彼ら、高良神(住吉)と神功皇后は、後の世に神とされた者。
祓いの神、住吉神と瀬織津姫とは、彼らの「異類退治」が所以。
異類が人であるならば、これほどまでに伝承として残されるだろうか。
人が太刀打ちできないものであったからこそ、退治した彼らは神とされたのではないだろうか。
このシリーズでは、あらゆる可能性を掘り起こしてみる。
☆1 柿の木と冷水峠
「筑紫島の四つの面」のシリーズを書いていて、気づいたことがあった。
それは、射手引神社の回と繋がっている。
射手引神社に記された、神功皇后が神々の援護を受けた地。
それが「柿の木」。
その語源は、おそらく「神の気」。
この土地に来た時感じたもの。
神の気配を強く感じる土地。
ゆらぎの向こうに垣間見えるような、曖昧さ。
それに気づいて、思い出した。
冷水峠もこんな気配があった。
そこは、特殊な場所になる。
☆2 レイラインの中心地・冷水峠
冷水峠は、したくらつくし坂であり、命尽くしの神である、羽白熊鷲が出たところ。
退治したのは彼らだ。
思い当たる山を繋いでみた。
(図1 地図はGoogle mapより)
1 英彦山
2 飯盛山(五十猛命、伊邪那美神を祀る)
3 高良山(高良大社)
4 笠置山(饒速日命の降臨地とされる)
四座はすべて名を変えられた彼らが祀られている。
冷水峠は、これらの山が結ぶラインの真ん中にあったのだ。
そこに何かを施したのではないだろうか。
そんな直感が浮かんだ。
ならば、それをしたのは彼らだ。
便宜上「レイライン」とする。
(*遺跡などを結んだ直線の事)
☆3 冷水峠から「命尽くし神」に関わる神へ
冷水峠に出たのは羽白熊鷲。
それを退治したのは、神功皇后だ。
「命尽くし神」の伝承や、高良玉垂宮神秘書から、彼らは繋がる。
高良の神(五十猛命)は住吉神であり、饒速日命(スサノオ命)。
彼の后である神功皇后は、甕依姫、豊姫、御炊屋姫(大市姫)であった。
社の伝承は神の由緒を示す。
祀られる神は彼らであった。
では、神功皇后と高良神とで、異類を退治したことになる。
☆3 大根地山とは
大根地山には、神功皇后の伝承があった。
神を招き、助力を得て羽白熊鷲を退治していた。
その大根地山で感じたのは「要」。
地球のエネルギーがあふれるところ。
イメージを表すのならば、「地球樹」。
では、これが関係あるのでは?
☆4 中心
☆2の図、レイラインの中心はエネルギーの集まる処になる。
集まるエネルギーは渦を生み出し、特殊な磁場を持つ。
良いもの、悪いものが集まり、混沌を生み出す。
それ故に、「羽白熊鷲」が現れたのだ。
レイラインの中心地で、エネルギーが集まる
↓
渦ができ、雑多なものが集まる
↓
羽白熊鷲が現れ、「命尽くす(筑紫の語源)」
↓
高良神と神功皇后が来る。(饒速日命と御炊屋姫)
↓
大根地山に神を下ろし、良い方へとエネルギーを整えてもらう
(力強い地球のエネルギーがあふれだす「地球樹」)
↓
羽白熊鷲を退治。
↓
この後に、上の四座に饒速日命達が神事をする。
これが、四座に「神が降臨した」という伝承となる。
(後に触れます)
大根地山は未だに、要として機能している。
山頂近くに社もある。
ここの他にも、日本各地のレイラインの中心地、起点には、必ず寺社などがあるはずだ。
では、射手引神社や柿木は?
( つづく )
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