勉強が必要なわけ
私がなぜ日々勉強し、皆さんにも勉強を勧めるかということについて説明します。
今の世界は資本主義です。
資本主義では基本的に搾取が行われます。
搾取されていない人は、一部の政治家や大企業の役員など、ほんの一握りの人達だけで、ほとんどすべての人は、搾取されているという意識がなくても搾取を受けています。
山奥で人との交流を絶ち、電気もガスも使わずに自給自足の生活でも送らないかぎり、つまり、貨幣を使わない生活をしないかぎり搾取から逃れることはできません。
この搾取を小さくしたり、搾取された分を少しでも取り返したいと思ったら、銀行から莫大なお金を借りて資本家になるか、知識を身につけるしかありません。
でもたいていの人は銀行から何十億も借りることはできないので、知識を身につけたほうがいいんですね。
これなら本屋さんに行って本を買う、1500円ほどですみます。
もちろん一冊だけ買って済むことではなく、継続して行わなければなりませんが。
参考図書
本のどこを読むか
本の中で重要なのは4%~11%程度と書きましたが、どこにその重要なことが書かれているのかが分からないと、全部読まなくてはなりません。
どうやってその重要な部分を探し出すかが問題です。
その問題を解決する方法の一つが「フォトリーディング」という本の読み方です。
1.どんなことが書かれているのか、目次や内容をチェックし、読むかどうかを決めます。
読むことに決めたら、どの程度詳しく知りたいかも決めます。
2.本全体を眺めるように見ます。
見開き2ページを2秒間で見ます。
このとき、潜在意識に落とし込むために、文字を読んではいけません。文字を読んでしまうと顕在意識が働き、潜在意識に落とし込むジャマをしてしまいます。
3.読み終わったら復習をします。
重要だと思われる単語を拾って紙にでもメモしておきます。
このときは文字を読んでもいいのですが、読み込まないように気をつけます。
この段階ではまだ内容を理解していません。
重要な単語を参考にしながら、質問を作ります。
著者に聞きたいこと、もっと知りたいと思うことを質問にします。
4.ある程度(5分以上。一晩が理想的)時間をおいて、先ほど作った質問の答えを探します。
直感で、この辺に答えがあるのでは、と思えるページを開き、ページの上を流れるように視線を動かします。
答えが見つかれば、1~2行読み、次の答えを探します。
開いたページに答えがなければ別のページを探します。
本の量にもよりますが、この作業を10分~15分程度で終わらせます。
もっと知りたい、読みたいという気持ちが残ってもやめます。
この「もっと知りたい」という気持ちが本の内容を思い出すきっかけになり、理解が深まります。
1~4の手順を30分ほどでやるようにします。
1冊読むのに1週間かかっていたのが、たったの30分で1冊の本を読めるようになります。
ただし、何事も思うまま自由にできるようになるためには練習が必要です。
フォトリーディングの講座では、1日1冊を21日間続けてくださいと言われました。
お金がかかるので、練習は図書館で借りた本でもいいと思います。
また、練習にお金がかかったとしても、一生使える技術ですから安いと思えば安いものです。
知識を増やすための本の読み方
本は最初のページから最後のページまで、全部読む必要はありません。
何が重要かは読む人の興味にもよりますが、重要なことは本の中の4%~11%程度という調査もあります。
著者の経験談とか例えとかは、著者の主張を客観的に裏付けるための資料であって結論ではありませんから、飛ばしてもかまいません。
小説は別ですが、面白いエピソードもじっくり時間をかけて読むべきものではありません。
知識を得るための読書で大事なことは、結論は何かを探すことです。
本を読む目的、知りたいことは何かを決めて読みます。
後で目的や知りたいことが変わることもありますが、その時はまた読み直せばいいだけのことです。
勉強法
知識はどうやったら手に入るのでしょうか。
私はとにかく本を読んでいます。
本屋さんに行けば本はたくさんありますので、気になるタイトルの本があったら手にとって中を見てみます。
目次や著者のプロフィール、内容をパラパラと見て、役に立ちそうだと思ったら買っています。
1か月の書籍代は1万円~2万程度です。
しかし、本は普段から読みなれていないと読み終わるのに時間がかかります。1冊読むのに1週間かかるかもしれません。
慣れてくると2~3時間で読めるようになるんですけどね。
気になっていることがあって、テーマを決めて同じような本を何冊か買う時もありますし、ジャンルを問わず買う時もあります。
統一的でない断片的な知識でも、ある程度の量がたまると、頭の中で知識が自然と結びついて、新たな発見を生むようになります。
知識が量から質への転換を果たすんです。
本屋にはたくさん本があって、何を読んだらいいか迷ってしまいますが、会計、税金、スポーツ、育児、語学、コミュニケーション、発想法。
なんでもほとんどすべての分野で読書は勉強になります。
なぜ勉強するのか
知識は武器になります。
例えば税金。
払いすぎた税金は自分で申請しないと返ってきません。
どういう状況なら返ってくるのか、どういう手続きが必要なのか、そういうことを知らないと、余分に払いすぎることになります。
例えば仕事。
同じ内容の仕事でも、やり方を知っていると、知らない人よりも短時間で大きな成果を出すことができます。
そしてその結果は、当然給料の差として現れてきます。
たとえば家事。
効率良い方法を知っていると、てきぱき進んで空き時間ができます。
その時間を使って友達と遊びに行ってもいいし、おいしいものを食べに行くこともできます。
「知っている」と「知らない」の違いは知識の量です。
知識は持っていても損にはなりません。
いくら使っても減りません。
使える知識をたくさん持つことは、人生という有限な時間を伸ばすのと同じことになります。