カムチャツカ半島でM8.7の地震が発生し、現在津波警報が出ている。津波の最大予想が高い所で3mと伝えている。これをやるから、みんなが逃げなのである。
「最大で3m」と言われると、「建物の3階以上にいれば大丈夫だな」、「家が少し高台にあるから逃げなくていい」と判断する。最大3mと言われれば、そう思うのが当たり前だ。それ以上の高さまでは津波が来ないと発表しているのだから。
しかし、東日本大震災の時には、当初の津波の高さ予想が岩手県や宮城県で3mだったので(場所によって異なるが)、それを聞いた多くの人は逃げなかった。最悪でも家の2階にあがれば3mより高くなるだろうと考える。だが、実際は岩手県大船渡市で16.7mの津波が来た。テレビでは後に予想の高さが訂正されたが、みながずっとテレビを見ているわけではない。テレビで3m情報を聞いてから、海岸近くに住んでいる親戚の家に向かった人もいた。園児たちを家に届けるためにスクールバスが海岸近くを走っていた。多くの人が津波で亡くなったのは、「3mの津波しか来ない」と不確実な情報を流したためで、まさに人災であった。「やはく高台に逃げて」の一言だけがあれば、多くの人たちの運命は変わっていた。だから、大規模震災に関わる注意報や警報では、予想において具体的な数字を出しては絶対にいけないのである。役人たちは、どうしても学ぶことができないようだ。
3mなどと、不確実な具体的数字を言うのではなく、津波の到達予想時刻と「中程度の高さの津波予想。避難。今すぐ高い所に逃げて」だけでよい。そうして、幅を持たせたイメージを国民にさせるのである。そうすると、多くの人が確かなことがわからないために不安になり実際に避難を開始する。パニックになって大混乱をきたさないように、どんな時でも「中程度」にしておくのがよい。高程度、低程度といってもいけない。
発表の仕方は、気象庁や政治家達が決めたのだろうか。もしそうだとしたら、能力のない役人のせいで命を落としては、悔やんでも悔やみきれない。自分の命は自分で守るのが原則だ。