このセクシーさの欠片もない建物の「くびれ」。

これをどうにかしないと成長は期せないと見るが…


3年前から続いていた神戸阪急が全館リモデルオープンしました!!

これまでの経緯をざっくり振り返りましょう。


令和4年(2022年)

  4月…新館4階:「神戸ロフト」(リニューアル)

          新館7階・8階:「Relux&Reset」

  6月…新館1階路面:「インターナショナルブティック」

  8月…新館1階〜3階:「Hankyu Mode Kobe」

          本館2階〜4階東:「HANKYU BEAUTY」

          本館3階:婦人靴

10月…新館5階・6階:「無印良品 神戸阪急」

12月…本館1階:婦人服飾雑貨

                      「インターナショナルブティック」


令和5年(2023年)

  4月…本館4階:「Time of "Grace"」

  5月…本館5階:「Affection for Life」

  8月…本館6階:「Feel the Wind」

  9月…本館7階:紳士ファッション

10月…本館8階:「Discover YOU」


令和6年(2024年)

  4月…本館6階:アウトドアライフセレクトショップ

(これをもって一通りのリモデルオープン!!)


※本館B1の食品フロアおよび本館9階の催場は令和4年以前にリモデル済。


「神戸阪急」でない「神戸の阪急」に…

訳の分からないスローガンに矜持を感じる。


ここの特徴は意図してか否か、あえて大手アパレルを排したテナントミックスにあります。そのためアパレル、とりわけ婦人におけるグレード・エイジ別の体系的展開ができず、感性で振り分けつつ、アパレル・アイテム・リビングを包含した自主編集が目立つ構成となっています。婦人ファッションフロアは4階〜6階に設けられていて、4階はエレガンスフロアとして〈グレースコンチネンタル〉〈ヘルノ〉〈タダシショージ〉などを自主編集する阪急オリジナルセレクトショップの「トゥールナージュ」が牽引、5階はナチュラルテイストに寄った、こちらも阪急セレクトの「プルアプープ」とこども服・キッチンフロア、6階は神戸発ブランド〈アッシュエレン〉〈ハイカラブルバード神戸〉などのコーナー展開にスポーツ・キャンプなどを配置したフロアとなっていて、これはこれで面白いのですが、同店のような大型店の場合、数字を取っていくには大きな課題を感じます。とりわけ三宮という神戸市内最大のターミナルに陣取る店としては、正直に申してどうしても心許なさが否めません。



私は以前より神戸阪急はモードで攻めろと提言しておりますが、これは新館でやるものという想定ではなくて、三ノ宮駅に面していて最上のトラフィックを持つ本館でやらないとまったく意味がなかった。本館展開にすることで神戸阪急=モードのイメージを定着させ、広域集客に弾みをつけることで神戸にとってたいせつな「都心・三宮」街区をひときわ輝かせる存在として君臨してほしかった……のですが、現状の本館・新館含めたテナントミックスでは、失礼を承知で申せば、近傍の大丸神戸店や西宮・梅田など周辺の商業地に較べて明らかに力が足りなさすぎます。


確かに大きな課題ばかりではあるが………
楽しい取組をどんどん実現している阪神本店。


ソースはあえて明らかにしませんが、同じ阪急でも阪急メンズ大阪を立ち上げた「阪神梅田本店」の小森栄司店長(阪急阪神百貨店取締役専務執行役員)は「数字は横においても、とにかく面白いことをやれ!」と部下に発破をかけていると聞いております。数字を気にすれば、1階に食品催事なんてまずできないことをやっているし、その他にも阪神本店ではあらゆるトライアルを実現している。一方の神戸阪急の杉崎聡店長(同社執行役員)は西宮阪急の副店長・店長のご経験が長く、まさに郊外店として目覚ましい成長を遂げた同店成長の立役者でもあるためか、その成長体験に基づいた優等生体質から抜け出ていないようにお見受けしています。神戸阪急が立地する三宮は東に阪神間という肥沃なマーケットを控えるまちですから、大胆に動いてもじゅうぶんな伸長が期せるマーケットですので、ぜひ思う存分に暴れ回り、それこそ本店を脅かすくらいのストアに導いて頂きたいと強く期待をしているところでございます。


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※次回の記事は5/1(水)に公開します。


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