自分には自分に与えられた道がある。
天与の尊い道がある。
どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。
自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。
・・・これは、松下幸之助さんの「道」という詩の冒頭の文章です。
松下幸之助さんは現在のパナソニックの創業者です。
そして僕の尊敬する方です。
先日、ある経営者の方々の勉強会に参加したところ、配布された資料の中にこの詩の一部が紹介されていました。
この詩は偉大な松下さんが創ったものにふさわしく、気高く高い志が伝わってきます。
この詩の全編を読むと内容があまりに立派なので、僕には近寄りがたい感じがします。
しかし幸之助さんが言いたいのは「どんな人生でもいいから自分らしく生きたらいい」という事なのかもしれません。
「どんな状態であっても人生には価値がある」と、心理療法家のヴィクトール・フランクルは言っています。
・「創造価値」(何かを創り出すことで満たされる価値)
・「体験価値」(何かを体験することで満たされる価値)
・「態度価値」(自身のとる態度によって満たされる価値)
そしてその人だけの一回きりの人生だから価値があり素晴らしいのだと言っています。
これは自分自身と人生の全肯定です。
幸之助さんが「道」で伝えたいのは、そういうことかもしれないなぁとも思えます。
「鼓舞」しているようにも感じられるし「そのままでいいよ」と許しをもらえている感じもします。
自分自身を最終的に評価できるのは自分だけです。
他の人が評価したり価値を決めたりすることはできません。
自分自身を愛し、信頼し、慈しむことが大切です。
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