左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲……

左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲……

この流転する娑婆世界に、重荷を背負いながらも、
懸命に道を尋ねる心魂に、微細ではあっても、
生きる命をつなぐ蓮の絲……。

然(さ)ればこそ、
生きているよろこびも、心を塞ぐ哀しみも……
ともどもに、心にとどめて、
この娑婆世の道を歩いております……。

2024年(令和6年)5月5日-463号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00463 202年5月5日(日)配信 




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 



私の「哲学の道」散歩道にて



★……いつの間に  春惜しめども 世の中は……

 

 

 

いつの間に


春惜しめども


世の中は


諸々のこと


薫風に流され




2024年5月5日   詠















・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4









☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年5月5日 今日のひと言


─いつの間に  春惜しめども 世の中は……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌





★…2024年4月22日 今日のひと言


─……千草の花を 籠に摘み 野にあるがごと……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌









☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言


 

★…2019年6月3日 今日のひと言


─……鐘花よ 湖凪( うみな )ぐ風の 蛍火呼べり 
ヤマホタルブクロを詠んで

◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2019年6月4日 今日のひと言


─踏み込まず、争わず……

◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2019年6月5日 今日のひと言


─取捨選別と競争が軋み立つ、

この世の中に在って……

◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2019年6月6日 今日のひと言


─前向きに生きようとするその心に、

新たな息吹がもたらされるのです。

◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2019年6月7日 今日のひと言


─この道の先に、

新たな未来を憶い描くことなど、

到底無理……。

◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2019年6月8日 今日のひと言


─心の裡のつぶやきは、命の本音……。

◆いのちを詠ふ……佛教短歌

 


★…2019年6月9日 今日のひと言


─私のお気に入り


その音の韻に込められる、
心に染み入る情感の種々の音楽……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌







☆彡・こころの磨き砂





古書「静夜に思ふ」を読みながら……から
◆達磨面壁九年、人間一生……。
(2015年4月27日)








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



私の「哲学の道」散歩道にて



5月5日   いつの間に  春惜しめども 世の中は……



いつの間に


春惜しめども


世の中は


諸々のこと


薫風に流され



2024年5月5日 詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

 








私の「哲学の道」散歩道にて




4月22日  ……千草の花を 籠に摘み 野にあるがごと……



散歩道


千草の花を


籠に摘み


野にあるがごと


み仏に供ふ



2024年4月22日 詠





・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・
 

6月3日  ……鐘花よ 湖凪( うみな )ぐ風の 蛍火呼べり 





霧のなか


うつむきて咲く


鐘花よ


湖凪( うみな )ぐ風の


蛍火呼べり






2019年6月3日  ヤマホタルブクロを詠んで






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



6月4日     踏み込まず、争わず……





仲良く出来るはずの力で、

心ならずも争ってしまうものです。



 
積年の人間関係というものは、



情が絡まりますと、

殊の外、

難しくなってしまうようです。




踏み込まず、争わず、

互いの立ち位置を認めて、

それ以上は、立ち入らない。




それぞれの立ち位置から、

居場所は違えども、

互いに見えるものはあるようですから……。



                合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



6月5日  





取捨選別と競争が軋み立つ、



この世の中に在って……







忍土といわれるこの世に生まれ、



選りわけられるような、


取捨選別と競争が軋み立つ、



この世の中に在って、




どうすれば、この迷いを離れ、



苦を抜き去ることができるか……等など、


孤絶感にさいなまれるものですが、




時至り、氣が満ちれば、



道は開けるものです。


自ら、道を閉ざすようなことがあってはいけません。



                    合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



6月6日  


前向きに生きようとするその心に、



新たな息吹がもたらされるのです。






出逢う縁によって、



この先、どのようになるか、



まったく予想ができない現実ではありますが、




この遇縁性の中にあってこそ、



来し方、この先の往く道を、




悩み苦しむ憶いを越えて、



ただひたすらに、生き切ることです。




苦楽明暗に左右されることなく、



愁いることもなく、




前向きに生きようとするその心に、



新たな息吹がもたらされるのです。





            合掌










☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



6月7日





この道の先に、



新たな未来を憶い描くことなど、



到底無理……。






人は、誰もその生まれを選べず、



目の前にある環境に抗いながらも、





不本意ながら、



世流れしてしまう……




この道の先に、



新たな未来を憶い描くことなど、



到底無理……。





本来、自由無碍なこころを、



ここで縛り付けてしまうのです。




この人生の道中、時を戻すことはできません。




しかしながら、



誰かが、何かをしてくれるだろうと、





閉塞感を感じながら、



待っている人生よりも、




自らが、自らの殻を破って、



わが人生の道に風を起こすこと……です。




確かに、生きていく上で、



この微弱な身力では抗えないことも数多あります。




しかしながら、



決して、わが歩む道を不平の道とはせず。



命の道を、自ら閉ざしてはいけないのです。




発心時の心から離れていないかを、



常に点検しながら、



心を真っ直ぐに保つことです。




          合掌










☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



6月8日   心の裡のつぶやきは、命の本音……。 




心の裡のつぶやきは、



命の本音……。






挫折・不運に憶えることも、



人の幸せも、



不幸せと憶う心も、その人の心次第……






不承不承、



させられている苦労なのか、




自ら、その殉難の道を心にとどめ、



今日のこの日の為に、



最善を尽くして生きようとするか……です。






自分を責めず、





ましてや、



誰彼を悪者にする必要もないのです。




             合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


6月9日


その音の韻に込められる、


心に染み入る情感の種々の音楽……







人生の仕舞支度をしているように、


夜半に片付けをしておりますと、




長く目を通さなくなっている書物や、研究資料、


遙かな昔、当時、いわゆる


お気に入りだった音楽のメモなどが出てまいります。







特に、お気に入りの音楽は、年令を重ねながら、


今も、その音の韻に込められる、


心に染み入る情感に新たな感慨を覚えております。





この此岸での生きた証として、

備忘録のように綴っているこのブログですが、

最近は、以下の曲を好んで聞いております。

 

忘れないように、ここに書き留めておこうと憶います。





喜多郎
絲綢之路 / シルクロード幻想~光と影 / 飛天 / 鐘楼 / 蜃気楼
菩提樹 / 40800年 / 静けさの中で(遥かなるタクラマカン砂漠)
生命の泉 / 黒水城の幻想 / 神秘なる砂の舞(ローラン)
キャラバンサライ / ムーン・スター / 西安に祈る /流るる砂

時空間 / 再生(限りない塩沢)/ 夜明け/ 長城/天山
遥かなる大河 /天地創造神 /永遠の路 / 菩薩/ 西に向って
時の流れ /永遠の路



殊に、youtubeから/喜多郎
 Kitaro 喜多郎 - 飛天 Flying Celestial Nymphs 
Er-hu(二胡奏者)by Yu-Xiao Guang. (ユーシャオクワン)

Kitaro 喜多郎 - 飛天 Flying Celestial Nymphs (youtube.com)

 

夜半、大体執筆中でございますが、敦煌莫高窟壁画第57窟

南壁中央 仏説法図右脇侍菩薩の慈悲深き優美な表情に魅入られ、

莫高窟内の障壁画から飛天が抜け出し、鳴沙山の天空を舞い、

荒漠とした沙漠を舞飛ぶ幻想すら覚え、遥かなシルクロード、

絲綢之路に憶いを馳せながら、ヘッドフォンで聞いております。

魂の癒されるひと時でございます。



喜多郎 シルクロード幻想~光と影 

空海が海を渡り、「星に発し、星に宿す。晨昏兼行す」と、

『日本後紀』巻十二に明記されている、西へ仏法を求めた

苦難の道。いわゆる 「空海ロード」に憶いを巡らせ聞いて

おります。


オカリナ宗次郎
雲を友として / こころ / 道 / 四季~愛しき子供達へ~
悲しみの果て
亡き両親のことや、来し方等などが浮かんでまいります。


Yo-Yo Ma ヨーヨー・マ
新シルクロード2007-激動の大地 - 01 Mohini (魅惑)



クラシック
アルビノーニ - 弦楽とオルガンのためのアダージョ ト短調 
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
デイヴィッド・ベル(オルガン)



スメタナ - 交響詩《モルダウ》 
モルダウ・「我が祖国」
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
1967年4月14~17日 ベルリン イエス・キリスト教会



バッハ - 管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068より
第2曲 G線上のアリア 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
デイヴィッド・ベル(オルガン)



パッヘルベル 3声のカノンとジーグ ニ長調(編曲:M・ザイフェルト)より
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
フランク・マウス(チェンバロ)1983年9・11月



ショパン-夜想曲 第1番 変ロ長調 Op.9-1
ピアノ:ヴラディーミル・アシュケナージ
ロンドン ロスリンヒル教会 キングスウェーホール

ショパン - 夜想曲 第20番 嬰ハ短調 遺作 
ピアノ:ヴラディーミル・アシュケナージ

ピアノの詩人と称されるショパンの、

繊細で美しい曲調が好みです。



・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》


  (加羽沢美濃様 珠玉のピアノ曲……)
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4
  



Ave Maria di Giulio Caccini (Vavilov)
Nina Solodovnikova(ニーナ・ソロドヴニコヴァー)
  https://www.youtube.com/watch?v=4eVr0ieTx6w&list=RDx2ibR0puNk4&index=2


 指揮:Daniele Rossi
 Orchestra da camera S.Maria del Suffragio di Fano








ヴィヴァルディ:「四季」全楽章
イ・ムジチ合奏団(演奏 ロベルト・ミケルッチ)



バッハ 主よ人の望みの喜びよ
指揮/レオポルド・ストコフスキー
演奏/彼の管弦楽団 チェンバロ/イーゴル・キプニス




ラフマニノフ - ヴォカリーズ Op.34-14 マゼール ベルリンフィル
揮:ロリン・マゼール
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団1988年9月



                  不乙      





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   ■ 「 こころの磨き砂 」

 





頭を挙げては、山月を望み


頭を低れては故郷を思ふ―



   李白 「静夜に思ふ」






この十日あまり、

雑事に追われておりましたが、



ようやく、昨夜から、身の回りの事に、

目が行くようになりました。



日中は、出かけておりました。



夜半、鎮まりゆくなかで、

古書 静夜に思ふ……を読みながら、

徒然なるままに、身の丈を綴ってみました……。


咲き誇る桜の姿は何処へやら……と、



この4月の嵐風の中に散る、

無常の道理を憶いながらも、



ゆく春を送り、

初夏のさわやかな風の中に、

葉を翻す若葉を見上げております。



人生に吹く業風……



風落つ中に、

わが身もまた、同じ命なのだと。


過ぎ去りし日、



この世に生を受けてより、

人生の晴れ、雨を問わず、


ゆく道に、

このいのちを使い果たすまで、



惺々著……。


一滴の水にも、

み仏のいのちが宿るように、


この人生の道中に、

粗雑に捨ててきた水を、

この掌に掬い集めるように、


いのちの芽を摘みとらず、

日々の暮らしを、なおざりにせず。


達磨面壁九年、人間一生……



身の丈……その意味を問いながら、

歩いております。


     合掌






2015年4月27日

古書「静夜に思ふ」を読みながら……から
◆達磨面壁九年、人間一生……。











─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙














※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2024年(令和6年)4月21日-462号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00462 2024年4月21日(日)配信 




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 




私の「哲学の道」散歩道にて





★……ひとひらの 命救ふは 医の道も……

 



ひとひらの

 

 


命救ふは

 

 


医の道も

 

 


仏の道も

 

 


慈悲のブッダアイ




2024年4月21日  詠














・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4
















☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年4月21日のひと言

─……ひとひらの 命救ふは 医の道も……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年4月15日  今日のひと言

─……里に天光(あまて)り 山笑ふ……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年4月8日  今日のひと言

─ルンビニ園へ 時を超ふ……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌







☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言
 



★…2019年5月27日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
時に、波の中に波の山があるような……
◆朋友へ……


★…2019年5月28日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
愁いの波をよけても、
それが、また巡りくるものならば……
◆朋友へ……


★…2019年5月29日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
自分で描いた円……の外には出られません。
◆朋友へ……


★…2019年5月30日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
自ら作った迷いの中に惑い、
つぶやきながら……
◆朋友へ……


★…2019年5月31日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
有れば有るで、失うことを恐れ……
◆朋友へ……


★…2019年6月1日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
苦を忍受する事も出来ず……と、
彼の人の問う……。
◆朋友へ……


★…2019年6月2日 今日のひと言

─西域の
碧羅(へきら)の穹(そら)に……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌






☆彡・こころの磨き砂



花の供養……。
桜花の姿に、人のこころ、深い憶いを重ねつ……より
◆櫻花への憶い……。
( 2014年4月9日 )







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆






私の「哲学の道」散歩道にて





4月21日 ……ひとひらの 命救ふは 医の道も……

 



ひとひらの

 

 


命救ふは

 

 


医の道も

 

 


仏の道も

 

 


慈悲のブッダアイ




2024年4月21日  詠







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆













私の「哲学の道」散歩道にて




4月15日  ……里に天光(あまて)り 山笑ふ……



春の雨



里に天光(あまて)り



山笑ふ



君の言葉に



いのち満ちみつ




2024年4月15日 詠






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆








私の「哲学の道」散歩道にて




4月8日  ……ルンビニ園へ 時を超ふ……



この慶き日



ルンビニ園へ



時を超ふ



無憂樹手折る



仏母の憶ひ




2024年4月8日 灌仏会の朝に詠ふ







・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・
 

5月27日



朋友へ……(抜粋)

時に、波の中に波の山があるような……




人の一生は、

この人生の細道を、



頭陀袋を肩越しに背負うて、

坂道を行きつ戻りつ、登っていくようなもの……。


それを、

この世の川を世流れて、

時に、波の中に波の山があるような、

愁い、苦しみの波濤ととらえるか……



それでも、

一つひとつの波の山を、

根気よく乗り越えようとする、

気概が、自分にあるか、否かです。


            合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月28日 



朋友へ……(抜粋)

愁いの波をよけても、

それが、また巡りくるものならば……





この世の中に、

無意味なものは、何ひとつありません。


蹉跌、挫折であっても、

これらは、縁があって生じる、



互いに頼り合う存在で、

それ自体では独立して存在しないもの……


それを、この人生の道行きに、

どのように生かしてゆくか……


愁いの波をよけても、

それが、

いずれまた巡りくるものならば、


今、真剣に向き合うことが、 必要なのかもしれません。


                     合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月29日 


朋友へ……(抜粋)

自分で描いた円……の外には出られません。



心の方向を転ずれば、

新たな道筋がみえてくるものです。



思いのままにならないのは、当たり前のこと。



物ごとを推し量ることが困難で、

道行きは、予想のつかないことばかり。



そのなかで、

いつまでもこだわり続けていては、


一歩を踏み出すどころか、

自分で描いた円……の外には出られません。


                合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月30日



朋友へ……(抜粋)

自ら作った迷いの中に惑い、

つぶやきながら……




限りあるこの身に、

形のあるものを求め、


無ければ無いで済むものを、

指折り数えて追い求め、


自ら作った迷いの中に惑い、

つぶやきながら、


不自由の世界に生きているのが、

娑婆世の人間なのかもしれません。




            合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月31日 



朋友へ……(抜粋)

有れば有るで、失うことを恐れ……



心中深く、

寸刻も、安らかな境地に浸れないのが、

人の身なり―とはいえども、


有れば有るで、失うことを恐れ、

欲しい……欲しい……の憶いに、


執着するがゆえに、

身も心も乾き、疲れ果ててしまうのです。


貪 (むさぼ) りと、瞋 (いか) り、

痴 (おろ) かの三毒に、

悩み、苦しむならば、


まずは、その貪 (むさぼ) るその憶いを絶つこと……からです。


                         合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


6月1日



朋友へ……(抜粋)

苦を忍受する事も出来ず……と、

彼の人の問う……。




現世の幸のありやなしや……



しかしながら、

それらの、苦を忍受する事も出来ず……と、

彼の人の問う……。





無常や無我の理法を理解する時に、

人は、物や自分への欲や、

執着(我執)から解き放たれ、

初めて、

寂静の世界で心が安らぐのです。


諸行無常は、この世を貫く理。

ゆく川の流れは絶えずして、

再び、往時には還らず……と、

吾応えり……。


辿り来し、

吾が踏み跡に悔いはなし……と。

         

           合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 
6月2日 





天空の絲綢之路  遥かなる仏教東漸の道……





西域の

碧羅(へきら)の穹(そら)に……




西域の


碧羅(へきら)の穹(そら)に


湧きいずる


一朶(いちだ)の雲に


心を遺し





2019年5月23日 詠









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   ■ 「 こころの磨き砂 」

 




花の供養……。

桜花の姿に、人のこころ、深い憶いを重ねつ……





桜樹の


にほいだちたる


ひとひらを


掌に掬いし


風に散るまに




2014年4月9日 詠







この3年余りの月日は、

親族の永劫の別れ、

師が西行法師のごとく、旅立たれたこと、

道を模索する、これもまた、縁者の見守りなどもあり、


なかなか、桜を眺めることひとつをとっても、

憶うにまかせない日々を、過ごしておりました。


桜花の姿に、人のこころ、深い憶いを重ねつ、


花が咲けば、

こころの憂いを払い、


早くも、散り始め、

ふうわりと積もる、花だまりを見ては、


-ああ、そういえば、

昔、生け花の道に、このように、花の精を活け続けた、

中川 幸夫古老がおいでになられたー


前衛という枠をも、遥かに飛び越え、

花を命の精髄ととらえ、

最期は、花を使わない生花を発表された……。


私は、その頃、

その花のこころをご教示頂きたく、

東京銀座プランタンでの、華展が終わると、


中川 幸夫古老を訪ね、短い時間ではありましたが、

花の精髄を活けるこころに、

 

触れさせて頂いたことがございました。


そのこころは、

我が師、承真尼婆子の、

茶花を挿す心がまえにも通じるものがあると、

到底かなわない、精進の至らなさを恥じたことがございます。


以降、花一輪、朽ちかけ始めたひともとの花であってさえも、

捨てたことがありません……。


枯れ始めた花でも、

そのうちの花びらの、1、2枚はまだ美しく名残りをとどめ、


水盤や、ガラスのコップや、小皿に浮かべますと、

また、違った趣が感じられます……。


花の供養……。

そのように、私はとらえております。

花も生きているのですね……。


この自然に咲いている花を、

人間が、勝手に鋏みで切り取り、


芸術だ、何々だと理屈をつけ、

枯れたら、無造作にゴミ箱に直送-が現実なのです。


花一輪ほどの輝きを、

人は持っているのでしょうか……。


桜花に、それぞれの人生を重ね、

それぞれの道を歩んでいく、この春……。


今年の桜は、

とりわけ、心に積もるものでございます。


茶臼山の、花びらだまりを待っているのですが、


まだまだ、ふうわり……とまではいかず、

もう少し、かかるようでございます……。




                拜







花の供養……。
桜花の姿に、人のこころ、深い憶いを重ねつ……より
◆櫻花への憶い……。
(2014年4月9日)







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  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2024年(令和6年)4月7日-461号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00461 2024年4月7日(日)配信 




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/


 





★……「 桜 」






      -山村暮鳥-










    さくらだといふ






   春だといふ






   一寸、お待ち






   どこかに





   泣いている人もあらうに









「 桜 」  -山村暮鳥-より












・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4









☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年4月7日のひと言

─……春や春 刹那の身命( いのち ) 息の間に……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年3月24日  今日のひと言

─……百種(ももくさ)の花  陽に揺れて……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年3月18日  今日のひと言

─ゆるき坂 風のなごりを 追ふごとく……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌






☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言
 


★…2019年5月20日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)

(絲綢之路から……仏さまの物さしと人間の天秤ばかり)
せめて、
齢百歳もの長い年月を、
安寧に生き永らえる人生であれば……



★…2019年5月21日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)

(絲綢之路から……仏さまの物さしと人間の天秤ばかり)

縁を断つことは刹那。
縁を繋いでゆくことは、不断の努力の賜物です。


★…2019年5月22日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)

(絲綢之路から……仏さまの物さしと人間の天秤ばかり)
その心ゆえ、
修羅とも、菩薩にもなるこの娑婆世。
苦労が身につく……というのは……


★…2019年5月23日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)

(絲綢之路から……仏さまの物さしと人間の天秤ばかり)
吾にも彼にも、
求め過ぎないこと……


★…2019年5月24日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)

(絲綢之路から……仏さまの物さしと人間の天秤ばかり)
人の一生は、普段の積み重ね……


★…2019年5月25日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)

(絲綢之路から……仏さまの物さしと人間の天秤ばかり)
認めて恕(ゆる)す……。
いわゆる恕するということ。


★…2019年5月26日 今日のひと言

─流砂の絲綢之路にて……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌






☆彡・こころの磨き砂


 
2015年1月12日

炉中の火、納音を憶うものです……。
◆命を愛おしむ……
(憶いでの小筥から)







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆






私の「哲学の道」散歩道にて


4月7日  春や春 刹那の身命( いのち ) 息の間に……


春や春

刹那の身命( いのち )

息の間に

大悲の御魂

那由他(なゆた)を超えゆく



4月7日 花まつり前日に詠う






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


私の「哲学の道」散歩道にて

 

 

 

3月25日  百種(ももくさ)の花  陽に揺れて……


咲きほこる

百種(ももくさ)の花 

陽に揺れて

弥生の昊に

香ぐはしく満ち


3月25日 私の「哲学の道」散歩道にて 詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆








私の「哲学の道」散歩道にて



3月18日  ゆるき坂 風のなごりを 追ふごとく……


ゆるき坂

風のなごりを

追ふごとく

春澄みの宙

供香燻りたつ


3月18日 私の「哲学の道」散歩道にて 詠




・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・



5月20日 



朋友へ……(抜粋)

せめて、

齢百歳もの長い年月を、

安寧に生き永らえる人生であれば……





この限りある身に、

時に、無いものを指折り数え、


道の東西に叡智を求めて、

流離うこともありません。


しかしながら、

弱冠二十歳の青雲の志を抱く若者であっても、

正しい道理に通じた伯楽であろうとも、


何れは往く道、来し方の道。


一瞬一刻、

同じ道の後先を歩いている我彼のこと……。



せめて、

齢百歳もの長い年月を、

安寧に生き永らえる人生であれば、


過ぎた日々を追わず、悔やまず。


まだ来ぬ未来に幻想を見ず……。



           合掌










☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月21日 



朋友へ……(抜粋)

縁を断つことは刹那。


縁を繋いでゆくことは、不断の努力の賜物です。





そのようになるように、

巡りあわせの絲を手繰り寄せるように、

目の前の縁(えにし)の絲を、大切に紡ぐことです。


この世の荒波に翻弄されての、

身の移り変わりは、


八苦の娑婆とも云われる、

この世の情理。


縁を断つことは刹那。

縁を繋いでゆくことは、不断の努力の賜物です。



                  合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月22日 


朋友へ……(抜粋)


その心ゆえ、

修羅とも、

菩薩にもなるこの娑婆世。




苦労が身につく……というのは、

それらの数多ある憶いを、


この小さな身に背負って生きていく……

と、いうこと。



その心ゆえ、

修羅とも、

菩薩にもなるこの娑婆世。



心の裡に居座るこだわりを、

いつまでも持ち続けていても、


時計の針が、

刻を刻むのを止めてしまうのと同じようなもので、

いつまで経っても、前には進めないのです。


                合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月23日



朋友へ……(抜粋)

吾にも彼にも、


求め過ぎないこと……




今あるものに満足せず、


執着するがゆえに、



無いものばかりを、

欲しい、欲しいと追いまわし、


自分にないものを、

指折り数えるようになると、


身の丈以上のものを、

求めるようになるのです。


それが得られない苦しみに、

ますます心を苛むようになるのです。


吾にも彼にも、

求め過ぎないことです……。



         合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月24日

 

朋友へ……(抜粋)

人の一生は、普段の積み重ね……




この世は、堪忍土(かんにんど)。


兆載永劫(ちょうさいようごう)の苦しみを、

耐え忍んでいかねばならぬ、

住み処……とも申します。



人の一生は、

普段の積み重ねなのですから、


そのことを受容できれば、


今この時、

この瞬間を、

人は、大切に生きようとするのです。



             合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


5月25日



朋友へ……(抜粋)

認めて恕(ゆる)す……。

いわゆる恕するということ。





不承不承、

仕方なく選ぶのではなく、

自分で得心して承知したこと……。


不承知ながら、

仕方なく心を満足させようとしても、



心は正直ですから、決して満足はしません。



吾彼ともに、

今までの来し方、

歩いた道を否定するのではなく、



認めて恕(ゆる)す……。


いわゆる恕するということ。




言い換えれば、

総てのことを受け容れて、



懸命に力を尽くすこと。

精進することです。



先ずは、ここから出発です。



         合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 
5月26日   流砂の 絲綢之路……




流砂の



絲綢之路



巡り来て



神々の座は



永久に変わらず




2019年5月26日  詠





─────────────────────────────


   ■ 「 こころの磨き砂 」

 



炉中の火は、

薪や火種の助けを借りて、

さらに、大きく燃え上がります。


炉中の火、納音……。


人も、世間の波風の中、


周囲の助けにより、

お互い様に役に立つということなのです。


人生も、こうありたいと憶うものです。



2015年1月12日




昨日は、モルモットの笹採りの後、

臘梅を眺めたく、

京都 西京区御陵に行ってまいりました。


臘梅は、

我が師 山崎承真尼婆子がお好みだった茶花……。

供養と憶い、茶を点てました。


幾枝の臘梅を、

露地の水仙とともに、黒備前に挿し、

若水を汲み、

釜の湯を沸かし、

一日の始まりの、初の一服を点てる。


洗心の憶いで迎えた新年。

この十日あまりの日々を、省みながら、


濃茶を練り、


薄茶を点てる。


それらの一服を掌にする時、


炉中の火、納音を憶うものです……。


人生も、こうありたいと……。


紀州備長炭、管炭、割管炭の流れでまいりたいものですが、

十数年来、用の美に、自分なりに憶うところがあり、


炭は、近くの里山から伐リ採っってきた、クリ、スギ、クヌギ、

少量のウバメガシ、その他の雑木もあり…….


そういえば、昨年の今頃は、

吉川英治作「宮本武蔵」の中の、

吉野太夫の抄を真似て、

牡丹の古枝を、そのままに焚いておりました……。


炭の流れ加減を考慮しながら、

枝の元を上にした枝炭をついでまいります。


炭をつぐと、元火はさらに燃え盛り、

勢いを増した熾火は、

殊のほか、懐かしい韻を土壁に響かせます。


釜の松風の韻を聴いていると、

炉中の熾火に、ひときわ、いのちを感じるものです。

たぎった釜の湯にも、

土壁に飾られた露地の花にも、

今を生きている、いのちの尊さを感じます。


やがて、

炉中の熾火は、役目を終えるかのように、

最後には白く灰になります……。


釜の松籟も音をひそめ、消え入ります。


炉中の火は、薪や火種の助けを借りて、

さらに、大きく燃え上がります。


炉中の火、納音……。

人も、世間の波風の中、

周囲の助けにより、

お互い様に役に立つということなのです。


人生も、こうありたいと憶うものです。


出逢う人、一期一会。

一人一仏とも憶い……。


この一日は、一生のものと憶って、

存分に生きたいものです。



        合掌



 
2015年1月12日

炉中の火、納音を憶うものです……。
◆命を愛おしむ……
(憶いでの小筥から)





─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2024年(令和6年)3月17日-460号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00460 2024年3月17日(日)配信 




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 


琵琶湖畔にて



★……弥生三月 まがつひに 数多の命( みこと )……




光陰は


迅かなりと


宙( そら )拜む


弥生三月


まがつひに


数多の命( みこと )


喪へり 


悲母観世音


涕き救いたもふ





2024年3月11日  絶詠 長歌










南無観世


生きとし生ける


哀しみの


世人の希ひ


掬いたもふや





2024年3月11日  かへし歌












・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4













☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年3月17日 今日のひと言

─……蕭々と 春の彼岸に 落つる雨……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年3月11日  今日のひと言

─……弥生三月 まがつひに 数多の命( みこと )……長歌
ー南無観世 生きとし生ける 哀しみの……かへし歌
◆いのちを詠ふ……佛教短歌(長歌)



★…2024年3月9日  今日のひと言

─雨夜更けて 木窓打つ音の 絶えずして……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年3月4日  今日のひと言

─はらはらと ひとひらの雪 手のひらに……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌









☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 




★…2019年5月13日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
彼も人なり……
 吾も人なり……
◆朋友へ……



★…2019年5月14日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
心を受け入れて……
彼の人と自分とは、合わせ鏡。
◆朋友へ……



★…2019年5月15日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
苦の種を、
生きる糧にかえて……
◆朋友へ……


★…2019年5月16日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
寄り添うということ。
これも、ひとつの菩薩行。
◆朋友へ……



★2019年5月17日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)…
何もしなければ、何も始まりません。
◆朋友へ……



★…2019年5月18日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)…
不安は万病の種。
◆朋友へ……



★…2019年5月19日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)…
この境遇を活かすも、苦にするも……
◆朋友へ……






☆彡・こころの磨き砂



★…2015年3月30日 今日のひと言

ー水というのは、
あまり澄みすぎると、棲みにくいものでございます……。
◆命を愛おしむ……から








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆






3月17日  ……蕭々と 春の彼岸に 落つる雨…… 



蕭々と


春の彼岸に


落つる雨


哀の極みを


覆いつくすや



2024年3月17日 春のお彼岸入りに詠ふ






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2011年11月16日 福島県庁にて(既掲)


2011年3月11日の惨状は、

胸に刻んで忘れてはならないのです……。



3月11日……弥生三月 まがつひに 数多の命( みこと )……





光陰は


迅かなりと


宙( そら )拜む


弥生三月


まがつひに


数多の命( みこと )


喪へり 


悲母観世音


涕き救いたもふ



2024年3月11日  絶詠 長歌











南無観世


生きとし生ける


哀しみの


世人の希ひ


掬いたもふや



2024年3月11日  かへし歌







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

2023年4月 奈良にて 

 

亡き母は、藤の淡い花彩を好み、

手編みのショールも然りでございました。

母との最期は、悔いることばかりでございますが、

この季節は、殊に亡き母を憶いだします。

 

 

 

3月9日  雨夜更けて 木窓打つ音の 絶えずして……



雨夜更けて


木窓打つ音の


絶えずして


燻る香華に


父母を偲びぬ



2024年3月9日  詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


窓の外を眺める……



3月4日  はらはらと ひとひらの雪 手のひらに……



はらはらと


ひとひらの雪


手のひらに


刹那の間にも


しばし黙( もだ )せり



2024年3月4日  詠









覚書


3月17日 春彼岸の入り

 

行に入りて、本日深夜零時、21日目 行満。

水が五臓六腑に染みわたるよう……甘露

 

沈香の薫りが鼻腔を蕩かすように、

呼吸をするたびに、芳しい香気が抜けていく……。

 

今回の行はいつもとは変わり、

辛かったのは、3日ほど。

多くの方々に支えられての21日間。

温かなお心遣いに感謝しております。

 

何れにしても、本日は春彼岸の入り。

次なることに取りかからなくては……。

 

              九拝

 






・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・



5月13日  


朋友へ……(抜粋)



彼も人なり……

 吾も人なり……





泣くは人生、笑うは修行……とも申します。



しかしながら、そうは言っても、

これも、なかなか笑えないものです。


人間関係も、積年の憶いが深ければ、

より難しく考えてしまうものです。


感情に身を任せて怒ってみても、

悲しみや、辛い憶いからの、



怒りの言葉の攻撃では、相手の心に寄り添うなど、

到底できないことです。


彼も人なり……

 吾も人なり……



絡まりあって、争う心を、

何とか、接点を見つけて、

融和の力にかえることができるはずです……。


                  合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月14日


朋友へ……(抜粋)



心を受け入れて……

彼の人と自分とは、合わせ鏡。







言うがまま、

思い通りにならないものが、



人のこころ……


思い通りに、

彼の人を動かそうとしてしまうところから、
歯車が少しずつ、ずれていくわけです。



他人様を変えようなどというのは、不徳の致す限り。




彼の人と自分とは、合わせ鏡。

鏡に映ったあなたの姿を見て、



今まで通り、

何も変わっていなければ、

彼の人も、態度を改めないのです。



「他人と過去は変えられない……」

謂われているが如くです。



まずは、彼の人を尊重して、

今までの言動、行動、自らも変わっていくしかありません。



そして、待つことです。



彼の人も、

「否定された」と、

心騒ぐこともなくなっていくはずです。


               合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月15日


朋友へ……(抜粋)



苦の種を、

生きる糧にかえて……




来し方、
これからの行く末、


歩く道の先を憶えば、
誰もが未知ゆえに、心に不安を抱くもの……



世流れして、

あちらこちらの岸へと流され、


生きるに極めて厳しく、

この道は苦なりと覚悟するも、


人生に立ち向かう心さえ消さなければ、


人は強いもので、

辛い境遇にあっても七転八起。



その境遇を乗り越え、



苦の種を、

生きる糧にかえて、



誰と比べることもない、

自分の人生の道を歩くことです。


           合掌







 
☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月16日


朋友へ……(抜粋)



寄り添うということ。

これも、ひとつの菩薩行。




寄り添うとは、


彼の人の痛みに、

心身共に、寄り添うということ。


時には、涙……

時には、笑顔でもって。



いわゆる、

これも、ひとつの菩薩行。


彼の人の、

命のページを、

共に、辿っていくということです。


            合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月17日


朋友へ……(抜粋)


何もしなければ、何も始まりません。




蹉跌につまづくたびに、

自分の居場所に逃げ込んだとしても、



いわゆる、荷物の積み残し……


同じような状況は、

ふたたび巡ってまいります。


何もしなければ、何も始まりません。


誰かが声をかけてくれるのを、

じっと待つのではなく、



先送りすることなく、



淡々と、

心を開いて、自分から動いてみることです。


                合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月18日


朋友へ……(抜粋)


不安は万病の種。




人は過去の中には生きられません。



ましてや、

まだ見ぬこの先の道に、


不安を覚え、

取り越し苦労をしていたのでは、



心はいつまで経っても安らぎません。


心の外に迷いがある……のではないのです。


不安は万病の種。



自らの惑う心の裡に、



自らが、迷いの種を作り出し、



日々それらを、

育てているのかもしれません。


          合掌









─────────────────────────────


   ■ 「 こころの磨き砂 」

 


 

今は昔……


屋根を葺く際の、

瓦の隙間を固める土……


雑草の種が生じないよう、

焼いた土を用いるとの事。

 

しかしながら、

この土は、あまりにも清浄なるがゆえに、

命を成育する事のできない土でもあります。

 

片や、里山、田畑の土は、

清浄ではないかもしれませんが、


数多の命を養う、

力を秘めている土壌なのです。


いかがでしょうか……



例えば、

泥中の蓮とも言われる、

蓮を育てる泥水の教えから見えること……



清濁併せ呑みながら、

世情の流れのままに流れながらも、

決して、与(くみ) せず渡る。



娑婆世間の苦の水……でございますが、

水というのは、あまり澄みすぎると、

棲みにくいものでございます……。

 

            合掌








2015年3月30日

水というのは、

あまり澄みすぎると、棲みにくいものでございます……。

◆命を愛おしむ……から

 






─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2024年(令和6年)3月3日-459号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00459 2024年3月3日(日)配信 




_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 

 



三色ひし餅ゼリーです。ありがとう スター飛び出すハートハート お願い





★……行に入り 七日目迎ふ 雛祭り……





行に入り




七日目迎ふ




雛祭り




童女(わらわめ)からの




菓子に嬉し尼





2024年3月3日  雛の節句に詠う












・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4









☆彡・最新の今日のひと言



★…2024年2月28日から3月3日 今日のひと言

─……行に入り 七日目迎ふ 雛祭り……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年2月19日から2月27日  今日のひと言

─……沈丁花 にほひ芳し 毬花の……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌







☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 





★…2019年5月6日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
「毒箭(どくぜん)を抜かずして、空しく来処を問う」
◆朋友へ……



★…2019年5月7日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
相手様が幸せなら、自分も幸せ……
そのように憶えるよう、心を養うことです。
◆朋友へ……



★…2019年5月8日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
『心暗きときは、
 即ち遇(あ)うところことごとく禍(わざわい)なり』と……。
周りの環境に動ぜず、わが心の状態にも左右されない自分自身を……
◆朋友へ……



★…2019年5月9日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
寄りかからず、
彼の人のこころに寄り添うことで……
◆朋友へ……

 

★…2019年5月10日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
つまづきの原因を他所に求めることなく、
また、自分をも責めずに……
◆朋友へ……
 

 

★…5月11日 今日のひと言


─朋友へ……

なかなか人は、鬼には成りきれぬものです……。

◆朋友へ……

 

 

★…5月12日 今日のひと言 

 

─朋友へ……
ならば、山を登る苦しさも、

渓を降りる楽しさも、あって当たり前……。

◆朋友へ……





☆彡・こころの磨き砂



★…2015年4月1日 今日のひと言

日々是好日 命の道を歩く……。
◆人生の旅の途中……。







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆







3月3日  行に入り 七日目迎ふ 雛祭り……
 




行に入り



七日目迎ふ



雛祭り



童女(わらわめ)からの



菓子に嬉し尼




2024年3月3日  雛の節句に詠う






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆







2月19日 ……沈丁花 にほひ芳し 毬花の……




沈丁花



にほひ芳し



毬花の



小さな笑みを



ひとつ見つけたり




2024年2月19日  雛の節句に詠う






・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・



5月6日  
 


朋友へ……(抜粋)

「毒箭(どくぜん)を抜かずして、空しく来処を問う」




苦しい時には、道の先が見えずに、

誰彼のせいで、不運の波に流されている……と嘆くものです。


しかしながら、

誰彼は誰か……だとか、


不運にも、

このように、世流れしている原因が何なのか、等など、

そういうことにとらわれすぎていると、


「毒箭(どくぜん)を抜かずして、空しく来処を問う」
  

毒矢が体に刺さっているのに、

その対処もせずにいると、体中に毒が回ってしまい、

最悪の結果を招きかねないという教えです。


                合掌





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月7日  



朋友へ……(抜粋)


相手様が幸せなら、自分も幸せ……

そのように憶えるよう、心を養うことです。




日常の些事の中で、

何も起こらずに、

何も変わらないーというのはあり得ない事です。


いわゆる、人を妬む心というのは、

彼の人と、自分とを比べることによって、

湧きあがってくる感情です。



「嫉妬の心は彼岸(ひが)より生ず。


 平等を得ればすなわち嫉妬を離る」という、空海の言葉があります。


我も彼の人も、平等であるーと悟れば、

他人さまを妬む心も、瞋りの心も生じないということです。


些末なことであっても、そのことに捉われ、


自分にないものを持っている、


彼の人を妬む心が、



自由無碍な心の動きを閉ざすのです。


先ずは、



相手様が幸せなら、自分も幸せ……


そのように憶えるよう、心を養うことです。



                 合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月8日 



朋友へ……(抜粋)



『心暗きときは、
 即ち遇(あ)うところことごとく禍(わざわい)なり』と……。



周りの環境に動ぜず、

わが心の状態にも左右されない自分自身を……




空海の御教誡に、


『心暗きときは、

 即ち遇(あ)うところことごとく禍(わざわい)なり』と……。


すなわち、


相手が幸せなら、私自身も幸せと思うことで、

人は平等と言う感覚で過ごせば、

妬み、嫉妬はなくなると説かれておられるのです。


いわば、
この忍土の幸不幸のことは、

すべてはわが身が引き寄せている……と、

お諭しされておられるのです。




周りの環境に動ぜず、

わが心の状態にも左右されない自分自身を、

穏やかに見つめ直す、洗心の時かもしれません。



                  合掌





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月9日   



朋友へ……(抜粋)


寄りかからず、

彼の人のこころに寄り添うことで……




日々洗心、穏やかに自分自身と対峙され、

御精励されておられることと拝察いたしております。


取り巻く状況を把握しながら、


脚下照顧、気配り、融和の心を忘れずに、


活路を開かれますようお祈り致します。


積年の人間関係は、


ああでもない、こうでもないと、


相手の行動を視すぎて、

かえって、難しく考えてしまいがちです。


寄りかからず、

彼の人のこころに寄り添うことで、


絆が深まり、

お互いがかけがえのない存在だと気づくものです。


                       
                   合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月10日  


朋友へ……(抜粋)



つまづきの原因を他所に求めることなく……




この人生の道中、

日々楽しく、笑って過ごせたら、

どんなにいいかと思いますけれども、

なかなかそうはまいりません。


和して同ぜず……


自分の持論を主張する前に、

冷静さを失わず、相手様への判断は慎重に。


客観的に自分を見つめ直すことで、

見えなかったものが視えてくる時節でもあります。


つまづきの原因を他所に求めることなく、

また、自分をも責めずに、


今直面しているこの境遇を、

活かすも、

苦にするも、

その人の生き力……と申せます。



           合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月11日 


朋友へ……



なかなか人は、鬼には成りきれぬものです……。




日々の積み重ねが、

過去から現在、未来への積み重ねです。


方向性や判断を的確に、

些細なことにも手を抜かず、

努力を惜しまない姿勢が評価される時節でもあります。



泣くは人生、笑うは修行とも申します。


この娑婆世に生きておりますと、


昨日も、今日も、未だ見ぬ明日も、

喜怒哀楽の渦にとらわれて、なかなかそうはまいりません。


然しながら、健気なもので、

人間は、愁い悩むその状況を越えて、なお、


苦しみさえも、

生きる力に転じて、前を向いて生きようとするのです。


紆余曲折あったにしても、

なかなか人は、鬼には成りきれぬものです……。



                  合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月12日 



朋友へ……


ならば、山を登る苦しさも、

渓を降りる楽しさも、あって当たり前……。




人生は、人によって見る景色はさまざま……

悲喜こもごも 、山も、渓もあってこその人生。


ならば、山を登る苦しさも、

渓を降りる楽しさも、あって当たり前……。



この人生の道中、


山あり渓ありだからこそ、


戸惑っていても仕方がありませんし、前には進みません。


生きておりますと、障礙の大波小波を被るものですが、


時至り、氣が満ちれば、道は開けるものです。



                 合掌







─────────────────────────────


   ■ 「 こころの磨き砂 」

 









日々是好日 命の道を歩く……。




春爛漫の、

晴れた日には、春天に咲く桜を愛し、



雨の日には、

春の雨に濡れながらも、

懸命にその命を咲かす、

ひたむきな桜の花弁にこころを寄せる……。



雨に打たれる花の姿に、

命あるものの無常を聴き、



自分の躰の中に連綿と流れる、

無常の命を見つめる……。



一刻一刻変化するこの娑婆世界。


その時を逃したら、またはないのです。



次の機会にまた……


再び……この約束は出来ません。



この人生は、

誰かに取って代わる事も、


何かが足らないからといって、

補充も叶わず。


取替えはきかないのです。



「 春の雨はやさしいはずなのに…… 」という、


 歌があります。



花散らしの雨に、

打たれるままの花を見て、


雨の冷たさを、生きる根本となし、


精一杯、心を尽くして生きぬく前向きな姿勢を、


毎日の些事の中で、しっかり心にとめる。




無力な、この小さな人間の力では、


この上、更に何を求める事もありませんが、



日々是好日。





命の道を歩く……。


この命の歩み……。



これは確かなること。




      合掌






2015年4月1日 

日々是好日 命の道を歩く……。

◆人生の旅の途中……。










─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2024年(令和6)年2月18日-458号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00458 2024年2月18日(日)配信 



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 


沙羅の花       ・画像をお借りいたしました。合掌   



★……涅槃図の中 沙羅の花散る



 
諸法無我



諸行無常の



法遺し



涅槃図の中



沙羅の花散る




2024年2月15日 涅槃会に詠う









・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4








☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年2月18日  今日のひと言

……春小夜に 梅花の一枝 茶を練りて……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2024年2月15日  今日のひと言

……法遺し 涅槃図の中 沙羅の花散る
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2024年2月5日  今日のひと言

……春彩の 昊に魁 ( さきが ) け 馨り咲く
◆いのちを詠ふ……佛教短歌






☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 




★…2019年5月1日 今日のひと言

─あたらしき御世に……
尽未来際 寧静祈る……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2019年5月2日 今日のひと言

─緑葉に 翠雨降り注ぎ……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2019年5月3日 今日のひと言

─八重の桜(はな)敷く 花筵……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2019年5月4日 今日のひと言

─ひとつ星 夕凪のまに…… 
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2019年5月5日 今日のひと言


─花毬に落つ 小夜時雨(さよしぐれ)……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌





  ☆彡・こころの磨き砂



2015年3月17日(火)

困難な時ほど、その人間の真価が問われるものです。
◆命を愛おしむ……





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2月18日  散歩道にて




2月18日   梅花夜薫から



春小夜に


梅花の一枝


茶を練りて


閑坐して


松風を聴く



2024年2月18日  詠




閑坐聴松風ーかんざして、しょうふうをきくー
 
・閑坐とは、心が忙しなく騒いでいれば、気付かぬことが数多

ある中で、一切の妄念を離れて、心静かに坐し、耳を澄ませば、

今まで聞こえなかった音が聴こえて来る……自然の真理が視え

てくるという意味でございます。 
・松風とは松の木に吹く風(音)ですが、観念的には静寂の

世界を表しています。茶の湯では茶釜のお湯が沸く音の中でも

最上とされる音を松風と申します。
この一行は、本来は、晩秋の夜、松林に風が抜ける音、シュン

シュンという風の音を、譬えたものです。梅花夜薫の言もあり、

梅の一枝を古備前に挿し、釜のお湯が煮える心地よい音を聞き

ながら、静かに茶を練り、点てる情景を詠んでみました。



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



沙羅の花     ・画像をお借りいたしました。合掌     



2月15日



諸法無我


諸行無常の


法遺し


涅槃図の中


沙羅の花散る



2024年2月15日  涅槃会に詠う




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆




2月5日  散歩道にて



2月5日



春彩の


昊に魁 ( さきが ) け


馨り咲く


白梅の香に


清浄の氣満ち



2024年2月5日  詠




・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・



5月1日   あたらしき御世に……

      尽未来際 寧静祈る……




しののめの


昊にゆきかう


瑞雲に


尽未来際


寧静祈る



2019年(令和元年) 5月1日  詠



・尽未来際 ( じんみらいさい )
 出典 『 大乗本生心地観経 』「 四 」より




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月2日   緑葉に 翠雨降り注ぎ……




緑葉に


翠雨降り注ぎ


瑞々し


珠水ゆれて


微かな響き



2019年(令和元年) 5月2日  詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月3日  八重の桜(はな)敷く 花筵……




道の辺に


八重の桜(はな)敷く


花筵


山鳥啼きて


春惜しむよに



2019年(令和元年) 5月3日  詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月4日   ひとつ星 夕凪のまに…… 



道の上に


まだ宵ながら


ひとつ星


夕凪のまに


風の渡れり



2019年(令和元年) 5月4日  詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月5日  花毬に落つ 小夜時雨(さよしぐれ)……



静々と


花毬に落つ


小夜時雨( さよしぐれ )


星なき夜に


高野を偲ぶ



2019年(令和元年) 5月5日  詠




─────────────────────────────




■「 こころの磨き砂 」


困難な時ほど、

その人間の真価が問われるものです。


脚下照顧。

時として、この心が落ち着かず、

周囲の雑音に惑わされようとも、

どんなことにも、分相応を心がけることです。


こぼれ種から芽吹いてくるいのち。

輝くいのちに、優劣はありません……。


上の写真は、毎年見ている菜の花です。


何年も耕作をしていないはずの荒地に、

毎年、春になれば、

こぼれ種から芽吹いてくるのです。


去年も、一昨年も、

その前の年も、同じ光景を見ました。


遠眼には分かりませんが、

薄水色のはこべらが、とてもきれいです。



不揃いな、菜の花の高さに、

金子みすず の、

「わたしと小鳥とすずと」に、

通じるものを見ることができます。


それぞれのいのちが素晴らしく、


輝くいのちに、

優劣は無いのだということを……。
              

  
             合掌




2015年3月17日(火)

困難な時ほど、その人間の真価が問われるものです。
◆命を愛おしむ……





─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2024年(令和6)年2月4日-457号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00456 2024年1月21日(日)配信 



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 

 

春彩の空 
 


★……春立てり   群ら雪峯や 須弥のごと…… 




春立てり



群ら雪峯や



須弥のごと



梅が香放ち



光ふくらむ



2024年2月4日  立春節に詠う

 






・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4









☆彡・最新の今日のひと言


★…2024年2月4日  今日のひと言

……春立てり 群ら雪峯や 須弥のごと…… 
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2024年1月22日  今日のひと言

……冬の空 千尋の海を 航(わた)るごと……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 


★…2019年4月22日 今日のひと言


─樹々のまに  玻璃(はり)彩の空……

◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2019年4月23日 今日のひと言


─向こうに待つる 道如何に……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2019年4月24日 今日のひと言


─波濤(はとう)を越えて 先の世は……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2019年4月25日 今日のひと言


─昭和の御世に 生まれ生き……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2019年4月26日 今日のひと言


─学んだそれを 人は活かせり……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2019年4月27日 今日のひと言


─碧羅(へきら)の天に 雲流れゆく……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2019年4月28日 今日のひと言


─穹(そら)の際(きわ) 陽をいだく月…… 
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2019年4月29日 今日のひと言


─ヒヨドリ啼きて 世はこともなし……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2019年4月30日 今日のひと言


─小筥(こばこ)に詰めて こころに終う……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



  ☆彡・こころの磨き砂


★…2015年3月19日 今日のひと言


─未だ、花の咲く前の芽を摘むような、
人の世であってはならないのです。
確かに、苦界とも言えるこの世ですが、
誰もが生きる希望を持てる、
世の中であってほしいと憶うものです。          
◆命を愛おしむ……



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆




百合の樹 ( ユリノキ )  散歩道にて

 

 

 

 

2月4日      春立てり   群ら雪峯や 須弥のごと…… 



春立てり

 

 


群ら雪峯や



須弥のごと



梅が香放ち



光ふくらむ



2024年2月4日  立春節に詠う





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


高度が高いので、行先は関空でしょうか……



1月22日  冬の空 千尋の海を 航(わた)るごと……
 


冬の空



千尋の海を



航(わた)るごと



見上ぐ双眸



銀翼の眩し



2024年1月22日 詠




・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・

4月22日    樹々のまに  玻璃( はり )彩の空……

 

 

 

山笑う


揺れ彩りの


樹々のまに


玻璃( はり )彩の空


押し只管 ( ひたすら )に

 

 

 

2019年4月22日 詠




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

4月23日  向こうに待つる 道如何に……

 

 


この先の


向こうに待つる


道如何に


日暮れに映える


淡湖 ( うみ ) 見晴るかす

 

 


2019年4月23日 詠

 

 



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

4月24日  波濤 ( はとう ) を越えて 先の世は……

 

 


閑々と


波濤 ( はとう ) を越えて


先の世は


幸多かれと


安寧希求(ねが)う

 

 


2019年4月24日 詠




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

4月25日  昭和の御世に 生まれ生き……

 

 


この国の


昭和の御世に


生まれ生き


命の歩み


絲繋ぐよに

 

 


2019年4月25日 詠




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
 

4月26日  学んだそれを 人は活かせり……

 

 


世の道理


ままにならぬと


投げやらず


学んだそれを


人は活かせり

 

 


2019年4月26日 詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
 

4月27日  碧羅( へきら )の天に 雲流れゆく……

 

 


このこころ


動くところに


涕あり


碧羅( へきら )の天に


雲流れゆく

 

 


2019年4月27日 詠




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
 

4月28日  穹( そら )の際( きわ ) 陽をいだく月…… 

 

 


穹( そら )の際( きわ )


陽をいだく月


ゆらぎ見ゆ


天の極みに


一黙ならん 

 

 


2019年4月28日 詠




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

4月29日  ヒヨドリ啼きて 世はこともなし……

 

 


若葉寒




翠の風の




ただなかに




ヒヨドリ啼きて

 

 


世はこともなし

 

 

 


2019年4月29日 詠

 

 

 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

4月30日  小筥 ( こばこ ) に詰めて こころに終う……

 

 


小夜嵐




来し方の世の




憶い出を




小筥 ( こばこ ) に詰めて

 

 


こころに終う

 

 

 


2019年4月30日 詠

 

 

 

 

 

 

─────────────────────────────


 

■「 こころの磨き砂 」

 

 

未だ、花の咲く前の芽を摘むような、

人の世であってはならないのです。

 

確かに、苦界とも言えるこの世ですが、

誰もが生きる希望を持てる、

世の中であってほしいと憶うものです。 

 

 

 

世の中の差に、

行き場がないと、未来に絶望して、

今を悔むより、


代わってもらえないこの人生……

命の歩み……。


このように、人生の道をお歩きなさい……と、

教えることは出来ても、


そのままに歩くか、

レールを逸れて、まわり道を歩くのは本人の自由。


しかしながら、

秋の音立ち、実が熟れて、


やがて、大地に零れ落ち、

やがて、そこから芽が生ずるように、


人も、いつの日にか、

巡り来る季節の中に、いのち輝くのです。


未だ、花の咲く前の芽を摘むような、

人の世であってはならないのです。


確かに、苦界とも言えるこの世ですが、

誰もが生きる希望を持てる、

世の中であってほしいと憶うものです。            


              合掌


( 2015年3月19日 )





─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2024年(令和6)年1月21日-456号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00456 2024年1月21日(日)配信 



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 



2024年1月21日  散歩道にて



★………玻璃の波濤を 偲ぶれば 凛と咲き揺る 水仙の……
 



荒 ( あ ) れなむる



 
玻璃の波濤を



 
偲ぶれば



 
凛と咲き揺る



 
水仙の 



 
幾星霜を



 
重ねても



 
北国(ほっこく)能登の




 
憶い出尽きまじ





2024年1月21日 詠











・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4










☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年1月21日  今日のひと言


玻璃の波濤を 偲ぶれば 

凛と咲き揺る 水仙の……

◆いのちを詠ふ……佛教短歌






☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 

 



いつもこのような拙文を、

御目に留めて頂きましてありがとうございます。

憶いでの小筥から……等、実は、備忘録の意味もありまして、

載せて頂いております。

特に、仏典のことー等々は、どうぞ、今の言葉で言うところの、

スルーなさってくださいますよう。🍀🙏    

 

 

★…2019年4月15日 今日のひと言
─もしも論敵の教えを承認しない人が愚者であって……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇880
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月16日 今日のひと言
─世の中には、多くの異なった真理が……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇886
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月17日 今日のひと言
─偏見や伝承の学問や戒律や誓いや思想や……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇887
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月18日 今日のひと言
─反対者を(愚者)であると見なすとともに……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇888
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月19日 今日のひと言
─かれは過った妄見を以てみたされ……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇889
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月20日 今日のひと言
─しも、他人が自分を(「愚劣だ」と)呼ぶが故に……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇890
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月21日 今日のひと言
─「この(わが説)以外の他の教えを宣説する人々は……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇891
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)








☆彡・こころの磨き砂


★…2014年2月13日今日のひと言  

─ 一夜賢者の偈……

「人のいのちは幾 ( いくば ) くの間に在りや…」
◆煩悩即菩提-命の境涯……命の旅路



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



 

 

2024年1月21日  散歩道にて



1月21日




玻璃の波濤を 偲ぶれば 


  凛と咲き揺る 水仙の……
 





荒 ( あ ) れなむる



 
玻璃の波濤を



 
偲ぶれば



 
凛と咲き揺る



 
水仙の 



 
幾星霜を



 
重ねても



 
北国( ほっこく )能登の




 
憶い出尽きまじ





2024年1月21日 詠






こころ塞ぐ日々を送りながらも、

皆さまのご活躍を、ほほ笑ましく、

 

時に、

 

「 まぁ、あれはそうだったのね…… 」

 

「 なるほど……がんばってね! 」

 

「……美しい佳人だけではなく、

 博識でもあるのねぇ……

 ご自分を磨いていらっしゃる……」

 

            など等、

 

皆さまの憶いを込めた日々の歩みから、

元気の氣を頂いておりました。

 

ありがとうございました。

 

 

気がつきましたら、明日から2月。

暦の上の春が近づいておりました……。

 

北陸といえば、

お花好きの拙尼にとってのお花は、水仙……

 

日本海を吹き渡って来る、

容赦なく頬を打つ、

冷たい潮風の中にあっても、

 

凛として立ち咲く、水仙の一群は、

こころに響くものがあり、

 

若かりし頃、ひたすらに、

生意気にも、人生とは……等など、

 

無明の苦しみの中にも、光の出口を求め、

北陸の海岸沿いを歩いたことがありました。

 

その時に、水仙の、

いつ止むとも知れない、

ぶつかるような吹き来る風の中にあって、

潮風をまともに受けながらも、

 

激しい潮風に、

揉まれるように乱れ咲くひと群、

 

決して、

その可憐な花莟みが、

折れるようなこともなく……

 

その水仙の、

ひたすらに冷たい風中に咲く、

けなげな姿は、

 

まるで、頬に平手打ちされたように、

こころの裡底に打ち響き、

 

「……お前は、何をやってんだか…… 」云々

 

静かなるものの、

ー喝ーを貰った懐かしい憶い出があるのです。

 

 

                 合掌

 

 

 

 















・‥……─━━…‥…憶いでの小筥から……‥…━━─…‥‥


2019年4月15日

880

もしも論敵の教えを承認しない人が愚者であって、
低級な者であって、智慧の劣った者であるならば、
これらの人々はすべて(各自の)偏見を
固執しているのであるから、
かれらはすべて愚者であり、
ごく智慧の劣った者であるということになる。

『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇880
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


4月16日

886

世の中には、多くの異なった真理が
永久に存在しているのではない。
ただ永久のものだと想像しているだけである。
かれらは、諸々の偏見にもとづいて思索考研を行って、
「(わが説は)真理である」「(他人の説は)虚妄である」と
二つのことを説いているのである。

『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇886
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


4月17日

887

偏見や伝承の学問や戒律や誓いや思想や、
これらに依存して(他の説を)蔑視し、
(自己の学説の)断定的結論に立って喜びながら、
「反対者は愚人である、無能な奴だ」という。

『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇887
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


4月18日

888

反対者を(愚者)であると見なすとともに、
自己を<真理に達した人>であるという。
かれはみずから自分を<真理に達した人>であると称しながら、
他人を蔑視し、そのように語る。

『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇888
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


4月19日

889

かれは過った妄見を以てみたされ、
驕慢によって狂い、自分は完全なものであると思いなし、
みずからの心のうちでは自分を賢者だと自認している。
かれのその見解は、
(かれによれば)そのように完全なものだからである。


『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇889
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


4月20日

890

もしも、他人が自分を(「愚劣だ」と)呼ぶが故に、
愚劣となるのであれば、
その(呼ぶ人)自身は(相手と)ともに愚劣な者となる。
また、もしも自分でヴェーダの達人・賢者と称しているのであれば、
諸々の、<道の人>のうちには愚者は一人も存在しないことになる。


『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇890
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 4月21日

891

「この(わが説)以外の他の教えを宣説する人々は、
清浄に背き、<不完全な人>である」と、
一般の諸々の異説の徒はこのようにさまざまに説く。
かれは自己の偏見に耽溺して汚れに染まっているからである。

『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇891
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


*あえて意訳を試みず。 

       合掌




─────────────────────────────


   ■ 「 こころの磨き砂 」



一夜賢者の偈……「人のいのちは幾 ( いくば ) くの間に在りや…」



砂時計の砂のように、



時は待ちません……。




過ぎ去った過去の呪縛にとらわれ、


自分を責めず。




まだ来てもいない、


不確実な未来を憂いて、




揺らぎ、翻弄されることなく。




この今にも、


時々刻々と、



絶えず、過去に流れゆく一瞬一瞬にも、




人のこころの傷みや、辛さに憶いをよせ、



いのちの重さを心魂に刻み、





新たな氣を取り入れて、


一日一日を精一杯生きることです。




日々新又日新



( にちにちあらたに またひにあらたなり )









2014年2月13日 早暁 詠






                 
  
「 一夜賢者経 」というお経があります。





過ぎ去れるを追うことなかれ


いまだ来たらざるを念うことなかれ




過去、そはすでに捨てられたり


未来、そはいまだ到らざるなり




されば、ただ現在するところのものを


そのところにおいてよく観察すべし




揺ぐことなく、動ずることなく



そを見きわめ、そを実践すべし




ただ今日まさに作すべきことを熱心になせ


たれか明日死のあることを知らんや




まことに、かの死の大軍と


逢わずいうは、あることなし




よくかくのごとく見きわめたるものは


心をこめ、昼夜おこたることなく実践せん





かくのごときを、一夜賢者といい



また、心しずまれる者とはいうなり





( 増谷文雄訳『阿含経典第五巻』)





過ぎ去ってしまったことを心配し、


まだ来ぬ未来を、あれやこれや心配する。



人間は、過去、現在、未来、



この三世にとらわれ、



自分を苦しめ、他人をも苦しめてしまうのですね。





自分もを含め、



世の中の姿。




世の中の一切のもの……。





この世の中というものは、



未来永劫に続くものはありません。



世は皆無常なり―を、心魂に刻まなければ、



出口の見えないトンネルの中で、




胸から下げた、



頭陀袋の重さに苦しみながら、




右往左往しているようなものなのです。







これを、しっかりと見極めること。



自分の心魂に、しっかりと刻むことです。





お釈迦さまの、




「 人のいのちは幾 ( いくば ) くの間に在りや……」との問に、



一沙門の



「 呼吸の間にあり 」……を。




どうしようにもない、



とらわれる心が、自分を縛っていたとしたら、



それを捨てることです。




放下着( ほうげじゃく ) と申しますが、



こだわる心、その心、



そのものまで、徹底的に捨て去る。




捨てるものがないという、



そのことさえ捨ててしまえ―という



禅の言葉です。




今なすべきことを、しっかりとなすこと。




そのためには、



頭だけで考えては、いつまで経っても考えが定まりません。







行動すること。



まずは、一歩、歩きだしてみる。




こんなものかな……。





いや、



こういう風にしたら、もっと、いいんじゃないのかな……。





などと、自分の心の声に素直になって、



歩きだしてみることですね。





何をすべきか、考えあぐねてばかりでは、



朝昇ったお陽さまが、西に沈んでしまいます……。


  



ただ今日なすべきことを熱心に行なう。



捨ててこそ、



本来の自分の立ち位置、



飾り気のない、



素の自分が浮かび上がってまいりましょう。




真ん中に立っているのか、



左か、右か……。



それとも、



立つ場所が無いのか……。




その身軽になってこそ、



捨てきってこそ、



この人生の旅の目的が、見定まるのではないか。



この人生の道に生きられるのではないか、と。



このように、私は憶うのです。 






         合掌


   




─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2024年(令和6年)元旦-455号

 

 

 

 

 

この度の能登半島地震……

言葉も出ません……

 

石川、富山、そして福井……

第二のふるさととも親しんでおりました。

四大不調のゆえ、桜の咲くころに、

独りで、杖を頼りに訪れるつもりでおりました。

少しばかり、お休みをさせてくださいますよう。不乙

 

 

 

 

2024年元旦

 

 

 

皆さまには

 

お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます

旧年中はひとかたならぬ

 

ご縁を賜りましてありがとうございました

どうぞ新しい年が

 

幸多き夢と希望の年になりますよう

皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈りいたします


        令和六年(2024年)元旦 合掌





弓射るや


曙に染む


あらたまの


天つ御空の


明星に祈り

 

2024年 元旦 詠





2023年7月 京都府立植物園にて



どちら様とも存じ上げないままに、

皆さまには、

 

形に現せない尊いおこころを頂戴いたしました。

言葉に尽くせぬ憶いでございます。 



相変わらずの拙文、

 

憶うがままに綴ってまいりました。

 私は、道々の途中に拾い集めた、

形にならないものを、この頭陀袋にいっぱい詰めて、


四季の折々に、空を流れゆく雲や、

小さな小川の、

ゆるやかに流れる澄んだ微かな水の音や、

この娑婆世を紡ぐ、


森羅万象の、小さきものの、

 

いのちの息づかいを聴きながら、

 

 

たわまぬ節を心の柱として、

蝸牛の歩みで、

眼の前に続く道を歩いている最中です。 拜

2023年(令和5)年12月17日-454号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-



ならば-春さらば-と、すがしく散る、

万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。



今までも、このように生かされ、



そして、生きて参りました。




師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、



婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。




ひたすらに生きようとする、



盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、



自分の愚かさに、

明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。


だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、


無明長夜を照らす生きる灯火を、

心の旅を開く鍵を、

人生の道すがらに求めようとするのです。



☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00454 2023年12月17日(日)配信 



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 

 

202312月8日  散歩道にて

 



★………臘八や 幾千年の 時を超え……



臘八や

 

 


幾千年の

 

 


時を超え

 

 


心に染むる

 

 


明けの明星

 

 

 



2023年 成道会の朝に 詠








・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4






☆彡・最新の今日のひと言



★…2023年12月11日から12月17日 今日のひと言

─……晨宵( しんしょう )に 皆のしあわせ……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2023年12月5日から12月10日  今日のひと言

─臘八や 幾千年の 時を超え……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2023年12月4日から12月7日  今日のひと言


─千鳥貼り 老梅燻る 冬陽射し……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


 

 



いつもこのような拙文を、

御目に留めて頂きましてありがとうございます。

憶いでの小筥から……等、実は、備忘録の意味もありまして、

載せて頂いております。

特に、仏典のことー等々は、どうぞ、今の言葉で言うところの、

スルーなさってくださいますよう。🍀🙏     

 






☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 


★…2019年4月8日 今日のひと言

遙かな昔…時空を超えた魂の旅に憶いを馳せ、
 釈尊御自身の御言葉を、一つひとつ拾い集めるように……
─世間では、人は諸々の見解のうちで……
『スッタニパータ』 
 第3 八つの詩句の章 4.最上八詩句経796 
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月9日 今日のひと言

─諸々の愚者が相互に他人に対していうことばを聞いて……
『スッタニパータ』 
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇882
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月10日 今日のひと言

─(世の学者たちは)めいめいの見解に固執して……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇878
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月11日 今日のひと言

─かれらはこのように異なった執見をいだいて論争し……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇879
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月12日 今日のひと言

─またもし自分の見解によって清らかとなり……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇881
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月13日 今日のひと言

─ある人たちが「真実である、本当である」と言うことを……
真実はただ一つであって、二つとないという……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇(883-884)
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月14日 今日のひと言

─みずから真理に達した人であると自称して語る論者たちは……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇885
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)



☆彡・こころの磨き砂


★…2014年2月23日 今日のひと言


廻り道をしたとしても、これもまた、我が人生……。 
◆不退の菩薩……

 



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2023年12月17日  散歩道にて

 



12月17日   ……晨宵( しんしょう )に 皆のしあわせ……


歳極む


淡き玻璃月


晨宵( しんしょう )に


皆のしあわせ


こころから祈る



2023年12月17日 詠




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2023年12月8日  散歩道にて

 

 



12月8日 臘八や 幾千年の 時を超え……



臘八や


幾千年の


時を超え


心に染むる


明けの明星



2023年 成道会の朝に 

 



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2023年12月4日  散歩道にて



12月4日 千鳥貼り 老梅燻る 冬陽射し……



千鳥貼り


老梅燻る


冬陽射し


われ茶を練りて


み仏に供す



2023年12月4日 詠





*頂戴しました獅子柚子で

獅子柚子甘と獅子柚子ジャムを作りました。

一個丸々すべて使い切りました。

 

🍊獅子柚子甘

・獅子柚子皮3個 800グラム

 グラニュー糖 400グラム

 獅子柚子甘は、茹でこぼし3回、

 グラニュー糖で3回まぶし、お陽さまに干します。

 

 

 

 

 

干しあげ中です。

 

 

寒風の中で4日干しました。

 

薄切りにしてお茶受けに、

ドライフルーツとしても、パウンドケーキに、

零れグラニュー糖は、紅茶にひと匙……

柑橘の爽やかな香りが立って、

こころ凪ぐやさしいひと時になります。

手前味噌になってしまいました……(ᴗ̤ .̮ ᴗ̤  )₎₎ෆ   

 
 
🍊獅子柚子ジャム

・獅子柚子果 600グラム グラニュー糖 300グラム

 獅子柚子ジャムは、薄皮のまま小一時間、

 中火から弱火で、薄皮がすっかり溶けたところで、

 仕上げに種ペクチンを混ぜて炊き上げました。

 

 

 

 

種ペクチンを混ぜます。

 

 



 

生きるがために、動植物の尊い生命に支えられ、

その犠牲の上に、自分が生かされているのですね……。

感謝していただきます。 合掌       




・‥……─━━…‥…憶いでの小筥から……‥…━━─…‥‥

 

 2019年4月8日


遙かな昔…時空を超えた魂の旅に憶いを馳せ、
釈尊御自身の御言葉を、一つひとつ拾い集めるように……

 
仏教典籍の翻訳を原典の精神から逸脱せずに訳出するには、
双方の言語の互換、限界もあって、碩学の御力をもってしても、
大変な困難をされたものと推察しております。


原意を損なわずに、現代において、

簡潔で解りやすい翻訳によって、
お釈迦様の教え、お心に触れたいとう憶いがつのるあまりに、
 原始経典を紐解くことに明け暮れしております。


 『スッタニパータ』、『ダンマパダ』(『法句経』)、

『テーラガータ』 『テーリーガータ』、

『サンユッタ・ニカーヤ』(『阿含経』相応部)
 『マハー・パリニッバーナ・スッタンタ』ー

 ー(南伝 『大般涅槃経』)は、
 特に古い経典であり、『スッタニパータ』(経集)と

『ダンマパダ』(法句経)は、最も古い経典に属し、

釈尊の教えに最も近しいものであると言われております。


生き方の指針となるような、人として歩むべき道を説き

示す教えが数多にあります。


古い経典にパーリ語の文字と辞典とを確かめながら、

遙かな昔に憶いを馳せ、  釈尊御自身の御言葉を、

一つひとつ拾い集めるような、 

いとおしむ憶いに辛労しつつも、

取り組んでいくしかありません。 合掌

 

世間では、人は諸々の見解のうちで
勝れているとみなす見解を「最上のも」のであると考えて、
それよりも他の見解はすべて
「つまらないものである」と説く。
それ故にかれは諸々の論争を超えることがない。


 『スッタニパータ』 
 第3 八つの詩句の章 4.最上八詩句経796 
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)

 

人というものは、自分で学んだこと、同意していることに執着し

て、拘りを深めているのです。見解や先入観は、時として、偏見

と対立を生むものですが、そういった拘りと極端を捨てて、中の

道を悟るところに、心の眼が開いて智慧がもたらされるのです。


釈尊の当時のインドの思想界のあり方について、

釈尊のこれらの対する立場を 述べられたものです。

どの主義を採るか、どの派を支持するか、

どの宗派が勝れているなどと 論じるなど、

執着以外の何ものでもない。
こんなことをしている間は、偏見と対立を乗り越えるべく、
平等は実現すべくもないのです。


※中の道 初転法輪時、5人の修行者に対して、自らの立場を

宣言。この世の中の二つの極端に近づかず。

常住論と断滅論の極端を捨てる。

 

 以下885まで

 2019年(平成31年)4月14日-00283号に記載 

 

                  合掌


 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 4月9日


諸々の愚者が相互に他人に対していうことばを聞いて、
わたくしは「これは真実である」とは説かない。
かれらは各自の見解を真実であるとみなしたのだ。
それ故にかれらは他人を「愚者」であると決めつけるのである。


『スッタニパータ』 
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇882
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)

 

                         合掌


 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 4月10日


 (世の学者たちは)めいめいの見解に固執して、
 互いに異なった執見をいだいて争い、
 (みずから真理への)熟達者であると称して、
さまざまに論ずる。──「このように知る人は真理を知っている。
これを非難する人はまだ不完全な人である」と。


『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇878
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)

 

                        合掌

 

 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 4月11日


かれらはこのように異なった執見をいだいて論争し、
 「論敵は愚者であって、真理に達した人でない」と言う。
これらの人々は、

みな「自分こそ真理に達した人である」と語っているが、
これらのうちで、どの説が真理なのであろうか?


『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇879
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)

 

                        合掌

 

 

 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 4月12日


またもし自分の見解によって清らかとなり、
自分の見解によって、真理に達した人、
聡明な人となるのであるのならば、
かれらのうちには知性のない者はだれもいないことになる。
かれらの見解は(その点で)等しく完全であるから。
 
『スッタニパータ』
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇881
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)

 

                        合掌

 

 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 4月13日


ある人たちが「真実である、本当である」と言うことを、
他の人たちが「くだらない、間違っている」と言う。
まさにそんなふうに口論して言い争っているのだが、
修行者たちはどうして同一のことを語らないのだろうか?

真実はただ一つであって、二つとないという、
そのことで知者と知者が言い争っているからだ。
彼らはさまざまな真実を自ら主張する。
それゆえ修行者たちは同一のことを語らないのだ。


『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇(883-884)
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


自分の拘る主義主張や、執着する思い込み、

思想的な好悪等など、 そういったものを一度取り去って、

事実を洞察する姿勢をもって、

本来の自分の生き方を求めなければいけないのです。

 

                    合掌

 

 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 4月14日


みずから真理に達した人であると自称して語る論者たちは、
 何故に種々異なった真理を説くのであろうか? 
かれは多くの種々異なった真理を、

ー(他人から)聞いたのであろうか? 
あるいはまたかれらは自分の思索に従っているのであろうか?


『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇885
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


*あえて意訳を試みず。

 

       合掌

 

 

 


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   ■ 「 こころの磨き砂 」


廻り道をしたとしても、これもまた、我が人生……。 


壁は、高ければ高いほど、


それを乗り越えるために、



厚ければ厚いほど

それを打ち破ろうと

人は、発奮、努力するものです。


どんなに頑張っても、

手が届かない―と、諦めてしまっては、

この掌には、何も掴めません。


道は一つならず。

壁の向こうには、

幾筋もの道が広がっているのです。


2014年2月23日 早暁 詠



一所懸命な姿というものは、

こんなにも、

人の心を、感動させるものなのでしょうか……。


メダルの色や、特典、結果をも超えた、

本来の、

オリンピック精神が伝えたい心。

今、何かが芽生えている、

その数々の感動の場面に、

やりきるという強い意志に、


ある種の、

吹っ切れた感じを覚えました。

心持ちひとつで、

生きる姿勢も、大きく変わるものです。

 

廻り道をしたとしても、

これもまた、我が人生……。


この逆境を乗り越えよう―という、

ひたすらな一念から湧いてくる、


人生を切り開く、

活きた智慧をもって、


ただ今、

この場所から、

歩いてゆきたいと、

私は憶うのです。



   合掌



2014年2月23日 今日のひと言より
廻り道をしたとしても、これもまた、我が人生……。 
◆不退の菩薩……





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  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






 

・撮影場所

   2023年12月4日から12月17日
   個人的に-「 哲学の道 」-とも憶う散歩道にて……










※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。