【予告編 シネマトゥデイ チャンネル 2021/10/6公開:1分39秒】
【作品紹介:『映画.com』より引用。】
第74回 (2021年) カンヌ国際映画祭 脚本賞・国際映画批評家連盟賞、第94回 (2022年) 国際長編映画賞等を受賞した「ドライブ・マイ・カー」(2021) の濱口竜介監督によるの短編オムニバス映画。この作品も第71回 (2021年) ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した。
親友が「いま気になっている」と話題にした男が、2年前に別れた元カレだったと気づく「魔法(よりもっと不確か)」。
50代にして芥川賞を受賞した大学教授に落第させられた男子学生が逆恨みから彼を陥れようと、女子学生を彼の研究室を訪ねさせる「扉は開けたままで」。
仙台で20年ぶりに再会した2人の女性が、高校時代の思い出話に花を咲かせながら、現在の置かれた環境の違いから会話が次第にすれ違っていく「もう一度」。
それぞれ「偶然」と「想像」という共通のテーマを持ちながら、異なる3編の物語から構成される。
【あらすじ:『Movie Walker Press』より引用。】
■第1話『魔法(よりもっと不確か)』
撮影帰りのタクシーの中、モデルの芽衣子(古川琴音)は、仲の良いヘアメイクのつぐみ(玄理)から、彼女が最近会った気になる男性(中島歩)との惚気話を聞かされる。つぐみが先に下車したあと、ひとり車内に残った芽衣子が運転手に告げた行き先は…。
■第2話『扉は開けたままで』
作家で大学教授の瀬川(渋川清彦)は、出席日数の足りないゼミ生・佐々木(甲斐翔真)の単位取得を認めず、佐々木の就職内定は取り消しに。逆恨みをした彼は、同級生の奈緒(森郁月)に色仕掛けの共謀をもちかけ、瀬川にスキャンダルを起こさせようとする…。
■第3話『もう一度』
高校の同窓会に参加するため仙台へやってきた夏子(占部房子)は、仙台駅のエスカレーターであや(河井青葉)とすれ違う。お互いを見返し、あわてて駆け寄る夏子とあや。20年ぶりの再会に興奮を隠しきれず話し込むふたりの関係性に、やがて想像し得なかった変化が訪れる…。
【結末までのネタバレありのあらすじ:『hmhm (ふむふむ)』をご参照下さい。】
【感想】
「ドライブ·マイ·カー」が村上春樹の短編を原作にしながら、3時間という堂々たる長編映画になっていたのに対し、これは濱口監督オリジナルで、3つの小品からなるオムニバスだ。
人々の思い、その人々の会話の面白さ、おかしさ、危うさが、画面を行き来する。
長編と短編集という違いはあるが、濱口ワールドが横溢している。人生で、偶然は決して珍しいことではない。むしろそれは、偶然に満ちているのだ。
【2021年日本公開映画「私のオススメ作品」】:「すばらしき世界」「春江水暖」「ノマドランド」「街の上で」「サンドラの小さな家」「ファーザー」「明日の食卓」「茜色に焼かれる」「JUNK HEAD」「1秒先の彼女」「夏への扉」「デュー あの時のキミとボク」「Arc アーク」「プロミシング·ヤング·ウーマン」「ライトハウス」「キネマの神様」「サマーフィルムにのって」「太陽の子」「返校 言葉が消えた日」「狐狼の血 2」「ドライブ·マイ·カー」「かば」「テーラー 人生の仕立て屋」「恋の病 潔癖なふたりのビフォーアフター」「先生、私の隣に座っていただけませんか?」「モロッコ、彼女たちの朝」「浜の朝日の嘘つきどもと」「クーリエ:最高機密の運び屋」「MINAMATA-ミナマタ」「空白」「護られなかった者たちへ」「光を追いかけて」「草の響き」「由宇子の天秤」「TOVE / トーベ」「DUNE / デューン 砂の惑星」「最後の決闘裁判」「Our Friend / アワー·フレンド」「青葉家のテーブル」「スウィート·シング」「かそけきサンカヨウ」「少年の君」「モーリタニアン 黒塗りの記録」「ONODA 一万夜を越えて」「アンテベラム」「のさりの島」「パワー·オブ·ザ·ドッグ」「ドント·ルック·アップ」「偶然と想像」
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