続きです。

 

 

 

今までのと重なるが、それぞれの山に祀られている神を検証する。

それが神事をした者。

 

 

1 英彦山

当初は大己貴神、宗像三神が鎮座。

後に天忍穂耳命に譲る(*次の回で解説)

天忍穂耳命が天照大神の子なので、日子山。

 

 

2 飯盛山

誉田別命、伊弉諾尊、玉依姫、
中宮は五十猛命

 

 

 

3 高良山(高良大社)

高良神と豊比咩、市杵島姫命=神功皇后

 

 

 

 

4 笠置山

饒速日命の降臨地

近くに天照宮があり、御祭神は、天照国照彦天火明櫛玉饒速日命

八幡大神、春日大神、応神天皇、天児屋根命
(笠置山から移された=お山と神社は同じ神)

摂社に、鹿島神社(鹿島神、菅原神)
諏訪社(建御名方神、素戔嗚神)
西海九神社(底筒男神、中筒男神、表筒男神、底筒少童神、中筒少童神、表筒少童神、八十禍津日神、大直日神、神直日神、瑞津姫
住吉神社(底筒男神、中筒男神、表筒男神)
疫神社(八十禍津日神)
笠城神社(饒速日命)
穂掛神社(饒速日命)
他に、日吉神社、貴船神社、剣神社、須賀神社など。(福岡県神社誌より)

 

 

 

*当社が饒速日命を祭祀して天照神または天照大神と奉称せるは旧事本紀の故実を体し神威の宏大無辺なるを敬仰せるに依る所なりと伝ふ。(福岡県神社誌 原文まま)
 

 

5 射手引神社、柿木

射手引神社

神功皇后

住吉神

柿木は、稲荷神

 

 

 

6 冷水峠

伝承では、神功皇后と高良神

 

側の大根地山の大根地神社

天神地神と、稲荷神

(祀られてるのは須佐之男命と大市姫命。

稲荷神社なので、本来は稲荷神である饒速日尊と御炊屋姫=市杵島姫命。)

 大神神社の御炊社の神は御膳津神(みけつかみ)=豊受大神=宇迦之御魂神


大根地山に神を召喚したのは、神功皇后。

 

 

 

 

7 脊振山

脊振神社

市杵島姫命(弁財天)と毘沙門天
下宮、田心姫神、市杵島姫命、瑞津姫命、弁財天、不動明王

 

 

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これらの神を並べる。

1 大己貴神

2 誉田別命、五十猛命
3 高良神

4 饒速日命、八幡大神、春日大神、応神天皇、天児屋根命、住吉三神、鹿島神、日吉神、貴船神など。
5 住吉神、稲荷神、歳神(稲荷神なので須佐之男命と大市姫命ではない)

6 高良神、稲荷神(歳神)
7 毘沙門天

 

1 宗像三神
2 玉依姫

3 豊比咩、市杵島姫命

4 瑞津姫(宗像三神の一柱)

5 神功皇后

6 神功皇后、(市杵島姫命)

 

これらの神は、すべて饒速日命と、御炊屋姫にたどり着いている。

故に、共に祀られていたのだ。
 

以下、リンク。

 

 

 

 

「命尽くし神」の伝承で繋がる社に祀られる者は同神であったのだ。

 

五十猛命=高良神(饒速日命)であり、
甕依姫=宝満大神(玉依姫)=神功皇后。


 

< 祀られる神々の名 >

 

天照宮のように多くの神の名が祀られてる宮について。


その一つに奈良の登弥神社がある。

ここも登美饒速日命が祀られる社。

 

 

 

東本殿  高皇産霊神 誉田別命  

西本殿  神皇産霊神 登美饒速日命 天児屋根命

摂社

祓殿社  瀬織津比売 速秋津比売 気吹戸主神 速佐須良比売神 表筒男神 中筒男神 底筒男神

豊穂神社  大日霎命 豊受比売神 天宇受女神

山室神社  大物主神 菅原道真

荒神神社  大山祇神 庭高津日神

比良神社  猿田彦神 大己貴神 八重事代主神

 

すべて、彼ら。

二つの社は饒速日命と御炊屋姫を祀る。

 

これらの神は、名を替えられた彼らであることを伝えているの。

神の名の多さは、神の軌跡を伝えようとしていることに他ならない。

 

 

そして、この社にもあった。

彼らは「祓いの神」でもある。

 

 祓殿社、瀬織津比売、速秋津比売、気吹戸主神、速佐須良比売神、表筒男神、中筒男神、底筒男神

 

彼らが、「イルヰ(異類)」「羽白熊鷲」退治をしていたことが所以。

 

魔を祓う。

山々で神事を行い、結界を張った。

その彼らの「働き」から、祓いの神の名が作られた。

 

彼らの功績。

信仰する一族の名。

土地の名。

職業の神。

と名を替えられた彼らを記したものが紀記。

 

 

もう一つ、1の英彦山の神について。

 

( つづく )

 

 

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