サラ·コランジェロ 「ワース 命の値段」(2021) | It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

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スキー大好き、ゴルフ、読書、映画、演劇、音楽、絵画、旅行と他の遊びも大好き、元々仕事程々だったが、もっとスキーが真剣にやりたくて、会社辞めちまった爺の大冒険?




【日本語ナレーション·字幕付予告編 映画配給会社ロングライドチャンネル  2022/12/9:1分07秒】
【作品紹介:「映画公式サイト」より引用。】


アメリカを襲った未曾有の大惨事9.11テロの発生直後、途方もない仕事に挑んだ人々がいた。それは約7000人ものテロ被害者に補償金を分配する国家的な大事業。このプログラムを束ねる弁護士ケン・ファインバーグは、前代未聞の難題に直面する。年齢も職種もバラバラの犠牲者たちの“値段”を、どうやって算出するのか。彼らの“命”を差別化することは、道義的に許されるのか…?全米の道徳観を揺さぶったこの知られざる実話は、犠牲者遺族それぞれの苦悩と向き合い、厳しい批判に晒されながらも、使命に立ち向かった弁護士たちの驚くべき2年間の軌跡である。



【あらすじ:「映画公式サイト」(⬆)より引用。】


2001年9月11日、アメリカで同時多発テロが発生した。未曾有の大惨事の余波が広がる同月22日、政府は、被害者と遺族を救済するための補償基金プログラムを立ち上げる。プログラムを束ねる特別管理人の重職に就いたのは、ワシントンD.C.の弁護士ケン・ファインバーグ(マイケル・キートン)。調停のプロを自認するファインバーグは、独自の計算式に則って補償金額を算出する方針を打ち出すが、彼が率いるチームはさまざまな事情を抱える被害者遺族の喪失感や悲しみに接するうちに、いくつもの矛盾にぶち当たる。被害者遺族の対象者のうち80%の賛同を得ることを目標とするチームの作業は停滞する一方、プログラム反対派の活動は勢いづいていく。プログラム申請の最終期限、2003年12月22日が刻一刻と迫るなか、苦境に立たされたファインバーグが下した大きな決断とは……。



【感想】

約7,000人の911の被害者の遺族への補償金の算出という、どう考えても割に合わない仕事を引き受けた、ヴェテラン弁護士のファインバーグ(マイケル·キートン) を中心とする物語。日本人の殆どは知らない911秘話である。
そして、唯一の解決策は、補償金の算定式ではなく、実に泥臭く手間がかかるが、ひとりひとりの被害者の人生を、遺族と共に、見つめ直すことだった。サラッと書いてしまうとそういうことなのだが、これがどんなに大変な作業かは、容易に想像がつく。
映画にして面白い話ではないかもしれないが、こんな映画が公開されることには感心せざるを得ない。仮に、これが共和党 (911当時はブッシュ共和党政権) に対する民主党の意図を汲んでいるにせよだ。



【2023年公開映画「私のオススメ作品」(鑑賞順)】:「イニシェリン島の精霊」「エンドロールの続き」「エンパイア·オブ·ライト」「すべてうまくいきますように」「フェイブルマンズ」「ワース 命の値段


監督:サラ·コランジェロ
脚本:マックス·ボレンスタイン
原作:ケネス·ファインバーグのノンフィクション『What Is Life Worth?』(2006)
撮影:ペペ·アビラ·デル·ピノ
美術:トンマーゾ·オルティーノ
音楽:ニコ·マーリー
キャスト
ケネス (ケン) ·ファインバーグ:マイケル·キートン
チャールズ·ウルフ:スタンリー·トウッチ
カミール·バイロス:エイミー·ライアン
リー·クイン:テイト·ドノヴァン
上映時間·公開日
上映時間:1時間58分
米国公開日🇺🇸:2021年9月3日
日本公開日🇯🇵:2023年2月23日
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鑑賞日:2023年3月15日
場所:アップリンク吉祥寺






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