こんばんは。
あまのみこと☘️です。


図書館で借りて来た本シリーズ。
その2…?


ちょっとマニアックで小難しい話になるのですが、
必要な人がどこかにいるかも知れないので、記して置こうと思いました。




こちらは、昔読もうとして読めなかった本なんですよね。
生育歴に難がありすぎる自分には、読むのがしんどすぎて(^◇^;)


でも、まあ、
そろそろ大丈夫かな?と思いましてね。


中年期以降のある特定の疾病は、小児期の環境(トラウマ)が大きく影響しているっていうのが、
ACEの考え方です。


精神疾患だけでなく、免疫系、自律神経系、心疾患、消化器系、脳卒中、がん、糖尿病等の罹患率が、小児期に受けたストレスの度合いによって、爆上がりするっていう。
ええと、まあ、
興味のある方は読んでみてください。


「米国に見る事例と対応」と書いてあるので、きっと淡々とした学術的で無機質な内容なのかな?
と思ったら、


マインドフルネスとか、「慈悲の瞑想」

とか出て来て、正直、面食らいました。



一見、上の赤い表紙の本の続編とも見える下の青い本↓は、作者も訳者も違っていて、何より文章のスタンスがかなり違うのが興味深かったです。


なんていうか、前作は女性ジャーナリストなだけあって、どこか情緒的で、当事者の心に同情しながら、読む者に切々と内容を訴えかけるような文章だったから。


それが彼女の魅力であり、筆者の真摯な姿勢、使命感は嫌いではないし、専門家の協力を得た上でデータと共に書かれてあり、書籍として、研究として、虐待、マルトリートメント(不適切な養育)被害者の自己救済の実践としての役割は充分に果たしているとは思います。


ただ、一般の人たちにはともかく。
医師とか、専門家とか、世の中の、「研究と直接関わりのない頭のいい人たち」に訴えかけるには少し情緒的過ぎるような、とも感じたのも事実だからです。


だって、ストイックに学問に傾倒する人たちって、頭、固いからなぁ。
どーしてそこまで非情になれんの?
ってくらい。


それは気にしすぎだ、極端だ、センチメンタリズムに浸りすぎだ、データを集める側の作為によっていくらでも結果を捏造出来る、
…とか言って、一蹴しそうだわと。


内容が情緒的になると、途端に話が通じないどころか、真っ向対決してこようとする勢力があるじゃないですか。


患者にとっては、そういう専門家の態度が1番のハラスメントになるんですけれどねぇ…。




対して、この本の著者は、前作に比べると著者より文体が現場主義で、実践主義で。
さすが、現場で奮闘してきた医師としての冷静さを保っているなあと感じました。

っていうのは、

「いくら瞑想やセラピーがACEに有効だったとしても、それを患者に実行させることは別のことだ」と考えていたようで、


月光(ムーンビーム)と名乗るような女がやって来て、私の患者に「あなたに必要なのはあなたの中心を見つけること」などとのたまわれるのは避けたかった。瞑想の超自然現象的な要素を排除し、患者や親たちが試してみたくなるような、瞑想とマインドフルネスを紹介する必要があった。


(本文より抜粋)


↑この部分を読んで思わず笑ってしまいました。笑


この人はちゃんと医師で居ようとするプライドというか、理性、冷静さがあるんだなと。
筆者のそういうところ、なんか好きだなと思いました。
専門家として信用出来る、と。


かくいう私は「あまのみこと☘️」なんぞと名乗ってる怪しいセラピストなんですけどね🤣
敢えてそれは棚に上げますよ?


私自身はスピの世界に身を置いてますから、セラピストの知り合いも沢山いるので、特に精神世界に抵抗は無いのですが…


そういう世界が「世の中の大多数の人から怪しいと思われている」という客観性は持ち合わせているのです。


スピリチュアル用語を使った会話を、苦手、理解困難な人にはなるべく避ける配慮は当然だと思っています。


学術的論文や現場的なデータ、物質的な理解。
そして精神世界、宗教、哲学、霊的真理を通した理解。


両方で攻めた方が、実は長い目で見ると
ものごとの全体も、本質も掴みやすいんですけど…。
ま、どーしても人には好き嫌いありますからね。


まあ、上の2冊は対として良い感じにバランスを保っているなあと思いました。


そしてたまたま一緒に借りた本がこの本だったのは、
何だか導かれてる感覚になりましたw




この本はバガヴァッド•ギーターを切り口として、インド哲学のさわりを初心者に分かりやすく説いてるんです。
先の2冊に書いてあった、


ヨガや瞑想は、小児期逆境体験によって破壊されたニューロン、成長を阻害されたミエリン(髄鞘)を、大人になってからでも育むことが出来る


という学術的なことを、哲学的、宗教的に説明するとこういうことなのか…。
と、深く腹落ちしました。
因みに、このバガヴァッド•ギーターに関する本は、コテコテの宗教的なことが苦手な一般的な日本人に、意図的に配慮された書き方になっていて、大変読みやすかったです。


最後に、この本。
まだ途中なんですけれども。


これは…私にはとても興味深い内容です。
冒頭から、精神科医オイゲン•ブロイラーの名前から、世界初の向精神薬、クロザピンが流行り出し、フロイトやユングのようなその人の人生や心理に迫る治療法が廃れて行った経緯が書かれていて。

…と思いました。
(※注意。進研ゼミではそんなこと教えません!…多分。)

これは、読み応えあるわぁ…。


もちろん小児期逆境体験(発達トラウマ)が心身の疾病の全ての「原因」ではないのですが、全てに「影響を与えている」のは確かだろうなと感じています。


そして、多くの人は「自分には無関係」だと思いたいんだろうなというのも理解出来ます。


ただ、こうしたことは思った以上にありふれていて、誰でもなり得るんだろうなとも思うのです。


私はある事情があり、普通高校から夜間定時制高校に転校し、卒業しました。


そこで出会った「ワケアリ」な若者たち。
まあ、私も若者だったんですけど、、、
その記憶を思い出す限りでは…


世の中の多数派の「ある程度幸せで、おめでたい人たち」が考える以上に、世の中のごくフツーに見える各家庭には、隠された闇が密かに溢れていると思いますよ。


例えば養育者の人格が破綻してたとか、ムショ上がりだったとか、飲んだくれだったとか、父親が浮気ばっかりして両親が包丁出して毎日取っ組み合いの喧嘩をしてたとか…は、
生まれた時からその環境で渦中にいたら、その異常性を自覚するまでが、まず困難ですよね。


大人になって、客観的に家庭環境を見られるようになった所で。
そんなナイーブな人生経験なんて、家族の恥として、隠して、封印しておきたいところじゃないですか。フツーに考えたら。


だから、一見ごく普通の人生を送っている人だって。
分からないんですよ。
ただ、言わないだけです。
だって、忘れていたいでしょう?



それで、世の中には何故か卒なく上手く生きてる人と、何故か上手くいかない人がいる。


今、自分自身が更年期で身体の不調が吹き出してる状態に対処してるところなので、
(ああ、本当に、福祉の仕事辞めて良かった…自分のペースで仕事できる今が、本当にラクすぎる…。)


自分が辿った過去の経緯も含めて、無関係とは思えません。


それと、
特筆すべきだと思ったのは…


小児期に、療育者による虐待やマルトリートメントがあった場合と同じ症状、病態(心身のストレス耐性の欠如)が、
一見問題のない家庭環境で育った者にも出ることがある。


それは、ちゃんと親として子どもをちゃんと叱ってあげなかったケース。


むしろ、そのケースは、ストレスからの回復力(レジリエンス)が、時に逆境を経験した者よりも低い場合もあるという…


悪いことをしたら、人として道を踏み外すようなことをしたら、叱る。時に突き放す。
…そこから逃げてる親も多い昨今。
最近の若者のメンタルの弱さの遠因を、もしかしたら肌感覚で理解してしまったかも知れません。


親には、子どもが「一人の人間として世の中の困難を乗り越えていくチカラ」を健全に育んでいく義務があるのです。


親ガチャなんて言葉がありますが…
もしかすると、恨むポイント間違えてる人も多そうですよね。
そこは「なんでもっと優しくしてくれなかったんだ」
じゃなくて、
「なんでちゃんと叱ってくれなかったんだ」
「なんで無駄に甘やかしたんだ」
と思う「べき」人も意外と多そう(^◇^;)


そして、その子の置かれた環境、本人の言い分を丸切り無視して、安易な発達障害診断、投薬をする今の現実に、ため息しか出ません。


…ますます子どもを追い詰め、心身の成長、発達を阻害する、医療虐待でしかないのになぁ。



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