仕事ができる人は考え方が違う
私だけが感じることかもしれませんが、仕事ができる人は行動が早いように思います。
逆に仕事が遅い人は間違いが多い傾向にあります。
なぜか。
遅い人は考える時間が長く、仕事に取りかかるのが遅いんです。
そして、何を考えているのかというと、できない理由を考えている。
それに対して、仕事ができる人は、どうやったらできるか、どうしたら期限内に仕上げられるか、その方法を考え、考えながら行動しています。
もっと分かりやすく言うと、遅い人はできない理由を探し、できる人はできる方法を考える、ということです。
できない理由を探しながら仕事をすれば、当然ですが、いい仕事はできません。
反対に、できる方法を考えながら仕事をすれば、次々といいアイデアがわいてきて、質の高いものができます。
このように、考え方の違いが仕事の出来にも現れてきます。
(-)×(-)=+
マイナスとマイナスを足してもマイナスにしかなりませんが、マイナス同士を掛けるとプラスになります。
自分の欠点を一つ一つ挙げていっても自己嫌悪になるだけですが、欠点同士を掛ければ、他の人にない魅力にすることもできます。
脳を刺激する
知的生産力を上げるためには、インプットだけでも、アウトプットだけでもいけません。
インプットとアウトプットの両方が大事です。
しかし、インプットしたからと言って必ず適切なアウトプットができるとは限りません。
触媒が必要な場合もあります。
触媒とは何かというと、脳への刺激です。
例えばいつもと違った行動をすると、脳は不安を感じます。
または、何かを発見するかもしれません。
脳は不安を感じると、不安の原因と、身を守る方法を探ろうと、普段使っていない部分を働かせます。
これが刺激になります。
また、いつもと違った光景を見て何かに気づくと興奮します。
例えば変わった色の家があるとか、いつも見ている建物の反対側はこんな形になっていたとか。
この興奮も脳への刺激になります。
たまにはちょっと寄り道をしてみる、
普段見ないような映画を見る、
他の人の趣味に付き合ってみる、
などしてみると、今までになかった発想ができるかもしれません。
参考図書
なぜ、仕事ができる人は「効率」を無視するのか?―逆転発想の時間術
知的生産力を上げるために読書する
前回、知的生産力を上げるのに学力や学歴は関係ないと書きました。
知的生産力に必要なのは、的確なアウトプットと、アウトプットを支える材料をインプットする、これだけです。
インプットの方法はいろいろあります。
直接会える人の場合は、その人の仕事を見て覚える、まねる、話を聞く。
直接会えない人の場合は、その人の書いた本を読む、テレビに出ているのならそのテレビを見る、などがあります。
アウトプットでは、例えば先輩がどんな方法で仕事をしているのか、見たりまねたりしながら自分なりの方法を作り上げていくことになると思います。
ただし、この方法だと他の人と同じレベルにはなれても、他の人よりも抜きんでる、というのは難しいと思います。
他の人よりも高い価値を生産するためには、より上位の概念を獲得する必要があります。
他の会社の仕事の方法、別の業界の仕事の方法などを理解して、自分だけのオリジナルを作らなければなりません。
そしてこれらほかの会社や別の業界の仕事を知る一番手っ取り早い方法が、読書です。
様々な分野の知識や手法が披露され、体系的にまとまっていますので、仕事の教科書としては読書が最適だと思います。
知的生産力を上げる
あなたが仕事をしていて、他の人よりも高い評価を得たいと思うなら、知的生産力を上げなければなりません。
知的生産力は、「発想」と「編集」とに分解することができます。
「発想」とは、課題に対する解決策を見つける、あるいは解決策を作ること。
「編集」とは、自分自身や一緒に仕事をしている人に対して、解決策を理解して実行できるように、具体化することです。
知的生産力は、知的労働者にのみ必要な能力なのではなく、肉体労働者や、工場でのライン作業にも必要なものです。
いかにコストを下げ、短い時間内に、質の高い仕事をこなすか。
農業でも漁業でも、成功している人は皆、この知的生産力の高い人達です。
知的生産力の高さに学力や学歴は関係ありません。
いかにして発想や編集をアウトプットするか。
そしてアウトプットに必要な材料をどうやってインプットするか。
この二つが重要です。