■ジャンスリワヤ
一件、なんともない黒の革靴なんですが
グッドイヤー
ウエルデット製法
インドネシアを拠点に作ららている
ドレスシューズブランドで
元々、軍用靴を作っていたメーカーが
・イギリスで靴の製法を
・フランスで皮のなめしを
学び、インドネシアで靴を作っている
というドレスシューズブランド
見た目も作りも
しっかりとした英国調で
プライスは 30,000円 ちょっと
実際に手にとってみて
これは値打ちな靴だと実感しました。
さらに今回、靴選びのポイント
について解説して参りたいと思います!
■ドレスシューズの製法
⑴ セメンテッド
これは、アッパー(靴の上皮)と靴底を
接着剤で貼り合わせ、ゴム底の靴底を
主に採用する製法。
比較的安価な靴が多く、多くは使い捨て。
⑵ マッケイ
アッパーと靴底を縫い合わせ靴を作る
製法を指します。主に靴底は革製の物が
多く、イタリアやスペインの靴に良く見られ
スマートなシルエットの靴が多い。
何度か靴底を交換でき、使い捨てではない。
⑶グッドイヤーウェルデット
マッケイと同じようにアッパーと靴底を
縫い合わせ製法。マッケイよりも革底が
厚く、マッケイより多くの革を縫い合わせる為
堅牢でしっかりとした耐久性に富んだ靴が出来上がります。
マッケイよりも多くの靴底交換が可能。
もちろん使い捨てではない。
他にも色々と製法はありますが
この3点が店頭で見られる靴の殆どに当てはまります。
■靴の価格帯とクオリティ
実際にどんな靴を買うべきか
金額を一つの目安に解説致します。
⑴ 2万円以下の靴
セメンテッド製法のゴム底が殆どの使い捨ての靴。セメンテッドかつ合皮製の物が多く、雨の日にも強く、ゴム底の為、靴底の減りも少ない。大変、合理的な靴です。
⑵ 3万円〜5万円の靴
この価格帯になると、多くがマッケイ製
価格が上になるとグッドイヤー製を見かけるようになります。
3万円以上払うと大体、革底の靴になってきます
それなりのメンテナンスは必要ですが
靴本来の製法で、アッパーも本革。
正しくスーツやジャケットを装っている方
の殆どがこの価格帯以上の靴を履いています。
お仕事でお客様や相手にちゃんとした印象を与えたい、ちゃんと仕事をする装いがしたいという方は、最低この価格帯の靴を買ってください。
※ 参考シューズメーカー
・ユニオンインペリアル
・スコッチグレイン
・シェットランドフォックス
・フランチェスコベニーニョ
・リーガル
・バーヴィッグ
・アントオルフォ
・ロブス
など
バリエーションも増えます。
⑶ 5万円〜10万円の靴
ここの価格帯は、3万円以上の靴の上位版といった感じです。3万円ゾーンの靴に比べ製法やデザインにこだわりがある靴が多く、それぞれの違い、個性がより明確に表現されていきます。
この価格帯で真面目にやってるドレスシューズでセメンテッドはまずないです。
※ 参考シューズメーカー
・カルミナ
・マグナーニ
・ボリーニ
・テストーニ
・三陽山長
・アルフレッドサージェント
・アランエドモンズ
など
⑷ 10万円以上の靴
しっかりとメンテナンスをすれば、10年はもちろん一生履けるような靴で、有名なシューズブランドが名を連ねます。
※ 参考シューズメーカー
・ジョンロブ
・エドワードグリーン
・ステファノブランキーニ
・ガジアーノガーリング
・ステファノベーメル
・コルテ
など
傑作中の傑作ばかり。
■価格別の靴を点数化
私の独断で決めておおまかに決めています。笑
・3万円〜5万円の靴は 65点〜75点
・5万円〜10万円の靴は 80点〜90点
・10万円以上の靴は 95点
・2万円万円以下の靴は 30点以下
5万円以降に関しては
80点〜95点とほぼ団子です。
5万と10万では金額は倍の差がありますが
点数は倍程の違いはないんです。
(10万円以上は
比較が難しいので割愛します。)
しかし、2万円以下と3万円以上の靴では
価格の差が点数の倍増になります。
『 3万円代で良い靴を見つけられれば
それはとてもコストパフォーマンスが高い靴』
『 逆に実は1番安い2万円以下の靴が
もっともコストパフォーマンスが低い靴 』
という見方も出来るのです。
※注記※
点数や寸評はあくまで、実質価値をベースにした私の私見です。
ブランドネームやデザインなどの付加価値よりも今回は、比較対象にしますい実質価値を主にみました。
靴は男性がスーツやジャケットを着用する際に
一番金を掛けて欲しい所であり
もっとも費用対効果が高いアイテムです。
◼︎Fashion Consulting Office -Gift-◼︎
代表 河合 正之