当時の日本観光創業者ショッピングセンターGWのとある日。


大阪のメーンストリート、御堂筋を、おっさんがひとり歩いてみたという、しょうもない記事です。


でも、歩いてみると、意外にも新たな発見があるものです。


堂島川に架かる大江橋からウォーキングスタート。



ここはもともと三菱銀行が大阪の拠点を設けていた場所で三菱地所が中心になって開発し、24年に竣工した「大阪堂島浜タワー」。

商業ゾーンにオフィス、17階から31階には「カンデオホテル大阪ザ・タワー」が入ります。


なお、ここの16階には無料の展望ラウンジがあって、、、



御堂筋散策の途中にこんな優雅に過ごせる場所が!!!



御堂筋と中之島が一望のうち!!

御堂筋左側が1989年竣工の大阪市役所本庁舎、右側は日本銀行大阪支店の旧館です。1903年竣工、辰野金吾の設計です。



眼下には淀屋橋。

「ヨドバシ」と混同しそうになるこの響きは、江戸時代にあった米問屋「淀屋」に因んだネーミング。

御堂筋の脇に建つふたつの高層ビルは右が7月グランドオープンの「淀屋橋ゲートタワー」、左が「淀屋橋ステーションワン」です。

双方のビルはデベロッパーこそ違うのですが、ツインゲートに見せるべくデザインの統一を図ったそうです。



「淀屋橋ステーションワン」の方は昨年開業しています。みずほ銀行系の中央日本土地建物と京阪ホールディングスの共同事業。

商業ゾーンは徐々に開業するようですね。



御堂筋とは反対側、東側に面して4月6日にオープンした「ヨドヤバ」は全4店で中88席、テラス12席ほどの"こぢんまり"したフードコート。串揚げや博多港直送鮮魚などがお酒とともに味わえるのだそう。ひとりでも行きやすい雰囲気ありがたい!!!



その南側は右手(御堂筋側)が日本生命保険の本館、左手は東館です。東館部分は建て替えられており、2015年の竣工。それに合わせて周辺道路もきれいになりました。



御堂筋に戻って左手は三菱UFJ銀行大阪ビル。旧三和銀行本店だった建物を建て替え2018年に竣工。1階部分はカフェやギャラリーなどパブリックスペースとして開放されています。

このあたりは歩道からセットバックされた建築が並び、高さも揃っていて美しい景観なのですが………



ここから少し歩くとコレ。

東西ともに出っ張りへっこみが気になりますね………



本町交差点に面するのはスターウッド(現:マリオット)のラグジュアリーホテル「セントレジス大阪」です。

2010年に竣工、泊まったことはないのですがレストランは何度か使わせていただきました。



船場の交差点には長らくハードロックカフェがあった記憶があるのですが、ガラリと変わってベントレーのショールームに変わっていました。



「御堂筋」はふたつの御堂に面していることから名付けられていて、そのひとつ、南御堂(東本願寺難波別院)の、なんとこれ「山門」とのこと。

この「門」の開口部をめぐって裁判がおこなわれていて、この建物全体の固定資産税課税を求めた大阪市を相手取って宗教法人側が「参道は境内地にあたり非課税になる」と提訴。ことし1月に最高裁で宗教法人側の訴えを棄却して結審しています。

というか、参道………っていうか、だって開口部の上ってどう見てもホテルでしょ?笑

ちなみにこの「大阪エクセルホテル東急」は日本初の寺院山門一体型ホテルとして注目されています。



もう少し歩くとマリオット系の「W大阪」。国内随一のWホテルとして2021年に開業。デベロッパーは地元企業の積水ハウスです。

富裕層でも若年者を強く意識したデザイナーズホテルとして知られます。



南船場3丁目交差点あたりからいよいよラグジュアリーブティックが姿を見せはじめます。

最北端に位置するのは今も昔も変わらず〈ハリーウィンストン〉です。



そして新橋交差点角に4月25日オープンしたのが「クオーツ心斎橋」。銀座の大家として知られるヒューリックが中心となってつくられた複合ビルで、ショッピング、オフィスと上層階には「ザ・ゲートホテル心斎橋」が開業します。詳しくは↓のブログに詳細記事を挙げておりますのでご高覧ください。





新橋から南に行くと、〈ディオール〉がリニューアル工事していました。



今は「御堂筋大丸前」ですが、長らく「大丸そごう前」で知られていました。

「大丸そごうを東へ 50歩あるけばナニワ村〜🎵」というCMソング、40代を超えた関西人には馴染みだと思います。



大丸心斎橋店は1922年から1933年にかけて3期に分けて建設されました。設計はウィリアム・メレル・ヴォーリズ。

老朽化のため御堂筋側の外装を残して2019年に建て替えられグランドオープンしています。

今やお隣の心斎橋パルコを含めてJFR村を構成しています。



ヨーロッパ通り(周防町通)を超えてくると広い歩道もごった返してきます。

左手はルイ・ヴィトン大阪メゾン。西日本唯一のメゾン業態です。

この先、ドルチェ&ガッバーナ周辺でラグジュアリーのブティック群は終了となります。



ここには古くからお寺がありましたが、2023年に寺院を内包した建物が開発され、上層部には「カンデオホテルズ大阪心斎橋」が開業しています。

デベロッパーは東京建物です。



こちらが寺院の本堂。

本来、仏の上に建物を建ててはいけないはずですが、住職いわく、本堂の屋根が結界になるという考えなのだとか。

ちなみにこのお寺は三津寺(みつてら)、地元では「みってら」と発します。



道頓堀橋です。

外国人だけでなく日本人の観光客にも人気のスポットですよね。



御堂筋から見える大阪松竹座です。

OSKや旧ジャニーズの関西における牙城ともいえるステージだったそうですが、今月末でクローズ、建て替えとなります。

改めて見ると立派な建築ですが、この猥雑な雰囲気に呑まれてそこまで存在感はないように感じました。

角地にあるのは江戸流すき焼きの店〈はり重〉です。




千日前通を超えて右手に見える「元劇場」の方がむしろ強烈な存在感を放っています。
こちらは2019年に開業したホテル「ホテルロイヤルクラシック大阪」。
もとは1958年に開業した「新歌舞伎座」。唐破風が連続する独特な外観の建物を建設して千日前から移転。07年に近鉄グループの誘致を受けて上本町へと再移転することになりました。
なお、千日前にあった初代の大阪歌舞伎座は改修ののち「日本初の大規模ショッピングセンター」と謳った千日デパートとして開業するも、1972年に118人が死亡、81人が重軽傷を負った凄惨な火災事故が起きました。



御堂筋の終点には堂々たる南海ビルディングが聳えます。

1930年竣工で、設計は堺市出身の久野節(くの みさお)。

内部はほぼ大阪タカシマヤが入居していますが、戦災で焼かれたため内装はほぼ残っていないのだとか。




実はこの向かいの東宝南街ビルの1階に阪急東宝グループ創始者の小林一三翁が記した文章が銘板として残されています。一三翁がここに映画館を建設したのがまさに1953年。なんとここが日本ではじめての映画興行の地であったと驚きをもって書かれています。

まちブラの終着地にふさわしいトリビアでした。



ひさかたぶりに御堂筋をほぼ全域歩いて思ったこと………


◾️大手町と同じように銀行が並んでいる風景を想起していたが、銀行が少なくなり(もしくは空中店舗となり)、代わってホテルが一気に増えた印象。


◾️自転車で往来する姿が多く見られ、御堂筋近傍にマンションが増えた影響を強く受けている。


◾️ラグジュアリーの出店範囲は今も昔もそう変わらないが、密度が増している。


◾️建替は2010年代にさかんで、これから建替工事に入るだろうという物件は見当たらなかったので、今後暫くはこの景観のまま推移しそう。


(出典)大阪市


大阪市では御堂筋完成100年にあたる2037年を目途に御堂筋全域を完全歩道化する計画を発表しています。トランジットモールになった御堂筋も見てみたいものですが、歩いた日が祝日であったにもかかわらず、なかなかの自動車交通量がありました。

荷捌きとかタクシーとか、またバスも通っていますので、このあたりも含めて検討がなされるのでしょうか。


長らく大阪のビジネス拠点だった御堂筋は、その座を「キタ」と呼ばれる大阪駅・梅田地区に明け渡しつつ、あらたに商圏を広く取った観光とショッピングで活路を見出そうとしているのかな、と思いました。