マーティン·マクドナー 「イニシェリン島の精霊」(2022) | It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

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スキー大好き、ゴルフ、読書、映画、演劇、音楽、絵画、旅行と他の遊びも大好き、元々仕事程々だったが、もっとスキーが真剣にやりたくて、会社辞めちまった爺の大冒険?




【日本語字幕付予告編 サーチライト·ピクチャーズチャンネル 2022/11/8:2分21秒】 



【作品紹介:「映画.com」より引用。】 


「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督が、人の死を予告するというアイルランドの精霊・バンシーをモチーフに描いた人間ドラマ。


1923年、アイルランドの小さな孤島イニシェリン島。住民全員が顔見知りのこの島で暮らすパードリックは、長年の友人コルムから絶縁を言い渡されてしまう。理由もわからないまま、妹や風変わりな隣人の力を借りて事態を解決しようとするが、コルムは頑なに彼を拒絶。ついには、これ以上関わろうとするなら自分の指を切り落とすと宣言する。


「ヒットマンズ・レクイエム」でもマクドナー監督と組んだコリン・ファレルとブレンダン・グリーソンが主人公パードリックと友人コルムをそれぞれ演じる。共演は「エターナルズ」のバリー・コーガン、「スリー・ビルボード」のケリー・コンドン。


2022年第79回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門でマーティン・マクドナーが脚本賞を、コリン・ファレルがポルピ杯(最優秀男優賞)をそれぞれ受賞。第95回アカデミー賞でも作品、監督、主演男優(コリン・ファレル)、助演男優(ブレンダン・グリーソン&バリー・コーガン)、助演女優(ケリー・コンドン)ほか8部門9ノミネートを果たした。



【あらすじ:Wikipediaより引用。】 


住民全員が顔見知りのこの小さな島で暮らすパードリック (コリン・ファレル) は、いつものようにパブに行くため、長年の友人コルム (ブレンダン・グリーソン) を誘いに彼の家までやって来た。しかし、彼は家から出てこない。パブの店主はパードリックがひとりでやって来たことに驚く。二人はいつも一緒だったからだ。

これは何か理由があると、パードリックはもう一度コルムの家を訪ねるが、なんと彼から絶縁を言い渡されてしまう。パードリックが彼に何かをしたからではないらしい。実際、パードリックは気のいい優しい男だった。だが、コルムはパードリックの話は退屈だと言い、お前とは付き合わず自分のやりたいことに時間を使うと一方的に宣言する。

その宣言通り、コルムは音楽を専攻する学生たちとパブで演奏会を開き、作曲を始めた。パブでパードリックと一緒になっても会釈すらしない。ショックを受けたパードリックが妹のシボーン (ケリー・コンドン) に相談すると、妹はこの島の男たちはみんな退屈な人ばかりだと言う。また、風変わりな若い隣人は、コルムはパードリックに少しは生き方を変えてみろと言っているのではないかと語る。

仲直りの可能性はあると考えたパードリックはコルムの前に何度も顔を出すが、コルムは頑なに彼を拒絶。ついには、これ以上関わろうとするなら自分の指を一本ずつ切り落とすと宣言する。ふたりの仲たがいはたちまち島の住民たちに知られるところとなり、不穏な空気が漂い始める。

パードリックは、コルムは鬱なのではないかと考え神父に相談するが、そのことがまたコルムを苛立たせる。パードリックがコルムに話しかけたことでコルムは本当に指を一本切り落とし、それをパードリックの家のドアに向かって投げつけた。フィドル弾きの彼にとって指を失うことは大変なことだというのに。

指を箱に入れ、返しに行こうとするパードリックに「兄さんはバカなの!?」とシボーンは思わず叫び、代わりに自分がコルムを訪ねる。コルムはシボーンに、島で一番賢い君ならわかるだろうと語り、今度パードリックが自分を煩わせたら残りの4本を全部切り落とすと告げる・・・。


【結末までのネタバレありのあらすじ:「Cinemarche」をご参照下さい。



【感想】

この監督の前作スリー·ビルボード」(2017)は、暗い迫力に満ちた傑作だったが、本作は更に負の情熱に満ち満ちている様に思える。前作は米国での人種差別問題が横たわっていたので、日本人には解釈上難しい面があった一方、映画のテーマとしては日本の観客にも馴染みがあったのだが、本作はアイルランド内戦🇮🇪が背景にあり、どうもそれを寓話的に描いている様なので、なかなか日本人には難しい。
それでも、何か良く判らないが、迫力があり、コリン·ファレルとブレンダン·グリーソンの対峙·対決は演劇的でもあり、観客を混乱·困惑させつつ、寓話の世界に誘う。

【2023年公開映画「私のオススメ作品」(鑑賞順)】:イニシェリン島の精霊



【スタッフ·キャスト等:「Wikipedia」(⬆)及び「映画.com」より引用。】


スタッフ
監督·脚本:マーティン·マクドナー
撮影:ベン·デイヴィス
音楽:カーター·バウウェル
キャスト
パードリック:コリン·ファレル
コルム:ブレンダン·グリーソン
シボーン:ケリー·コンドン
ドミニク:バリー·コーガン
上映時間·公開日
上映時間:1時間49分
米国公開日🇺🇸·:2022年10月21日
日本公開日🇯🇵:2023年1月27日
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鑑賞日:2023年2月3日
場所:TOHOシネマズ新宿





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