新・多面張理論(補足3) | 無気力無関心(仮)

新・多面張理論(補足3)

多面張理論における手牌の認知法について説明をしておきます。

これは多面張理論の思考法でもありますので、参考にしていただければと思います。


例えば以下のような手牌があった場合、

二索二索二索三索四索五索六索
      ↓
二索二索二索 三索四索五索六索 ⇒3・6待ち
      ↓
二索二索 二索三索四索五索六索 ⇒1・4・7待ち

というように待ちを見抜くのが一般的ですが、多面張理論とそれ以外のやり方では「暗刻部分を『暗刻or順子にみなす』か『暗刻or雀頭にみなす』かの違いでしかない」と思う人も多いかもしれません。


多面張理論では手牌を以下のように(『暗刻』『最小単位の待ち』『その他の順子』の3種類のパーツに分けて)認知するという部分が違います。

※『その他の順子』とは、『待ちを伸ばさない順子』と『(パターンB・Cが重複する手牌の場合に)ノベタンで待ちを伸ばさない順子』のことです。(ピンズとマンズの手牌例を参照)

二索二索二索三索四索五索六索
      ↓
二索暗刻】 (三索六索単騎)

【】:暗刻
():最小単位の待ち

暗刻の部分を(何も考えずに)順子にして何待ちになるのか確認するのではなく、暗刻と最小単位の待ちの関係から「どの暗刻と複合形ができるのか?」「複合形の待ちがどのスジでできるのか?(順子が待ちを伸ばしてないか?)」「複合形が新しい最小単位の待ちにならないか?」という見当がつけられるのが多面張理論の特徴です。

手牌の認知で見当をつけられれば、複雑な手牌でも正確に(複合形の)待ちを見抜くことができます。


単純な手牌ではその違いがわかりにくいので少し複雑にします。

二筒二筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒七筒七筒七筒
      ↓
                            【七筒暗刻】
二筒単騎) 二筒三筒四筒 四筒五筒六筒 五筒六筒七筒

最小単位の待ちが2の単騎で234と567の順子が5・8まで待ちを伸ばし、7の暗刻との複合形で3のカンチャン待ち(456の順子が距離をつないでいる)。


二萬二萬二萬三萬四萬四萬四萬四萬五萬六萬六萬七萬八萬
      ↓
二萬暗刻】 【四萬暗刻】
      (三萬六萬単騎) 六萬七萬八萬

最小単位の待ちが3・6の単騎で678の順子が9まで待ちを伸ばし、2の暗刻との複合形で1・4・7のリャンメン待ち(456の順子が待ちを7まで伸ばし、4は4枚使い)、4の暗刻との複合形で2・5のリャンメン待ち。


一索一索一索三索三索三索四索四索五索五索五索六索七索
      ↓
一索暗刻】 【三索暗刻】 【五索暗刻】
             (四索四索 六索七索リャンメン)

最小単位の待ちが5・8のリャンメンで、5の暗刻と待ちが重複するから複合形で雀頭の4もシャンポン待ち。(1・3の暗刻とは複合形は作らない。)

複合形を新たな最小単位の待ちとみなすと、

一索暗刻】 【三索暗刻】 (四索四索 五索五索シャンポン) 五索六索七索

3の暗刻との複合形で3・6待ち(3のみが単騎)。(1の暗刻との複合形は作らない。)

複合形を新たな最小単位の待ちとみなすと、

一索暗刻】 (三索単騎) 三索三索四索四索五索五索 五索六索七索

1の暗刻との複合形で2のカンチャン待ち。


⇒新・多面張理論『概要補足1補足2・補足3』