2回前のメールマガジンで五十肩の治療が難しい理由として3つの原因を挙げました。
1)治療のタイミングが難しい。
2)運動鍼のタイミングが難しい。
3)寒熱夾雑があることが難しい。
今回は寒熱夾雑について説明します。
五十肩では虚血と炎症が同時に起こっており、治療が難しい状況となっています。
一般的には虚血には暖める治療を、炎症には冷やす治療を行います。
この矛盾した状態をどのように対処していくのかが課題となります。
肩をやみくもに暖め過ぎたり、冷やし過ぎたりせずに、肩の局所取穴は必要最小限にし、遠隔取穴で寒熱を調整していきます。
熱に対しては鍼を、寒に対しては灸を用います。
特に炎症部位の局所治療は症状が増悪することがありますので要注意です。
前回のメールマガジンで五十肩の治療が難しい理由として3つの原因を挙げました。
1)治療のタイミングが難しい。
2)運動鍼のタイミングが難しい。
3)寒熱夾雑があることが難しい。
前回は1)の治療のタイミングについて説明しました。
今回は運動鍼のタイミングについて説明します。
運動鍼とは置鍼した状態で肩を動かす治療法の事です。
主に可動域制限に用いています。
運動鍼は直後効果が出る画期的な治療法である反面、炎症がある時期に行うと、悪化することもあります。
運動鍼を行うタイミングを適切にすることはとても重要です。
運動鍼を行うには、自発痛・夜間痛がないことが第1条件です。
動作時痛では、可動域制限があるところまで行く前に、少しでも動かすと痛む場合も要注意です。
可動域制限があるところまで行って痛みが軽ければ一般的には大丈夫です。
まだ動かす時期が来ていないのに、患者さん自身が肩の体操を行っている場合もありますので注意が必要です。
肩の治療では痛みを緩和する治療をする時期と可動域を改善する治療をする時期を意識することが大切です。
なぜ五十肩の治療は難しいのでしょうか?
主に3つの原因があります。
1)治療のタイミングが難しい。
2)運動鍼のタイミングが難しい。
3)寒熱夾雑があることが難しい。
今回は1)の治療のタイミングについてお伝えします。
発症直後で炎症が強い時、自発痛・夜間痛が強い時には鍼灸で著しい効果を出すのは難しいです。
身体から出るエンドルフィン・副腎皮質ホルモンの量には限度があるからです。
したがってこのような時に鍼灸治療を引き受けると「鍼灸は五十肩に効かない」と言われてしまう可能性があるのでお気を付け下さい。
自発痛・夜間痛がない場合には鍼灸治療は効果が出しやすいです。
運動痛もなく、可動域制限が残っている場合が一番治療し易いです。