で、
- 精神薬はごく少量でも脳に作用する
- 子どもに服薬させることの危険さ
- 一気断薬はしない方がいい
- その理由とは
- ならば、ベストな減薬の仕方は?
ということがテーマで、その検証となる資料(海外研究)をボスから預かり、お配りして説明させて頂きました。
その説明の導入で、いつもボスから聞いてたドーパミン仮説とお薬の利き方について私なりにお話しさせて頂いたんですけど…
あ…ダメだ。
図が拙すぎて伝わらん…笑
コンボさんに助けて貰おう。
より抜粋。
こういう話になると皆さん身を乗り出して一生懸命聞いてくださるんですが…
それを見る度にいつも思ってることがあったんです。
こういったこと(薬理)、確かにとても大事なことだと思います。
思うんですが…
そのヒトの脳内のほんの一部のミクロな世界で起きてることを論じながら、置き去りにしてること無いのかなって。
例えば。
そのヒトの身体全体で起きてることとかもだし。
そのヒトを取り巻く幼少期から現代に至るまでの家庭環境とか、今の職場環境とか。人間関係とか。
あとね、社会全体で何が起きてるかとか。
つまりね、そのヒトの「喜怒哀楽」「辛い、悲しい」「うわー!もう、やってられない!」を作る要因、出来事、環境っていうのが必ずあるんですよね。
だって、人間だもの。
みんな、それを軽視しすぎなんじゃないだろうかって。
軽視というか…
環境をどうにかして改善しようとか。
どうしてそのクライシス(危機)が起きてしまったのか、原因の追求だとか。
そもそもなんで精神科に行くことになったのか、その時の顛末、状況だとか。
自分の思考回路や行動の癖とか。
今後、自分なりにどうやって対応して行こうかとか。
自分自身の傾向について…
個性として受け止めていくべきことと、
改善していったほうがいいこと。
社会との折り合いをどうつけていくか。
そういう作戦てものすごく大事だと思うんです。
そういうことを一切考えずに、服薬だけで解決しようだとか。
若しくは、薬を上手に辞められたら副作用が無くなってハッピーだとか。
それは…脳を見てヒトを見ず、だと思います。
勿論、いつものサードオピニオンでもその重要性はボスからお話しさせて頂いて来たんですけど。
薬の問題、脳の問題だけであると思ってる方には、なかなか届きにくいんですよね。
まるで、精神疾患と診断されたことで、薬を飲むようになったことで、それ以前にそのヒトが人間であるって事実をなんかすっかり忘れてしまっているかのようです。
必要なのは、治療ではなく、快復なんです。
人によって受けた傷は、人でしか快復しない。
脳内の問題、薬の問題に終結して目を逸らすか、それ以外のこともちゃんと見るか。
それが…
減断薬の時の経過に大いに影響しているような気がしてなりません。
だって、そうじゃないと、説明がつかないことがあるんですもの。
全ての人に離脱症状、薬害が起こる訳じゃないということも。薬を辞めた後の経過も。
一気断薬した人ですら、ですよ?
(もちろん海外の研究の資料に因れば、一気断薬はしない方がいいです。それが今回のテーマと結論でした。)
カラダの病ですら、中国の陰陽五行思想によれば、そのヒトの置かれた環境、考え方の癖で起きています。
ココロの病に環境や考え方が無関係な訳が無いですよね。
もともと生まれ持った自分の個性をどのように社会と折り合わせていくか。
それを、家庭、学校、社会で、各々が学んでいくしかないんじゃないかなあ。
そういう意味では、社会に出ても、大人になっても、勉強は一生続くのではないかなと思います。
見直すべき価値観もあると思いますよ。
能力主義だったり。生産主義だったり。
皆と同じでなければいけない、◯◯しなければならない、といったものは、ただの思い込みですから。
今までの自分のやり方が不味かったから病んでしまった訳ならば、価値観ごと、生まれ変わるしかないんじゃないかなあ。
次回サードオピニオン。
(↑こちらのイベントは既に終了しています)