GoToイベントが盛んに繰り広げられている。
感染拡大で予定していた旅行をキャンセルせざるを得なかった人は無念さと安全第一の狭間で複雑な気持ちでいることだろう。
GoToイートでは制度の隙を突きタダで飲食するツワモノも出現し、ズルイ!、不公平だと議論が姦しい。
私がGoToイベントに対して思うことはマスコミで喧伝されていることとは少し違う。
チャンスだとも損得だとも感じていない。別に天邪鬼だからという訳でもない。私の思うところを述べてみたい。皆さんはどう感じられるだろうか。私はGoToイベントを高く評価している。特にコロナ禍で瀕死の状態になっていた経済をまわし個人消費と上向きにさせた点で高く評価している。戦後最大のマイナス成長だった4~6月期(年率28.8%減)から、7~9月期GDPが年率21.4%増に回復したことで多くの旅行関係者や飲食店などは先行き不安はあるものの希望の光を遠くのほうに見つけることが出来なのではないかと思われる。瀕死の重傷からとりあえず命を繋ぎ止める成果を見せたものの、一方では感染拡大のリスクを撒き散らした点では溜め息が出てしまう。功罪相半ばするといったところだろうか。
私はGoToイベントに関して個人的には関心はあるが全く興味は無い。?どういうことか?
関心があるのは落ち込んだ個人消費が上向くかどうか、倒産の危機にある旅行関係者や飲食店が一息つけるかという点に関してだ。
個人的に興味が無いという意味は、GoToを利用した旅行や飲食に興味が無いという意味だ。つまり利用すると得で、利用しないのは損だと感じていないのだ。多くの人が実質半額で旅行に行けるのに今旅行しないと損だと感じ、今こそGoToを利用して日ごろ行きたくても行けなかった高級店に行かないと損だと感じて行動を起こしている。人それぞれ納得感と満足感を得られる行動が正しい行動なので今回のGoToイベントは上手い制度だと高く評価している。それでもなお自分自身はGoToを利用したいとは感じていない。なぜ利用しないかというと①旅行や飲食に出かければ人との接触が増え感染リスクが増す。②利用しなければ費用がかからない。この2点があるからだ。リスクを犯したくないだけなら損した気分は残るだろう。しかし得ではないけれど余計な出費をかけなくて済んだことで少なくても損はしていないと割り切れているのだ。
同じように「ふるさと納税」に対しても利用し無ければ損だとは感じていない。ふるさと納税はすごく優れた制度であると高く評価している。税金不足に喘ぐ地方にとっても、利用する納税者にとっても、国にとっても価値のある「三方良し」の制度だと思っている。しかし利用したことは無い。
興味はあるので良く調べてはいるが欲しい物はたいてい競争率が高くだいたい欠品している。調べるたびに溜め息と残念な気持ちが広がる。しかし返礼品が支払い義務のある税金の割引になるという特典がなかったとしても、それでも尚本当にその返礼品が欲しいのかというとそれ程でもない。欲しければ返礼品としてではなくネットで買うことは十分可能なのだから。
つまり利用しなければ損とは考えず、利用しなかった分、不要不急の出費が抑えられて良かったと考えるのだ。自分の価値観に照らし満足感を得られストレスが少ないことが正解だと思うので、人によって行動の差が出るのだろうと思う。何が正解で何が不正解というわけではないところが面白いのだと思う。
GoToイベントは利用したい人はドンドン利用し、利用していない人も少なくても損はしていないと思えば心の平安が保てるのではないか。そんな風におもう。