大人の頭を良くする方法
大人になった皆さんの頭を良くするにはどうすればいいでしょうか。
基本的には子供の頭を良くする方法と同じで、疑問を持って考えると頭が良くなります。
しかし、大人は子供と違って疑問を疑問と思わずに素通りしてしまうことが多々あります。
たとえばテレビのニュースは真実を伝えているでしょうか。
新聞の報道は事実を客観的に伝えているでしょうか。
テレビは視聴率を稼ぐために、ニュースでも「絵」になるものを中心に持ってきます。
大衆が考えなくてもわかるように加工します。
また、製作者はスポンサーにとって不利になる情報を、「時間の枠がない」ことを理由に意図的に隠すこともあります。
新聞も同じく、政府の情報をただ流すだけであったり、大衆の感情に訴えるだけの記事を書くことが度々あります。
北朝鮮に関する報道を見ればあきらかです。
これらのマスコミ情報に対して、誰の、あるいはどんな勢力の意図が入っているのか、反対の立場の人はなぜ、どういう理由から反対しているのか、ということや、報道されなかった側面、報道されない裏側に何があるのかを常に想像するようにすると、頭は格段に良くなります。
子供の頭を良くする育て方
大人は子供と比べると経験が豊富で、その経験をもとに「常識」というものを形成してしまいます。
しかし子供には常識というものがありませんから、身の回りの出来事について、
「○○が××なのはあたりまえ」
という先入観がありません。
身の回りには不思議がいっぱいあり、疑問だらけです。
子供の頭を良くするには、疑問がいっぱいあって、その答えを知りたいという子供の習性を利用します。
子供が大人に何かを聞いてきたら、小さいうちはきちんと答えてあげましょう。
分からなければ「分からないけど、どうしてだろうね」「これはなんだろうね」と答えてあげます。
小学校に入るあたりから「どうしてだろう、考えてごらん」と言って、自分で考えさせます。
ヒントをあたえたり、途中まで一緒に考えたりして、考えるクセをつけさせます。
逆に、「そんなことオレが知るわけねぇ」などと突き放してしまうと、人間には考えてもムダなことがある考えるのをやめてしまおう、という気持ちを持ってしまいます。
人間は疑問が解けると、たとえその答えが間違っていてもうれしく感じますので、小さいうちから自分で考えてわかる嬉しさを身につけさせます。
すると、大きくなっても自分で解決策を探すことが当たり前になります。
人間の頭を良くするには、自分で考えるというのが最短で最高の方法です。
頭の良さは遺伝するか
子供の頭の良さは遺伝で決まるのでしょうか。
顔形や皮膚の色などは親の遺伝で決まりますが、頭の良さについては、ある程度遺伝しますが、どの程度遺伝の影響を受けるかはっきり分かってはいません。
それよりも環境の影響のほうが大きいといわれています。
頭の良さを測る指標として知能指数というのがありますが、これはテストを受けた時の状況で変わってしまいますし、育った環境でも大きく変化します。
つまり、上げることもできるし下げることもできるということです。
また、高いと頭がよく、低いと頭が悪いとも一概には言えません。
単なる指標の一つです。
子供は落ち着いて考えることができる環境であれば頭は良くなりますし、投げやりな態度の大人に囲まれて育てば考えることをやめてしまい、頭は良くなりません。
何歳で立ち上がり、何歳で言葉をしゃべり、何歳で物を掴むことができるようになるか、というのは遺伝の影響が大きいでしょうが、健常児であれば遺伝が学力に影響するのは小学校の低学年くらいまでで、高学年になると、それまで育ってきた環境の影響のほうが大きいでしょう。
このブログを読んでいる大人の皆さんは、自分で環境を作ることができるのですから、子供に勉強しろと言う前に、子供が勉強できる環境を整え、自ら勉強する態度をとりましょう。
休みはパチンコ三昧では、パチンコについては考えるのでパチンコに勝つ能力は上がりますが、それ以外の能力は確実に下がってしまいますよ。
子供に勉強させるには
子供が自発的に勉強するようになるにはどうすればいいでしょうか。
行きたい学校や就きたい職業があって、そのために勉強が必要だと分かっていればいいのですが、そんなのはごく少数でしょう。
ほとんどの子供は学校があるからという理由で、目的もなく勉強しているだけではないでしょうか。
これでは自発的に勉強する気にはなれません。
「勉強しなさい」と口で言うだけでは、心の底から勉強したいという気持ちにはなれません。
口ではなく、態度で示してあげることも大切です。
晩ご飯の後、お母さんが本を読んでいます。
料理の本でもいいし、小説でもいいし、仕事に関係する本でもいいです。
それが楽しそうに見えたら、子供は勉強って楽しいんだ、と思うでしょう。
お父さんが仕事から帰ってきてカバンの中から本を出し、楽しそうに読んでいます。
読み終わった後、どんなことが書いてあったか、今まで知らなかったけれど、こういうことだったのか、と子供に話します。
これとは逆に、お母さんはずっとテレビを見ていたり、子供そっちのけでゲームに興じ、お父さんは仕事のグチや会社の人の悪口ばかり言っている。
こんな環境では子供は大人になりたくないと思ってしまいます。
そして、大人になるために必要な勉強をしなくなってしまいます。
たくさん勉強して大人になると、毎日こんなに楽しいことが待っているんだと想像できれば、子供は進んで勉強を始めます。
勉強とは何か
学校の勉強は何のためにするのかというと、質の良い労働者になるためです。
文字が読め、計算ができ、感性豊かになることで、合理的、論理的な考え方が身について生産性が上がるからです。
では学校を卒業した後は何のために勉強するのでしょうか。
生産性をさらに上げることも目的の一つですが、私は、自分が生きている社会をより良くするためではないかと思います。
人が生きていられる時間は有限です。
勉強とは、この有限の時間内に、子供たちやその子孫のためにどれだけのことができるか考えて行動するための指針となるもの、社会を進歩させる方法を実践するために、するものではないかと思います。
休日に遊びに行くことを考えてみましょう。
ほとんどの人はあらかじめどこへ行くか、そこまでどれくらい時間がかかるか、逆算して何時に家を出るか、どの交通手段を使ってどのルートをたどるか、何時に切り上げて家に帰るか、途中どこかによるかどうか、予算はいくらかかるか、というようなことを決めると思います。
予定を立てずに行き当たりばったりも、それはそれでハプニングが楽しめますが、毎回ハプニング続きでは疲れますし、もう行きたくなくなるかもしれません。
このように、遊びでもあらかじめ決めておくには情報が必要です。
この“情報”を普段の生活に置き換えると「知識」ということになります。
知識をうまく使えば生活が楽になりますし、ハプニングもサプライズになって楽しめます。
もちろんお金を稼ぐために知識を使うことはとてもいいことだと思います。
お金を稼ぐことは立派な社会活動です。
たくさん稼ぎたければたくさん勉強しなければなりませんが。