メディアと子供 | 王様日記 〜発達障害の息子話

王様日記 〜発達障害の息子話

ADHAと発達性協調運動障害、アスペルガー、LD(書字障害)の小5長男。
小1の次男は、発達性協調運動障害、LD(読字障害、計算障害)予備軍を兄との訓練のノウハウで予防中。
身体訓練、勉強、ソーシャルスキルの獲得の為、
母の観察、実験、考察のブログ。

時間潰しにしなけりゃいい。

アニメもゲームも良いものを選べば、
最高の勉強だ。

かっこいい絵と音楽で刺激しながら、やる計算は、楽しいし、漢字もエキサイティングだ。
だから、アプリゲームを使う。

漫画やテレビは、文字からじゃ得られない視覚情報が得られる。
右脳を使った情報は記憶に残りやすい。
なので、興味付けや知識の吸収の為に漫画もテレビも見せる。

映画、漫画、アニメは、
疑似体験となり、ソーシャルスキルを鍛える印象的な勉強方法だろう。


未学習が多い。習得の仕方が違う。興味がなかったり、単調な勉強に多大な時間がかかるソウタ。

そんな効率の悪い子供に、時間潰しの物は与える気がしない。


私基準で

時間潰しのアニメ=物を買ってコレクションさせる為に作られたストーリーのもの。

時間潰しのゲーム=クリアしたって満足感しかないもの。永遠と指でグリグリして、ゲーム上の何かをコレクションする為だけのゲーム。


推奨アニメや漫画=今のソウタと違う生き方、考え方の主人公だったり、取り入れて欲しい考え方が主題になってる。

推奨ゲーム=苦手な単調な作業の勉強(計算や漢字)やワーキングメモリーの訓練をゲーム化してる。
音楽や街作りなど創作出来るゲーム。
科学や地理歴史などの興味にきっかけになるようなゲーム。

推奨の条件に当てはまっているものの中で、流行っているテイストだったり、半歩上の年齢の考えるかっこいいものだったり、『コレをやってる俺って、すげぇ!』となれないものは、ダメ。

効果的なタイミングで見せれるように、普段からチェックが必要なので、親も好きじゃないと出来ないだろう。

しかし、脳の神経回路が一番増築しやすい10~12歳までの時期に時間潰しを与えるのはもったい無い。

それなら、いっそう『暇』の方が脳を使うのに、いい。

『暇』から、思いついて始める事って、独創的な事が多い気がする。
ソウタはね。

子供なんで、もちろん「暇なんだけど!」って、突っかかってくる事もあったが、

母「暇な時ほど、進化が問われるぜ。
君は、どんな面白い遊びを考えられる⁇
君の発想で母を驚かせて見ろ!」


子供なんで、もちろん流行りの時間潰しのものに興味がある。
「DS欲しい」「パズ◯ラやりたい」「妖怪◯ォッチ欲しい」…

否定はしない。
「面白そうじゃない?」って聞かれると「全然」って答えちゃうけどw

その時は
母「君の脳は、今しか広げる時期はないから、手や身体や頭を使って出来る遊びをすると、大人になった時に様々な種類の遊びを楽しめたり、仕事に活かせたりするよ。
母は、楽しくて脳の広がりに良いものを与えたいと思ってる。
高校生になったら、自分の好きなものを選んですれば良い。一日中DSしてても、文句は言わん。それでいいか?」

まぁ、それまでに創作的な遊び方を続けていたら、時間潰しのゲームや内容の薄い漫画や映画なんて、刺激が足りないだろうと予測してます。

禁止や否定は、歪みに繋がりそうなので、『後でいくらでも遊べる』に逃がすのですな。

もし、ハマっちゃったら、それはそれ。
『高校生以降の自分で選んで夢中になれる事』は、仕事に繋がるだろうから、没頭してやればいい。

それまでに最低限の世の中のノウハウを叩き込んで、後は何をするか自分で選択させるつもりだ。

うちでは、小学生上がる時に人生の大まかな道筋を話して、勉強する目的を話して、自分で選択させている。

「(小学生、中学生、高校生、専門学生、大学生を説明して)学生が終わったら、働いて自立して生きていくのだ。
働いたうちの大半のお金は、住居や生活費に消えていき、残ったお金を貯めたり、自分の遊びに使っていくのだよ。

お金があるからと言って『幸せ』とは関係ないが、
給料が安定的に高いのは、勉強してランクの高い大学から給料のいい会社に入る方法。

給料のいい会社に入れなくても、
自分の発想を活かして自分で会社を作って、皆がそれを必要とすれば、お金持ちになれるかもしれない。

勉強しなきゃお金が手に入らないわけじゃない。
専門職について、技術を磨いて同じ業界内でも特化すれば、きっとお金持ちになれるだろう。

仕事も生きがいを持ってする人もいれば、遊ぶ為にお金を稼ぐ手段として頑張る人もいる。

勉強出来ても給料いい会社に入れない人もいるし、会社を作っても上手くいかない人もいる、専門職についても特化出来ない人もいるが、

失敗しても上手くいかない間でも、ちゃんと自分を磨いてチャンスを持っていたら、そのうち上手く行くんじゃないかと母は思う。

勉強も仕事もしないで生きるのも悪くない。
(ホームレスの生活や原住民的な暮らしを解説)

『幸せ』は、どんな状況でも自分の考え方の中にあって、お金持ちも、社会的貢献も、学歴も全て関係ない。

君の価値観は、アンパンマンがカッコ悪くなったように、おしゃぶり玩具がいらなくなったように、次々と変わっていく。

これからも変わり続けるが、今、勉強や脳を育てる遊びをしないで、大きくなってからやろうと思っても、人の3~5倍頑張らないと出来なくなってしまう。

大きくなってから、自分の選択肢を広げる為に今出来る頑張りは続けた方がいいと思うが、

君はどう思う⁇」


母が与える玩具は、手や頭を使って、想像力や創造性を鍛えるものが多い。
大人まで長く楽しめるが、楽しみ方を知らないと楽しめないものも多い。

一人でも遊び出したり、『楽しい』と思うようになるまで付き合って遊ばなきゃならない手間はあるが、一度楽しめたら、後は褒めるだけでドンドン伸びる。

母が与える映画やアニメや漫画は、ある程度キャッチーなのを選ぶが、読解が難しいだろう時は、解説を入れて、必ず『好き』になるものにする。

母「流行りのアニメもいいが、世の中には君の知らない大人が見ても『素晴らしい!』作品がたくさんあるのだよ。
本当にいい物は、どの年代が見ても素晴らしく、いつになっても廃れない。
いい玩具と一緒だね。
母はそんな作品を君に見せたい!」