続きです。
「柿木」も特殊な場にあったのだ。
(図1 地図はGooglemapより)
射手引神社や柿木は、図1の3。
冷水峠(2)を挟んで反対側に、脊振山(1)がある。
脊振はとても強い霊山。
竺紫日向久士布流(くしふる)岳、櫛布留岳はこのお山のこと。
「二龍が背を振るう山」と言われ、二龍が祀られている。
弁財天と毘沙門天が祀られており、脊振のお寺などの伝承から彼らに繋がっていた。
市杵島姫命=御炊屋姫=神功皇后
毘沙門天=高良神=饒速日命
この図を見て繋がった。
基山の頂上で感じた「ライン」。
あれがそうなのか。
それは脊振から大根地山に向かっていた。
1の脊振から、2の大根地山への流れ。
これが「龍の道」。
神の強いエネルギーが通る道。
しかしこの様子は、今のもの。
遠い昔、これをつくったのは彼らだ。
そこに彼らが祀られているからだ。
☆2< 鬼門 >
柿木(射手引神社)の地は、大根地山の鬼門に当たる。
「鬼門」の言葉は後の世から使われるが、事象は前から存在している。
聖のエネルギーの反対に、必ずある闇。
また、あの地は、今でも狭間にあるように感じる。
あいまいでとても美しい。
一番近い言葉は、異界との狭間。
聖が強くなければ、魔が集まる。
狭間にあり、鬼門。
柿木はそういう場所にあった。
だから、羽白熊鷲が現れたのだ。
四座がつくるレイライン。
それが中央の冷水峠でぶつかり、渦を巻く。
そこに加わる、
南東の脊振からの青い線が聖のエネルギーの流れ。
北東(鬼門)からの紫の線が負の流れ。
中央のシタクラツクシの坂(冷水峠)の渦から、命尽くしの「イルヰ(異類)」が現れる。
これが羽白熊鷲、熊襲。
それは、鬼門であり、狭間にある「柿木」にも現れた。
それらを退治したのは、神功皇后と高良神。
(高良玉垂宮神秘書)
その後、山や土地で神事をし、結界を作った。
だから脊振にも、四座にも、射手引神社と柿木にも、彼らが祀られている。
脊振の「二龍が背を振う」
そう謳われた二龍は、名を替えられた彼ら。
それ故に、今でも神の強いエネルギーをこの地で感じられる。
それが龍の道。
( つづく )
補足
*本来、レイラインの起点には遺跡などがある。
四座には、もともと何かあったのかもしれない。
*何ヶ所にも出た羽白熊襲。
なのにこの場所だけこの気配。
もしかすると、狭間だから、(この辺りのものは)ここから湧いて出たのかも。
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