eスポーツと麻雀
eスポーツとは何か?
そもそもeスポーツという概念より先に、1990年代にマインドスポーツという概念が存在していました。
これは『身体能力を用いる運動競技だけでなく、思考能力を用いる頭脳競技もスポーツとして認定しよう』という試みでした。
つまり、スポーツの理念である『青少年の健全育成』『地域コミュニティの醸成』『経済発展への寄与』『国際友好・親善への貢献』は頭脳競技にもある、または頭脳競技もそれに近づけようということです。(参考:現代社会におけるスポーツの意義)
その試みは成功していて、今の日本でもごく当たり前の認識となっています。
それから2000年代に入り、マインドスポーツとは独立した概念としてeスポーツが誕生しました。
その大きな違いとしては以下の2点でしょうか。
・複数プレイヤーで対戦されるコンピュータゲーム
・理念も『経済発展への寄与』『国際友好・親善への貢献』がメインに
つまり、『コンピュータゲームの賞金(プロ)制度化や国際大会化』がeスポーツとしてクローズアップされることになりました。
しかし、eスポーツは日本ではまだ普及していませんし、スポーツとしても認められていません。
その原因として日本の社会情勢やeスポーツ自体の特性が影響していると考えられます。
・日本ではeスポーツの種目が流行していない(流行しにくい)。
・日本ではeスポーツにはスポーツとしての理念が欠如していると考えられている。
・日本の法律とeスポーツの世界基準がマッチしていない。
・eスポーツはあくまで特定企業の『商品』である。(他のスポーツと違って、企業がその商品の提供を止めるとその種目はなくなってしまう。)
これらに対してeスポーツ側がどう対応できるかが今後の課題となっています。
麻雀はeスポーツとなりうるのか?
eスポーツはマインドスポーツと同じ頭脳競技ではありますが、基本的には(その種目は重複しておらず)別の概念として存在しています。
その理由としては、『eスポーツ側が理念的にも組織的にもマインドスポーツ側とのすり合わせができていない』ということが考えられます。
つまり、現時点では『麻雀はマインドスポーツに分類されるし、麻雀をコンピュータ(ネット)上でやってもeスポーツとはならない』ということになります。
では、仮にこの問題が解決したとしたらどうでしょうか?
しかし、それは単に分類上の解決のみであり、(多くの人が淡い期待を抱いている)高額賞金や大規模な国際大会につながるかといえばそうではありません。
それは麻雀側の問題であって、eスポーツ化したらその問題が解決するということではありません。
(麻雀側の問題については、これからも取り上げていくつもりです。)
中国麻雀(国際公式ルール)のすすめ
※『5分でざっくり中国麻雀(国際公式ルール)』という記事を書きましたので、こちらをご覧ください。
ここのところ、時間があれば麻将世界というサイトで中国麻雀(国際公式ルール)を打っています。
最初は中国でのゲームや競技としてのありかたの方に興味があって調べていました。
それを簡単に説明すると、
・日本よりもはるかにローカルルールが多彩。
・1998年に国体の種目として認定されたのを機に国際公式ルールを制定。(競技としての麻雀の確立)
・中国麻雀の集大成的なルールだが、それは個々のローカルルールを否定するものではない。
・ルールの特徴として日本麻雀と異なるのはもちろんだが、大きく異なるのは『競技として合理的』であること。(日本の競技麻雀は賭け麻雀からお金のやり取りを抜いただけ。)
・2006年には世界麻将組織という統括組織も設立された。(日本には麻雀を統括する組織は存在しない)
ということで、(競技と自称しているだけで競技として機能していない)日本の競技麻雀の改善案の参考になるのではないかと考えていました。
それから、実際に中国麻雀を経験してみることにしました。
基本的なルールは『中国麻雀 - Wikipedia』や『東方キャラによる中国麻将の紹介ページ(仮題)』を参考にしたんですけど、日本麻雀が打てる人なら81種類の役を覚えるのが最優先なのでizumickさんからいただいた役一覧(PDF)をプリントアウトして暗記しました。
麻将世界への登録方法も大堀龍一さんの『日本語利用者のためのオンライン対局案内』を参考にすれば中国語がわからなくても大丈夫です。(何でもわからないことはTwitterで質問すれば誰か教えてくれる。)
別に「こういうルールの麻雀もある」というだけで「どうしても流行らせたい」とかではないですけど、興味がある方は試しにやってみてはいかがでしょうか。
※麻将世界の仕様が変更になって日本からの登録ができなくなってしまったのですが、それを回避して登録する方法が見つかりましたので紹介しておきます。⇒『麻将世界のアカウント作成からプレイ開始まで』
あけおめ
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
昨年から仕事も忙しくなり、このままフェードアウトしていく可能性もあったんですけど、なんとか時間を見つけて活動を続けていくことになりました。
ということで、僕が今考えているテーマは『麻雀の魅力』と『競技麻雀』です。
前者は、『麻雀を打つ人が言う麻雀の魅力は、本当にそれが魅力だったのか?』という問いから麻雀普及について考えていきます。
後者は、『麻雀のイメージが悪かったり公益的な活動がやりにくかったりする原因は、賭博だけでなくもう1つある』という、競技麻雀に対する問題提起をしていきます。
もちろん調査も行いつつ客観的な視点で書いていければと思います。
それから、時間があまり取れなくなった代わりに、麻雀での公益的な活動に対して個人的に支援もやっていきたいと考えています。(現時点でその対象がほとんど見当たらないので、僕が賞金を出してプレゼン大会開催とか?)
その一環として『骨髄バンクチャリティ麻雀大会2017in大阪』に協賛という形で少しだけ支援をさせていただきました。(もちろん今回だけでなく継続的に支援していくつもりです。)(初の大阪開催でスポンサー集めに苦労しているらしく、寄付ではなく協賛として運営側への支援です。)
大会への参加以外にも、こういう活動があるということを知っていただけるだけでも意味があるかと思います。
それでは今年もよろしくお願いいたします。
麻雀大会の賭博問題
(麻雀以外のゲーム・スポーツも含めて)一般的には「大会=競技」であり、「競技=賭博でない」というのは共通の認識であると思います。
しかし、麻雀でもその認識に関しては同じなのですが、実態に関しては当て嵌まらないというのが現状となっています。
まず、麻雀大会が賭博になってしまう理由というのは単純明解で、それは『参加費を賞金に充ている』からです。(それで逮捕される可能性は低いが、警察に大会開催について問い合わせをすれば確実に開催中止を求められる。)
これは賞金が賞品であっても同様ですし、プロとアマの区分も(その競技団体の内部規定の問題であり)関係ありません。
他の競技のように『参加費なし、または実費まで』『賞金なし、またはスポンサーからの提供』であれば賭博にはなりませんが、麻雀でこれをやれているのは竹書房主催の最強戦とマルジャン主催の全国麻雀選手権くらいです。
それ以外のほとんどの麻雀大会(賞金あり)は賭博にあたると考えられます。
では、麻雀大会の賭博問題を解決するにはどうすれば良いでのしょうか?
まず、絶対条件が『参加費を引き下げる』ということです。
現状の麻雀大会の参加費は3000~4000円ならまだ良心的な方で、プロ団体主催のタイトル戦だと5000~10000円というのが普通です。
これに対して(半荘4回と仮定して)実費なら2000~2500円くらいまで、それ以上の(運営費などの)徴収をするのであれば金額と使い道を明示する必要があると思います。(もちろん賞金に充てることはできない。)
そして、参加費の引き下げを前提とすると、必然的に賞金に関しては『賞金額を引き下げる』か『スポンサーを探す』のどちらか(または両方)になります。
また、賭博による大会運営の問題だけでなく、このような運営方法(高額参加費、高額賞金、スポンサー探しをしない)が麻雀で常識化しているという問題もあります。
これもまた麻雀大会の賭博問題であり、『麻雀の常識を世間並みに引き戻す』ということもやっていく必要があります。
新・多面張理論(補足3)
これは多面張理論の思考法でもありますので、参考にしていただければと思います。
例えば以下のような手牌があった場合、
↓
↓
というように待ちを見抜くのが一般的ですが、多面張理論とそれ以外のやり方では「暗刻部分を『暗刻or順子にみなす』か『暗刻or雀頭にみなす』かの違いでしかない」と思う人も多いかもしれません。
多面張理論では手牌を以下のように(『暗刻』『最小単位の待ち』『その他の順子』の3種類のパーツに分けて)認知するという部分が違います。
※『その他の順子』とは、『待ちを伸ばさない順子』と『(パターンB・Cが重複する手牌の場合に)ノベタンで待ちを伸ばさない順子』のことです。(ピンズとマンズの手牌例を参照)
↓
【
【】:暗刻
():最小単位の待ち
暗刻の部分を(何も考えずに)順子にして何待ちになるのか確認するのではなく、暗刻と最小単位の待ちの関係から「どの暗刻と複合形ができるのか?」「複合形の待ちがどのスジでできるのか?(順子が待ちを伸ばしてないか?)」「複合形が新しい最小単位の待ちにならないか?」という見当がつけられるのが多面張理論の特徴です。
手牌の認知で見当をつけられれば、複雑な手牌でも正確に(複合形の)待ちを見抜くことができます。
単純な手牌ではその違いがわかりにくいので少し複雑にします。
↓
【
(
最小単位の待ちが2の単騎で234と567の順子が5・8まで待ちを伸ばし、7の暗刻との複合形で3のカンチャン待ち(456の順子が距離をつないでいる)。
↓
【
(
最小単位の待ちが3・6の単騎で678の順子が9まで待ちを伸ばし、2の暗刻との複合形で1・4・7のリャンメン待ち(456の順子が待ちを7まで伸ばし、4は4枚使い)、4の暗刻との複合形で2・5のリャンメン待ち。
↓
【
(
最小単位の待ちが5・8のリャンメンで、5の暗刻と待ちが重複するから複合形で雀頭の4もシャンポン待ち。(1・3の暗刻とは複合形は作らない。)
複合形を新たな最小単位の待ちとみなすと、
【
3の暗刻との複合形で3・6待ち(3のみが単騎)。(1の暗刻との複合形は作らない。)
複合形を新たな最小単位の待ちとみなすと、
【
1の暗刻との複合形で2のカンチャン待ち。
⇒新・多面張理論『概要・1・2・3・4・5・補足1・補足2・補足3』

