチの方は全身の状態に問題があり、脾虚証・腎虚証・痰飲・瘀血証などの治療が必要となります。
また、手指以外の関節にも問題がある事も少なくありません。

変形性関節症も脊椎・膝など他の関節にも問題がある事が多いと思います。

この様に手だけではなく、全身を診る事で鑑別が出来ると思います。
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紛らわしい症状の9つ目は「殿部痛」です。
殿部が痛いというと「坐骨神経痛」と思う人が多いようですが、実際には変形性股関節症など股関節に問題がある人の方が多いと思います。

実際殿部痛を訴える人でSLRテストの陽性率はかなり低いのに対し、パトリックテスト・エリーテストなど股関節関連の理学テストの陽性率は高いです。

他にはKボンネットテストの陽性率も比較的高く、梨状筋の関与が考えられます。

尚、SLRテストで坐骨神経痛が診断されるのは股関節屈曲35~70°で、0~35°では梨状筋や仙腸関節、70~90°では腰椎椎間関節に問題があるとされています。
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参加費
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4,950円(税込)(1,650円×3回分)
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5,500円(税込)単回払い   (*いつでも止めることができます)
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トライアル参加について
トライアルは開始時と終了時に2回アンケートに答えていただければ参加可能です。
申込方法
詳しくは以下のページをご覧下さい。
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紛らわしい症状の8つ目は「疲労感・倦怠感」です。
疲労感・倦怠感というと単に疲労が蓄積している・過労であるととらえがちですが、他の原因が潜んでいることがあります。

比較的多いものとして、軽度のうつがあります。
うつ病というほど程度は強くないのですが、不眠・意欲の低下・イライラ感などを伴っていることも多いです。
コロナ以来増えていると思います。

低血圧も良く遭遇します。
元来血圧が低い人が更に下がると疲労感・倦怠感が強くなるようです。
不調を訴えている方の収縮期圧の平均は、平常時は90~100㎜Hg、不調時は70~80㎜Hg位でした。
その時の脈は虚・遅です。

他には慢性疲労症候群・内分泌疾患・感染症など様々な疾患が考えられます。

特に最近コロナに感染後やコロナワクチン接種後から疲労・倦怠感が続いている患者さんが来院しています。

したがって疲労・倦怠感が強く長期間持続している場合、何か原因がある可能性があるという事を念頭に置いて治療にあたることが大切かと思います。
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紛らわしい症状の7つ目は「息苦しさ」です。
息苦しいというとまず喘息を考えることが多いと思います。
気管支喘息では呼気時に呼吸が苦しいのが特徴的です。
元来アレルギーがあったり、風邪を引いた時に起こることが多いとされています。

吸気時に息苦しいものとして、過換気症候群があります。
「息が吸えなくて苦しい。」という訴えがあります。
精神的ストレスが強いことが特徴的です。

最近遭遇したケースではパーキンソン病に伴う呼吸苦というものがありました。
猫背で胸郭が広がりにくい状態になっており、軽い喘息も合併して呼吸が苦しくなってしまうとの事でした。

特に病気ではないが、呼吸が浅いという訴えも比較的多いです。
呼吸補助筋である胸鎖乳突筋・斜角筋・小胸筋の緊張が強くなっており、これらの筋肉の緊張を緩和することで症状の改善が期待できます。
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紛らわしい症状の6つ目は「側頭部~顎の痛み」です。
側頭部の痛みというと、まず頭痛を考えると思います。
特に閃輝暗点があれば、片頭痛によるものと考えられます。

しかし、側頭部~顎の痛みでは顎関節症によるものも考えられます。
開口障害や開口時のクリック音があれば、顎関節症と考えて良いと思います。

また、齲歯など歯由来の痛みによる場合も考えられます。
齲歯に対して頭痛もしくは顎関節症と思い込んで鍼灸治療を行い、痛みが軽減すると、齲歯を放置することになります。
歯に問題がありそうな場合は必ず歯科を受診していただいて下さい。
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紛らわしい症状の5つ目は「食欲不振」です。
食欲不振というと、消化器疾患を第1に考えます。
特に検査をしても問題なかったという場合、機能性ディスペプシアの可能性が大きいです。

しかし、うつ病や神経性食思不振症でも食欲不振の訴えがあります。
また、薬の副作用でも食欲不振が起こる場合があり、特に多いのが消炎鎮痛剤によるものです。

多くの場合食欲不振に対して足三里の施灸は有効ですが、精神疾患がある場合はその治療も必要です。
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紛らわしい症状の4つ目は「関節痛」です。

関節痛というと、ほとんどの原因が変形性関節症によるものですが、時には関節リウマチを始めとする自己免疫疾患による場合も考えられます。
指の痛みでDIP関節は変形性関節症、PIP関節は関節リウマチと学校で習った記憶があります。
実はPIP関節でもブシャール結節は変形性関節症によるものです。
これは非常に紛らわしく、鍼灸の国試で指の関節痛の部位で変形性関節症とリウマチを鑑別するという問題が出て、議論が炸裂したことがあります。
その他痛風・偽痛風・多発性骨壊死なども関節痛を呈する疾患に挙げられています。

自発痛がある・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で痛みが改善しない・鍼灸で効果が出ない又は効果が出る期間が短いなどがある場合は一度精査をした方が良いかと思います。
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紛らわしい症状の3つ目は「咳」です。
咳というと風邪をまず第1に考えますが、2週間以上続く場合は風邪以外の原因が考えられます。

その中で比較的多く遭遇するのが咳喘息です。
咳喘息は気管支喘息と違い、呼吸困難や喘鳴を伴いません。
しかし好酸球増加や気管支拡張剤有効などが風邪と違うところです。

もう1つ良く速遇するものとして胃食道逆流症(逆流性食道炎を含む)があります。
胸やけ・呑酸などの症状を伴う場合はその可能性が高いです。

その他には気管支炎・肺気腫・肺癌・心因性によるものなども挙げられます。
そして忘れてならないのは新型コロナウィルス感染です。

以上色々と取り上げましたが、咳は意外と奥が深いようです。

紛らわしい症状の2つ目は手や足のしびれです。
患者さんにとって手や足のしびれはかなり気になる症状の様です。
実際、神経内科や脳神経外科を受診したという方は結構多いです。

しかし、手や足のしびれで第1に疑うのは整形外科疾患です。
絞扼性神経障害(胸郭出口症候群・肘部管症候群・手根管症候群など)・神経根症(椎間板ヘルニア・脊椎症など)・脊柱管狭窄症などです。

次に糖尿病による末梢神経障害がないか考えます。

また、脳の疾患では脳梗塞以外に脳腫瘍が挙げられており、こちらは要注意です。
悪性腫瘍の患者さんでは脳への転移を考慮する必要があります。

また、器質的疾患が特に認められない時は局所の浮腫がある場合もあります。
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