成果を出すために締め切りを作る
レンタルでDVDを借りてきたときに、返却日が決まっていなかったらどうなるでしょうか。
よっぽど見たかった物は、家に帰ってきてすぐに見るでしょうが、それ以外の物はそのうち見よう、時間ができたら見よう、と思い、結局いつまでも見ないで放置されてしまうのではないでしょうか。
受験も同じで、試験の日が決まっているから、その日までにこれだけの勉強をする、と目標を決めて勉強をします。
試験の日が決まっていなかったら、きっといつまでたっても勉強を始めないでしょう。
仕事でも同じことが言えます。
きちんと成果を出そうと思うならば、期限を決め、その日までに一定のレベルに到達しなければなりません。
本来、期限のない仕事というものは存在しませんが、もしあなたが何かを成し遂げようと思うなら、きちんと期限を設定しなければなりません。
抽象度を上げる
仕事にしろ勉強にしろ、新しく手に入れた知識を使う、つまり応用するには、一段階抽象度を上げた、言い換えれば上位の概念を理解しなければなりません。
どういうことかと言うと、例えば学校で足し算を習ったとします。
1+1=2
は分かるとします。
ところが
1+2 は、
まだ学校で習っていないから分からないとしたら、それは足し算の概念が分かっていない、ということになります。
1+1や1+2という具体から一段抽象度を上げて、「足し算」という概念を理解すれば、
1+999 や
1234+9876
という計算もできるようになります。
知識を理解するということは、一つ一つの具体的な現象の中から、共通点と相違点を明らかにし、「共通する概念でくくる」ということです。
さらにいくつかの概念の中から共通点と相違点を明らかにすると、また一段抽象度が上がり、上の概念にたどり着くことができます。
例)
足し算、引き算、掛け算、割り算の共通点が分かると、「計算」とか、「四則演算」という概念にたどり着きます。
時間を投資する
人が経験することは、すべて未来に影響を与えます。
いま行っていることが、未来の決定に影響を与えるということです。
仕事や勉強に行きづまって思うような成果が出せないとき、この経験から何かが学べるはずだ、いずれ大きなリターンとなって返ってくるのだ、と思って乗り切りましょう。
経験を記憶にとどめておくことで、未来にその時の意味が分かることがあります。
行動がすぐに結果となって表れないことは度々あります。
だからと言って、途中でやめてしまうのではなく、この時間を未来に投資しているのだ、決してムダにはならないと思ってやり抜きましょう。
成功を積み重ねる
人は、小さな成功体験を積み重ねることで自信がつき、大きな成功を勝ち取ることができるようになります。
仕事でも勉強でも成果を出したければ、普段からどんなことでも「成功した」という感覚を味わうことです。
成功したか失敗したかの評価は他人にしてもらうことではなく、自分がどう感じるかです。
だから、自分で勝手に、うまくいったと自分を高く評価すればいいんです。
・FAXが上手に送れた
・コピーに成功した
・期限内に仕事を終わらせた
何でもいいので、成功したと感じて「よくやった」と自分で自分を褒めてあげましょう。
人は褒められるとその直前に行っていた行動を再び取ろうとしますが、褒めてもらう相手は他人でなくてもいいんです。
自分で自分を褒めてあげても同じ効果があります。
ですから、普段から自分を高く評価して成功を味わい、褒めていると、そのうち他人が躊躇するようなことでも成し遂げられるようになります。
また、脳は現実と想像の区別がつかないといわれています。
空想であっても現実感があれば、脳はそれを事実と思い込むので、成功している状態を想像するだけでも、現実の世界でも成功する確率が高くなります。
子供に勉強を続けさせるには
人間の脳は褒められるとその直前にとっていた行動をまた取ろうとします。
ですから子供に勉強をさせたかったら、子供が勉強している時や終わった直後に褒めてあげると、また勉強しようという気になります。
勉強したらほめる。
これを何度か繰り返すと勉強したいという欲求が高まり、褒められなくても勉強するようになります。
また、勉強するとその副産物として成績の上昇という現象が起こります。
このときも大いに褒めてあげると、成績を上昇させるためにさらに勉強をがんばるようになります。
褒める内容は何でもいいんです。
きれいな字が書けるようになった、
長い時間勉強することができた、
よくがんばった。
とにかく本人がうれしいと感じることを言ってあげれば、それで十分です。
逆に、勉強したことに対して評価しなかったり、思ったほど成績が上がらなかったことを非難したりすると、勉強する気が一気に失せてしまうので要注意です。
誰かほかの人と比較したりするのではなく、本人の頑張りを中心に褒めるようにしましょう。
参考図書