左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲…… -2ページ目

左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲……

この流転する娑婆世界に、重荷を背負いながらも、
懸命に道を尋ねる心魂に、微細ではあっても、
生きる命をつなぐ蓮の絲……。

然(さ)ればこそ、
生きているよろこびも、心を塞ぐ哀しみも……
ともどもに、心にとどめて、
この娑婆世の道を歩いております……。

2024年(令和6年)元旦-455号

 

 

 

 

 

この度の能登半島地震……

言葉も出ません……

 

石川、富山、そして福井……

第二のふるさととも親しんでおりました。

四大不調のゆえ、桜の咲くころに、

独りで、杖を頼りに訪れるつもりでおりました。

少しばかり、お休みをさせてくださいますよう。不乙

 

 

 

 

2024年元旦

 

 

 

皆さまには

 

お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます

旧年中はひとかたならぬ

 

ご縁を賜りましてありがとうございました

どうぞ新しい年が

 

幸多き夢と希望の年になりますよう

皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈りいたします


        令和六年(2024年)元旦 合掌





弓射るや


曙に染む


あらたまの


天つ御空の


明星に祈り

 

2024年 元旦 詠





2023年7月 京都府立植物園にて



どちら様とも存じ上げないままに、

皆さまには、

 

形に現せない尊いおこころを頂戴いたしました。

言葉に尽くせぬ憶いでございます。 



相変わらずの拙文、

 

憶うがままに綴ってまいりました。

 私は、道々の途中に拾い集めた、

形にならないものを、この頭陀袋にいっぱい詰めて、


四季の折々に、空を流れゆく雲や、

小さな小川の、

ゆるやかに流れる澄んだ微かな水の音や、

この娑婆世を紡ぐ、


森羅万象の、小さきものの、

 

いのちの息づかいを聴きながら、

 

 

たわまぬ節を心の柱として、

蝸牛の歩みで、

眼の前に続く道を歩いている最中です。 拜

2023年(令和5)年12月17日-454号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-



ならば-春さらば-と、すがしく散る、

万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。



今までも、このように生かされ、



そして、生きて参りました。




師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、



婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。




ひたすらに生きようとする、



盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、



自分の愚かさに、

明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。


だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、


無明長夜を照らす生きる灯火を、

心の旅を開く鍵を、

人生の道すがらに求めようとするのです。



☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00454 2023年12月17日(日)配信 



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 

 

202312月8日  散歩道にて

 



★………臘八や 幾千年の 時を超え……



臘八や

 

 


幾千年の

 

 


時を超え

 

 


心に染むる

 

 


明けの明星

 

 

 



2023年 成道会の朝に 詠








・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4






☆彡・最新の今日のひと言



★…2023年12月11日から12月17日 今日のひと言

─……晨宵( しんしょう )に 皆のしあわせ……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2023年12月5日から12月10日  今日のひと言

─臘八や 幾千年の 時を超え……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2023年12月4日から12月7日  今日のひと言


─千鳥貼り 老梅燻る 冬陽射し……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


 

 



いつもこのような拙文を、

御目に留めて頂きましてありがとうございます。

憶いでの小筥から……等、実は、備忘録の意味もありまして、

載せて頂いております。

特に、仏典のことー等々は、どうぞ、今の言葉で言うところの、

スルーなさってくださいますよう。🍀🙏     

 






☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 


★…2019年4月8日 今日のひと言

遙かな昔…時空を超えた魂の旅に憶いを馳せ、
 釈尊御自身の御言葉を、一つひとつ拾い集めるように……
─世間では、人は諸々の見解のうちで……
『スッタニパータ』 
 第3 八つの詩句の章 4.最上八詩句経796 
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月9日 今日のひと言

─諸々の愚者が相互に他人に対していうことばを聞いて……
『スッタニパータ』 
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇882
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月10日 今日のひと言

─(世の学者たちは)めいめいの見解に固執して……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇878
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月11日 今日のひと言

─かれらはこのように異なった執見をいだいて論争し……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇879
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月12日 今日のひと言

─またもし自分の見解によって清らかとなり……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇881
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月13日 今日のひと言

─ある人たちが「真実である、本当である」と言うことを……
真実はただ一つであって、二つとないという……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇(883-884)
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月14日 今日のひと言

─みずから真理に達した人であると自称して語る論者たちは……
『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇885
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)



☆彡・こころの磨き砂


★…2014年2月23日 今日のひと言


廻り道をしたとしても、これもまた、我が人生……。 
◆不退の菩薩……

 



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2023年12月17日  散歩道にて

 



12月17日   ……晨宵( しんしょう )に 皆のしあわせ……


歳極む


淡き玻璃月


晨宵( しんしょう )に


皆のしあわせ


こころから祈る



2023年12月17日 詠




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2023年12月8日  散歩道にて

 

 



12月8日 臘八や 幾千年の 時を超え……



臘八や


幾千年の


時を超え


心に染むる


明けの明星



2023年 成道会の朝に 

 



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2023年12月4日  散歩道にて



12月4日 千鳥貼り 老梅燻る 冬陽射し……



千鳥貼り


老梅燻る


冬陽射し


われ茶を練りて


み仏に供す



2023年12月4日 詠





*頂戴しました獅子柚子で

獅子柚子甘と獅子柚子ジャムを作りました。

一個丸々すべて使い切りました。

 

🍊獅子柚子甘

・獅子柚子皮3個 800グラム

 グラニュー糖 400グラム

 獅子柚子甘は、茹でこぼし3回、

 グラニュー糖で3回まぶし、お陽さまに干します。

 

 

 

 

 

干しあげ中です。

 

 

寒風の中で4日干しました。

 

薄切りにしてお茶受けに、

ドライフルーツとしても、パウンドケーキに、

零れグラニュー糖は、紅茶にひと匙……

柑橘の爽やかな香りが立って、

こころ凪ぐやさしいひと時になります。

手前味噌になってしまいました……(ᴗ̤ .̮ ᴗ̤  )₎₎ෆ   

 
 
🍊獅子柚子ジャム

・獅子柚子果 600グラム グラニュー糖 300グラム

 獅子柚子ジャムは、薄皮のまま小一時間、

 中火から弱火で、薄皮がすっかり溶けたところで、

 仕上げに種ペクチンを混ぜて炊き上げました。

 

 

 

 

種ペクチンを混ぜます。

 

 



 

生きるがために、動植物の尊い生命に支えられ、

その犠牲の上に、自分が生かされているのですね……。

感謝していただきます。 合掌       




・‥……─━━…‥…憶いでの小筥から……‥…━━─…‥‥

 

 2019年4月8日


遙かな昔…時空を超えた魂の旅に憶いを馳せ、
釈尊御自身の御言葉を、一つひとつ拾い集めるように……

 
仏教典籍の翻訳を原典の精神から逸脱せずに訳出するには、
双方の言語の互換、限界もあって、碩学の御力をもってしても、
大変な困難をされたものと推察しております。


原意を損なわずに、現代において、

簡潔で解りやすい翻訳によって、
お釈迦様の教え、お心に触れたいとう憶いがつのるあまりに、
 原始経典を紐解くことに明け暮れしております。


 『スッタニパータ』、『ダンマパダ』(『法句経』)、

『テーラガータ』 『テーリーガータ』、

『サンユッタ・ニカーヤ』(『阿含経』相応部)
 『マハー・パリニッバーナ・スッタンタ』ー

 ー(南伝 『大般涅槃経』)は、
 特に古い経典であり、『スッタニパータ』(経集)と

『ダンマパダ』(法句経)は、最も古い経典に属し、

釈尊の教えに最も近しいものであると言われております。


生き方の指針となるような、人として歩むべき道を説き

示す教えが数多にあります。


古い経典にパーリ語の文字と辞典とを確かめながら、

遙かな昔に憶いを馳せ、  釈尊御自身の御言葉を、

一つひとつ拾い集めるような、 

いとおしむ憶いに辛労しつつも、

取り組んでいくしかありません。 合掌

 

世間では、人は諸々の見解のうちで
勝れているとみなす見解を「最上のも」のであると考えて、
それよりも他の見解はすべて
「つまらないものである」と説く。
それ故にかれは諸々の論争を超えることがない。


 『スッタニパータ』 
 第3 八つの詩句の章 4.最上八詩句経796 
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)

 

人というものは、自分で学んだこと、同意していることに執着し

て、拘りを深めているのです。見解や先入観は、時として、偏見

と対立を生むものですが、そういった拘りと極端を捨てて、中の

道を悟るところに、心の眼が開いて智慧がもたらされるのです。


釈尊の当時のインドの思想界のあり方について、

釈尊のこれらの対する立場を 述べられたものです。

どの主義を採るか、どの派を支持するか、

どの宗派が勝れているなどと 論じるなど、

執着以外の何ものでもない。
こんなことをしている間は、偏見と対立を乗り越えるべく、
平等は実現すべくもないのです。


※中の道 初転法輪時、5人の修行者に対して、自らの立場を

宣言。この世の中の二つの極端に近づかず。

常住論と断滅論の極端を捨てる。

 

 以下885まで

 2019年(平成31年)4月14日-00283号に記載 

 

                  合掌


 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 4月9日


諸々の愚者が相互に他人に対していうことばを聞いて、
わたくしは「これは真実である」とは説かない。
かれらは各自の見解を真実であるとみなしたのだ。
それ故にかれらは他人を「愚者」であると決めつけるのである。


『スッタニパータ』 
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇882
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)

 

                         合掌


 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 4月10日


 (世の学者たちは)めいめいの見解に固執して、
 互いに異なった執見をいだいて争い、
 (みずから真理への)熟達者であると称して、
さまざまに論ずる。──「このように知る人は真理を知っている。
これを非難する人はまだ不完全な人である」と。


『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇878
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)

 

                        合掌

 

 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 4月11日


かれらはこのように異なった執見をいだいて論争し、
 「論敵は愚者であって、真理に達した人でない」と言う。
これらの人々は、

みな「自分こそ真理に達した人である」と語っているが、
これらのうちで、どの説が真理なのであろうか?


『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇879
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)

 

                        合掌

 

 

 

☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 4月12日


またもし自分の見解によって清らかとなり、
自分の見解によって、真理に達した人、
聡明な人となるのであるのならば、
かれらのうちには知性のない者はだれもいないことになる。
かれらの見解は(その点で)等しく完全であるから。
 
『スッタニパータ』
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇881
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)

 

                        合掌

 

 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 4月13日


ある人たちが「真実である、本当である」と言うことを、
他の人たちが「くだらない、間違っている」と言う。
まさにそんなふうに口論して言い争っているのだが、
修行者たちはどうして同一のことを語らないのだろうか?

真実はただ一つであって、二つとないという、
そのことで知者と知者が言い争っているからだ。
彼らはさまざまな真実を自ら主張する。
それゆえ修行者たちは同一のことを語らないのだ。


『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇(883-884)
 中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


自分の拘る主義主張や、執着する思い込み、

思想的な好悪等など、 そういったものを一度取り去って、

事実を洞察する姿勢をもって、

本来の自分の生き方を求めなければいけないのです。

 

                    合掌

 

 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 4月14日


みずから真理に達した人であると自称して語る論者たちは、
 何故に種々異なった真理を説くのであろうか? 
かれは多くの種々異なった真理を、

ー(他人から)聞いたのであろうか? 
あるいはまたかれらは自分の思索に従っているのであろうか?


『スッタニパータ』
 第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇885
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


*あえて意訳を試みず。

 

       合掌

 

 

 


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   ■ 「 こころの磨き砂 」


廻り道をしたとしても、これもまた、我が人生……。 


壁は、高ければ高いほど、


それを乗り越えるために、



厚ければ厚いほど

それを打ち破ろうと

人は、発奮、努力するものです。


どんなに頑張っても、

手が届かない―と、諦めてしまっては、

この掌には、何も掴めません。


道は一つならず。

壁の向こうには、

幾筋もの道が広がっているのです。


2014年2月23日 早暁 詠



一所懸命な姿というものは、

こんなにも、

人の心を、感動させるものなのでしょうか……。


メダルの色や、特典、結果をも超えた、

本来の、

オリンピック精神が伝えたい心。

今、何かが芽生えている、

その数々の感動の場面に、

やりきるという強い意志に、


ある種の、

吹っ切れた感じを覚えました。

心持ちひとつで、

生きる姿勢も、大きく変わるものです。

 

廻り道をしたとしても、

これもまた、我が人生……。


この逆境を乗り越えよう―という、

ひたすらな一念から湧いてくる、


人生を切り開く、

活きた智慧をもって、


ただ今、

この場所から、

歩いてゆきたいと、

私は憶うのです。



   合掌



2014年2月23日 今日のひと言より
廻り道をしたとしても、これもまた、我が人生……。 
◆不退の菩薩……





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  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






 

・撮影場所

   2023年12月4日から12月17日
   個人的に-「 哲学の道 」-とも憶う散歩道にて……










※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2023年(令和5)年12月3日-453号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00453 2023年12月3日(日)配信 



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会津若松の恩師 T先生よりの冬だより……




★……みしらず(身不知柿)の  會津魂  閑かに語りき



冬凪を


霜夜に聴くや


みしらず(身不知柿)の


會津魂


閑かに語りき



2023年12月3日 詠







・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4





☆彡・最新の今日のひと言


★…2023年11月20日から12月3日まで

─……みしらず(身不知柿)の  會津魂  閑かに語りき
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2023年11月6日から11月12日  今日のひと言

─……茜彩 樹守り柿の 双眸に染む
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


 



いつもこのような拙文を、

御目に留めて頂きましてありがとうございます。

憶いでの小筥から……等、実は、備忘録の意味もありまして、

載せて頂いております。

特に、仏典のことー等々は、どうぞ、今の言葉で言うところの、

スルーなさってくださいますよう。🍀🙏     




☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 


★…2019年3月25日 今日のひと言


─林の中で、縛(しば)られていない鹿が……
『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 3.犀の角(さいのつの)より 39
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年3月26日 今日のひと言


─もしも汝が、<賢明で協同し行儀正しい……
『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 3.犀の角(さいのつの)より 45
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年3月27日 今日のひと言

─われわれは実に朋友を得る幸を讃(ほ)め称える。
『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 3.犀の角(さいのつの)より 47
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年3月28日 今日のひと言


─寒さと暑さと、飢えと渇(かつ)えと……
『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 3.犀の角(さいのつの)より 52
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年3月29日 今日のひと言

─世の中の遊戯や娯楽に、満足を感ずることなく…
『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 3.犀の角(さいのつの)より 59
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年3月30日 今日のひと言


─俯(ふ)して視、とめどなくうつろうことなく……
『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 3.犀の角(さいのつの)より 63
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年3月31日 今日のひと言

─最高の目的を達成するために努力策励(さくれい)し、
『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 3.犀の角(さいのつの)より 68
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月1日 今日のひと言

─言祝(ことほ)ぎて 令和の御世へ……


★…2019年4月2日 今日のひと言


─「われらは、<破滅する人>のことを……
『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 6.破滅 91
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月3日 今日のひと言

─睡眠の癖あり……
『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 6.破滅 96
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月4日 今日のひと言

─「みずからは豊かで楽に暮らしているのに……
『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 6.破滅 98
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月5日 今日のひと言

─「おびただしい富あり……
『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 6.破滅 102
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月6日 今日のひと言

─「血統を誇り、財産を誇り……
『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 6.破滅 104
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


★…2019年4月7日 今日のひと言

─「女に溺れ、酒にひたり……
『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 6.破滅106
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)





☆彡・こころの磨き砂



★…2015年12月30日 今日のひと言


―夜が明けるまでは、この世の修行です……。
◆予行演習なしの人生劇場……



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆






12月3日 ……みしらず(身不知柿)の  會津魂  閑かに語りき


冬凪を

霜夜に聴くや

みしらず(身不知柿)の

會津魂

閑かに語りき


2023年12月3日 詠



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 

この一葉は、2008年2月11日 午後2時半過ぎに奈良公園で撮影したものです。
よく見ると、鈴なりの豆柿を、鶯が啄んでいるのが見えます。

 


11月6日  ……茜彩 樹守り柿の 双眸に染む


霜枯れの

野に寂寞と

茜彩

樹守り柿の

双眸に染む


2023年11月6日  詠


 

*木守り柿は、収穫後、柿の実をひとつ、もしくは複数個、

沢山の恵みをくれた、柿の木への感謝と来年の実りを願い、

また、これから寒さ厳しい冬を乗りきる鳥や他の生き物たち

への贈りものです。

 

みしらず柿、在所の柿を沢山頂戴いたしましたので、

台所にあり合わせの材料で、柿のおばんざいを作ってみました。

 

 

 

 

 

 

片栗粉で揚げてみました。

 

柚子がひとつ残っていましたので、柿柚子を作りました。

 

柿と、小かぶら、柚子の浅漬けです。

 

ほうれん草と白菜、柚子、薄揚げの白ごま風味の白和えです。

すり胡麻がたっぷり入った、少し甘めの白和えです。

 

 

生きるがために、動植物の尊い生命に支えられ、

その犠牲の上に、自分が生かされているのですね……。

感謝していただきます。 合掌

 

 



・‥……─━━…‥…憶いでの小筥から……‥…━━─…‥‥


3月25日

林の中で、縛(しば)られていない鹿が、
食物を求めて欲するところに赴くように、
聡明(そうめい)な人は独立自由をめざして、
犀の角のようにただ独り歩め。


『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 3.犀の角(さいのつの)より 39
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


3月26日

もしも汝が、
<賢明で協同し行儀正しい明敏な同伴者>を得たならば、
あらゆる危難にうち勝ち、
こころ喜び、気をおちつかせて、
かれとともに歩め。

『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 3.犀の角(さいのつの)より 45
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


3月27日

われわれは実に朋友を得る幸を讃(ほ)め称える。
自分より勝(すぐ)れあるいは等しい朋友には、
親しみ近づくべきである。
このような朋友を得ることができなければ、
罪過(つみとが)のない生活を楽しんで、
犀の角のようにただ独り歩め。

『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 3.犀の角(さいのつの)より 47
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


3月28日

寒さと暑さと、飢えと渇(かつ)えと、
風と太陽の熱と、虻(あぶ)と蛇と、
──これらすべてのものにうち勝って、
犀の角のようにただ独り歩め。

『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 3.犀の角(さいのつの)より 52
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


3月29日

世の中の遊戯や娯楽に、満足を感ずることなく、
心ひかれることなく、
身の装飾を離れて、真実を語り、
犀の角のようにただ独り歩め。

『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 3.犀の角(さいのつの)より 59
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


3月30日

俯(ふ)して視、とめどなくうつろうことなく、
諸々の感官を防いで守り、こころを護り(慎しみ)、
(煩悩の)流れ出ることなく、
(煩悩の火に)焼かれることもなく、
犀の角のようにただ独り歩め。

『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 3.犀の角(さいのつの)より 63
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


3月31日

最高の目的を達成するために努力策励(さくれい)し、
こころが怯(ひる)むことなく、
行いに怠ることなく、堅固な活動をなし、
体力と智力とを具え、犀の角のようにただ独り歩め。

『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 3.犀の角(さいのつの)より 68
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


4月1日


言祝(ことほ)ぎて


令和の御世へ


願い込め


馥郁と咲く


梅が香のよに



2019年4月1日 詠



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


4月2日

「われらは、<破滅する人>のことを
ゴータマ(ブッダ)におたずねします。
破滅への門は何ですか? 
師にそれを聞こうとして
われわれはここに来たのですが、──。」

『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 6.破滅 91
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


4月3日

睡眠の癖あり、
集会の癖あり、
奮励することなく、
怠りなまけ、
怒りっぽいので名だたる人がいる、──これは破滅への門である。」

『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 6.破滅 96
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


4月4日

「みずからは豊かで楽に暮らしているのに、
年老いて衰えた母や父を養わない人がいる、
──これは破滅への門である。」

『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 6.破滅 98
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


4月5日

「おびただしい富あり、
黄金あり、食物ある人が、
ひとりおいしいものを食べるならば、
これは破滅への門である。」

『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 6.破滅 102
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


4月6日

「血統を誇り、財産を誇り、
また氏姓を誇っていて、
しかも已が親戚を軽蔑する人がいる、
──これは破滅への門である。」

『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 6.破滅 104
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


4月7日

「女に溺れ、酒にひたり、
賭博に耽り、得るにしたがって得たものを、
その度ごとに失う人がいる、
──これは破滅への門である。」

『スッタニパータ』 
 第1 蛇の章 6.破滅106
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)


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   ■ 「 こころの磨き砂 」

 
この人生は、


身の置き場所ひとつで、

常に苦楽がつきまとい、


心が千々に乱れるものです。

 
悩みに四つに組み合ったとしても、

残念ながら、

その悩みが解消されたり、

 以前のように、


修復されることは少ないものです。


未来を生み育てるものは、


今の「私」の歩みなのですから、 



いわゆる、


知力とか、学力を超えた道に、

この世の数多の教訓を、

深く心の底に留めおいて、


足元から、努力しなければなりません。



夜が明けるまでは、

この世の修行です……。


      合掌



(  2015年12月30日今日のひと言 より )
―夜が明けるまでは、この世の修行です……。
◆予行演習なしの人生劇場……



─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記


★…御身お大事になさいますよう……不乙







・撮影場所

2008年2月11日  奈良公園にて撮影(午後2時半過ぎ)











※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2023年(令和5)年11月19日-452号 
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。




☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡


vol.00452 2023年11月19日(日)配信 



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 

2023年11月19日




★……一絃の 絲の如くに 金蕊の……


一絃の


絲の如くに


金蕊の


微かな光


こころゆき暮れぬ



2023年11月12日  詠







・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4






☆彡・最新の今日のひと言


★…2023年11月13日から11月19日まで

─……幽かなり 蕊に学ぶや 一期のいのち
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2023年11月6日から11月12日  今日のひと言

─一絃の 絲の如くに 金蕊の……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌

 

 



いつもこのような拙文を、

御目に留めて頂きましてありがとうございます。

憶いでの小筥から……等、実は、備忘録の意味もありまして、

載せて頂いております。

特に、仏典のことー等々は、どうぞ、今の言葉で言うところの、

スルーなさってくださいますよう。🍀🙏     




☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 



★…2019年3月18日 今日のひと言

─落ち椿 秘すれば花と……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2019年3月19日  今日のひと言

─中村元博士『スッタニパータ』のこと……
◇仏典のことなど


★…2019年3月20日 今日のひと言

─あたかも、母が己が独り子を命を賭けても護るように……
『スッタニパータ』第1 蛇の章 8.慈しみより 149
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
◇仏典のことなど


★…2019年3月21日  今日のひと言

─妄執の消滅を求めて、怠らず……
『スッタニパータ』第1 蛇の章  3.犀の角(さいのつの)より 70
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
◇仏典のことなど


★…2019年3月22日  今日のひと言

─何びとも他人を欺いてはならない。
『スッタニパータ』 第1 蛇の章 8.慈しみより 148
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
◇仏典のことなど


★…2019年3月23日  今日のひと言

─智慧に関しても、戒律や道徳に関しても……
『スッタニパータ』 第4 八つの詩句の章 5.
最上についての八つの詩句より799
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
◇仏典のことなど


★…2019年3月24日  今日のひと言

─父母につかえること……
『スッタニパータ』 第2 小なる章 4.
こよなきしあわせより262
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
◇仏典のことなど




☆彡・こころの磨き砂


★…2015年11月2日 今日のひと言

 

境遇を越えてなお、生きる力、忍ぶ心を養うことです……。

◆心とは何ものぞ……




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆




2023年11月19日

 



11月19日  ……幽かなり 蕊に学ぶや 一期のいのち
 


花冠


やはき陽射しの


幽かなり


蕊に学ぶや


一期のいのち



2023年11月19日 詠




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2023年11月12日


11月12日   一絃の 絲の如くに 金蕊の……


一絃の


絲の如くに


金蕊の


微かな光


こころゆき暮れぬ



2023年11月12日  詠










2023年11月6日から11月19日





・‥……─━━…‥…憶いでの小筥から……‥…━━─…‥‥




3月18日   落ち椿 秘すれば花と……






落ち椿





秘すれば花と





絲雨に





世は事も無く





閑かに巡り







2019年3月18日  詠






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



3月19日


『スッタニパータ』のこと……


原始仏教は、お釈迦様(釈尊)が入滅されてから、約百年位まで

の、部派に分裂する以前の仏教をいいます。原始仏典としては、

パーリ語で書かれた南方上座部のものがあります。


『スッタニパータ』(巴: Sutta Nipāta)は、スリランカ(セイ

ロン)に伝えられた、 南伝仏教のパーリ語経典の小部に収められ

た、仏教の諸聖典の中で最も古い経典のことです。



「スッタ」(Sutta)は、お釈迦の故郷であるマガダ地方の東部方

言であるパーリ語で「経」を意味し、「ニパータ」(Nipāta)は

「集まり」を表し、『経集』の意味を持ちます。

『スッタニパータ』は文字通り、古い経を集めたもので全五章か

ら成ります。


 『ダンマパダ』(『法句経』)は、大変親しみやすいものです

が、『スッタニパータ』は、「犀の角のようにただ独り歩め」の

ように、中には、難解な内容を含んでいるため、必ずしも一般向

けではないかもしれません。
 
この経典の中に含まれる「慈経」、「宝経」、「勝利の経」など

は、上座部仏教圏では、現代でも日常的に読誦されております。

 
お釈迦様(釈尊)は、北インド東部マガダ地方の言葉で教えを説

かれていたと考えられ、お釈迦様の入滅後、編纂会議といわれる

数回の結集を経て、展開と変遷を繰り返し、パーリ語に移された

ものと推われます。



また、経典でも古く成立した部分と、後から付け加えられたもの

があり、 漢訳された際の翻訳の誤差もあり、お釈迦様の教えその

ものを、後世に伝えているとは言い難いものもあるようですが、


それでも、原始仏典は、お釈迦様の当時の教え、生の言葉を最も

忠実に伝えていると言われており、その御在世から御入滅直後の

仏教を推察することができるといわれている所以です。



原始仏教経典に対比して、部派仏教や「実体の実在」の徹底

した否定、また『根本中頌(こんぽんちゅうじゅ)』略して

『中論』いわゆる「空」の理論の大成者である中観派の祖、

龍樹(ナーガールジュナ)以後の 大乗仏教は、煩瑣(はんさ)

で碩学(せきがく)のためのものであり、より難解なものと

なってしまった感は否めません。それ以前のお釈迦様の教えに

触れることは、私たちにとって大変意義深いことだと思います。


中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)

訳で 読んでおりますが、「生きる指針を提示するのも学者の

仕事」が持論だったようで、博士の訳書は何れも、教義学者

たちが遣う難解な言語ではありません。


一例として、「涅槃」はパーリ語ではニッバーナ(Nibbāna)


サンスクリット語ではニルヴァーナ(Nirvāṇa)と訳されます

が、博士は、あえて「涅槃」とは訳さず、心の平安、心の平和

によって得られる楽しい境地、「安らぎ」と訳したことが知ら

れております。合掌




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


3月20日


あたかも、母が己が独り子を命を賭けても護るように、
そのように一切の生きとし生けるものどもに対しても、
無量の慈しみのこころを起こすべし。
また全世界に対しても無量の慈しみのこころを起こすべし。



『スッタニパータ』第1 蛇の章 8.慈しみより 149
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


3月21日



妄執の消滅を求めて、怠らず、
明敏であって、学ぶこと深く、
こころをとどめ、理法を明らかに知り、
自制し、努力して、
犀の角のようにただ独り歩め。



『スッタニパータ』第1 蛇の章  3.犀の角(さいのつの)より 70
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


3月22日


何びとも他人を欺いてはならない。
たといどこにあっても他人を軽んじてはならない。
悩まそうとして怒りの想いを抱いて、
互いに他人に苦痛を与えることを望んではならない。



『スッタニパータ』 第1 蛇の章 8.慈しみより 148
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


3月23日



智慧に関しても、戒律や道徳に関しても、
世間において偏見をかまえてはならない。
自分を他人と「等しい」と示すことなく、
他人より「劣っている」とか、
或いは「勝れている」とか考えてはならない。



『スッタニパータ』 第4 八つの詩句の章 5.

最上についての八つの詩句より799
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


3月24日


父母につかえること、
妻子を愛し護ること、
仕事に秩序あり混乱せぬこと、
──これがこよなき幸せである。



『スッタニパータ』第2 小なる章 4.

こよなきしあわせより 262
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)






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   ■ 「 こころの磨き砂 」

 

 

2023年4月22日 「 ナラノヤエザクラ 」

 ー奈良の都の八重桜ー 奈良 正倉院前にて

 

 


境遇を越えてなお、生きる力、忍ぶ心を養うことです……。

◆心とは何ものぞ……


 

人生の晴れ、雨を問わず、

人の心、人の命は思うにまかせぬものです。


我が身に願い望む事を、

憶うがままにしようとするところに、


無理を重ね、執着を重ねて生き辛くなっているのです。


寄る辺のない暮らしから、

心を波立たせ、苛立つ憶いは、

やがて、自分に巡って心を塞いでしまうものです。


他人が、自分をどう評価しているか等と、

外野の評価で、決して揺れ動かない―


無いものばかりを 指折り数えて、追いまわし、

そればかりを気にして、


自分自身を見つめないでいるから、

 心を曇らせ、身構えてしまうのです。


境遇を越えてなお、生きる力、忍ぶ心を養うことです……。

 

苦を避けようとして、かえって、苦に遭い、


楽しみを求めながらも、

迷い込んだ路地裏で、苦に翻弄されるのです。


足るを知り、止まる……を知ることです。

( 2015年11月2日 )

 

               合掌




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  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙




・撮影場所

   2023年11月6日から11月19日
   個人的に-「 哲学の道 」-とも憶う散歩道にて……


   2023年4月22日 奈良 正倉院前にて








※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2023年(令和5)年11月5日-451号 
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00451 2023年11月5日(日)配信 



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 







★……この命 ありてこそ識る 尊きを…… 



この命



ありてこそ識る



尊きを



終いの秋が



詠ふよに過ぎゆ




2023年11月5日 詠










・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4








☆彡・最新の今日のひと言


★…2023年10月23日から11月5日まで

─この命 ありてこそ識る 尊きを…… 
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2023年10月16日から10月22日  今日のひと言

─……やわき花芽も 秋の陽に 輪廻の絲を…… 
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



いつもこのような拙文を、

御目に留めて頂きましてありがとうございます。

憶いでの小筥から……等、実は、備忘録の意味もありまして、

載せて頂いております。

特に、仏典のことー等々は、どうぞ、今の言葉で言うところの、

スルーなさってくださいますよう。🍀🙏     





☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 
 

★…2019年3月11日 今日のひと言

─「 桜」-山村暮鳥-
さくらだといふ 春だといふ……


★…2019年3月12日  今日のひと言

─『ダンマパダ 法句経』
お釈迦様の温もりが感じられるもの……
◇仏典のことなど


★…2019年3月13日 今日のひと言

─心は、捉え難く……
(『 ダンマパダ 法句経 』 第三章 心 35偈 )
◇仏典のことなど


★…2019年3月14日  今日のひと言

─(道に)思いをこらし、堪え忍ぶことつよく……
(『 ダンマパダ 法句経 』第五章 愚かな人 第63偈 )
◇仏典のことなど


★…2019年3月15日  今日のひと言

─(道に)思いをこらし、堪え忍ぶことつよく……
(『 ダンマパダ 法句経 』第二章 はげみ 23偈 )
◇仏典のことなど


★…2019年3月16日  今日のひと言

─他人の過失をみるなかれ。
(『 ダンマパダ 法句経 』第四章 花にちなんで 50偈 )
◇仏典のことなど


★…2019年3月17日  今日のひと言

─修行僧(比丘)よ……
(『 ダンマパダ法句経 』 第25章 比丘 369偈 )
◇仏典のことなど




☆彡・こころの磨き砂


★…2015年2月13日  今日のひと言

人生、死ぬこと以外、みな、かすり傷……
◆人生の旅の途中……。




☆‥

…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆








11月5日  この命 ありてこそ識る 尊きを…… 




この命



ありてこそ識る



尊きを



終いの秋が



詠ふよに過ぎゆ




2023年11月5日 詠






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆






10月16日  ……やわき花芽も 秋の陽に 輪廻の絲を…… 





春の日の



やわき花芽も



秋の陽に



輪廻の絲を



燦爛(サンラン)と紡ぐ




2023年10月16日 詠















・‥……─━━…‥…憶いでの小筥から……‥…━━─…‥‥



3月11日






「 桜 」




     -山村暮鳥-








さくらだといふ






春だといふ






一寸、お待ち






どこかに






泣いている人もあらうに








      合掌






2011年(平成23年)3月11日14時46分


東日本大震災の未曾有の大災害を、

深く心に刻み、

永劫、忘れることはありません。

尊い御霊に対し、

心からのご冥福を茲にお祈り申し上げます。



               合掌





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



3月12日



仏陀の語ったといわれる、
パーリ語で書かれた原始仏典の一つに、
『ダンマパダ』(Dhammapada)という

全部で423の 詩句より成り、全体は26章に分類される
短い詩があります。

南伝仏教とも云われるビルマやスリランカの、
いわゆる上座部仏教では、

最高の仏教聖典真理の言葉とも親しまれ、
人間そのものに対する、鋭い反省と、

生活の指針となるような教えが、
眼の前の修行者に話しかけているように、

慈愛の感じられる、とても分かり易い、
平坦な言葉遣いで書かれております。

仏教の教えといえば、この『 ダンマパダ 』なのです。
お釈迦様の生の言葉に一番近いのではないかと言われています。
 「 法句経 」( ほっくきょう )として、日本に伝わっています。

「 修行者 」と申せば、この忍土の娑婆世では、
誰も彼もが等しく修行者……と憶っておりますので、

吾も彼も、この日々の暮らし、
生活の場を修行の場ととらえれば、 

この『 ダンマパダ 法句経 』は、堅苦しくない、
生活の中で用いられる会話で、
私たちを導いてくれるものと思っております。

仏典のほとんどは、
「 如是我聞( 仏陀 )は、次のごとくおっしゃった……」
という言葉で始まり、解釈や説明が続きます。

ダンマパダの言葉の一つひとつは、修行者である私たちに、
慈愛の言葉で以て語りかけているように感じるのです。

数多の経典の中でも、お釈迦様の温もりが感じられるもので、
伝えようとしている真意が感じられるものです。

この一週間読んでおりましたダンマパダでございます。
意訳、超訳なしです。


     合掌
        
 


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



3月13日





心は、捉え難く、



軽々とざわめき、



欲するがままにおもむく。


その心をおさめることは善いことである。



心をおさめたならば、安楽をもたらす




(『 ダンマパダ 法句経 』 第三章 心 35偈 )







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



3月14日




「もしも愚者が愚であると知れば、



すなわち賢者である。


愚者であってしかも自ら賢者と思う者こそ、



愚者と名付けられる。」


(『 ダンマパダ 法句経 』第五章 愚かな人 第63偈 )






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆




3月15日




( 道に )思いをこらし、堪え忍ぶことつよく、



つねに健 ( タケ ) く奮励する、



思慮ある人々は、安らぎに達する。



これは無上の幸せである。




実に自己は自分の主である。


自己は自分のよるべである。



故に自己を整えよ。




(『 ダンマパダ 法句経 』第二章 はげみ 23偈 )






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



3月16日




他人の過失をみるなかれ。 



他人のしたことと、


しなかったことを見るな。



ただ、自分のしたことと、


しなかったことだけを見よ。




(『 ダンマパ 法句経 』第四章 花にちなんで 50偈 )




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆ 



3月17日


 
修行僧 ( 比丘 ) よ、


この舟から水を汲み出せ。



汝が水を汲み出せば


舟は軽やかに進むであろう。



貧りと怒りを断ったならば


それこそ安らぎに至るであろう。




(『 ダンマパダ法句経 』 第25章 比丘 369偈 )






─────────────────────────────


   ■ 「 こころの磨き砂 」

 

 



2015年2月13日

人生、死ぬこと以外、みな、かすり傷……
◆人生の旅の途中……。



幸不幸



問わず語りに



仰ぎ見る



春空の蒼さは



底まで澄めり




2015年2月13日  詠





私は、憶うのです……


人というものは、

自分自身を、

どうしても、人と比べてしまう。


幸不幸というものは、

他人さまと比べても、仕方がありません。



ある母娘の姿が、瞼に浮かびます。


……障がいを受け入れての、日々の生活。


突然の宣告でしたから、

当惑されたでことでしょう……


それから、10年余り、

久しぶりに、お逢いした姿は、

大変に、微笑ましいものでございました。


お嬢様も、前向きに、

日々、憶い悩んだり、

面白い話しには、笑い転げたり……。



あぁ……


よかった……



あれほどの、家族の受難を乗り越えた、

母娘の姿を前にして、


外は、大変な吹雪でしたけれども、

胸の裡に、


貧者の一灯のような、


あたたかな、

灯が燈ったような憶いでございました。



人生、



死ぬこと以外



みな、かすり傷……



覚えてくださっていたことが、

そして、

以降の人生を、


母娘二人三脚で、

歩いてこられた……


その姿が瞼に浮かび、


この上ない喜びでございました……。



昨日は、吹雪。

夜半まで、吹雪いておりました。


しかしながら、

私の心の裡には、


根雪をも融かす、

母娘のあたたかな心情……



それが、とてもありがたく、

憂いばかりがよぎる昨今ですが、


こんな夜更けにも、

今日の出来事を憶いだしております。


どうぞ、

転ばぬ先の杖、

智慧の杖で、この人生の道を歩かれますように、


心の底から、お祈りするものでございます……。



                 合掌





─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙





・撮影場所




個人的に-「 哲学の道 」-とも憶う散歩道にて……










※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2023年(令和5年)10月15日-450号 
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00450 2023年10月15日(日)配信 



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 



湖上遠望  守山から対岸の比叡山京都方面




★……風の鳴 露地の水音 微かなり……



風の鳴


露地の水音


微かなり


一期一会の


ひと碗を点て



2023年10月15日  詠








・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4









☆彡・最新の今日のひと言


★…2023年10月9日から10月15日まで

─風の鳴 露地の水音 微かなり……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2023年10月2日から10月8日  今日のひと言

─……鈴 ( りん ) 鳴りて 御魂鎮めの 香ひと燻り
◆いのちを詠ふ……佛教短歌




☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 


★…2019年3月4日 今日のひと言

─人生の波濤を越えて……
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……


★…2019年3月5日  今日のひと言

─憶いやりの心をひとつ……
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……


★…2019年3月6日 今日のひと言

─看脚下。
足下(自己)を看ることが疎かになれば……
世流れせず……。
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……


★…2019年3月7日  今日のひと言

─自分を責めないことです。
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……


★…2019年3月8日  今日のひと言

─順境の時こそ、余程の自戒が必要……
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……


★…2019年3月9日  今日のひと言

─心に虹をかける……ということ。
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……


★…2019年3月10日  今日のひと言

─命の道に流転しながら…… 
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……



☆彡・こころの磨き砂


★…2015年1月31日 今日のひと言

なんの憂いもない生き方など、憶いもいたしておりませんが……
◆命を愛おしむ……




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


湖上遠望  守山から対岸の比叡山京都方面



露地にて



10月15日  風の鳴 露地の水音 微かなり……



風の鳴


露地の水音


微かなり


一期一会の


ひと碗を点て



2023年10月15日  詠




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



露地にて



10月8日   

……鈴 ( りん ) 鳴りて 御魂鎮めの 香ひと燻り



秋寂びし


清しき昊に


鈴 ( りん ) 鳴りて


御魂鎮めの


香ひと燻り



2023年10月8日 詠




・‥……─━━…‥…憶いでの小筥から……‥…━━─…‥‥

3月4日     人生の波濤を越えて……



七難八苦のこの人生の海路で、

人は、幾度も立ち止まり、


自らの智慧で以て、

最善と憶う道を選んで、

この人生の波濤を渡っていくのです。


道に迷い惑う自分が、

未だ己の奥底にいるとしても、

どれだけの夢をこの胸の裡に抱えて、


いのちを、この道に生き尽くしていくか……


今日という日は、二度とは戻りません。

それゆえ、惑わずに、

極端な好悪の感情、思い込みも取り払って、

ひとまず試みることです。


結果を焦るあまりに、

彼の人と違ったものを目指すことはないのです。


                  合掌



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

3月5日   憶いやりの心をひとつ……


諸々のことが複雑に絡まり合い、

移り変わってゆく、この現実世界……。


憶いやりの心を……と、憶うも、


然しながら 、

世の中の大半の人は、


わが身を振り返ることに精いっぱいで、

他人さまのことまでは、考えている余裕がない……


というのが、

この娑婆世に生きる人の姿、

実情なのかもしれません。


心情……。

心に寄り添うことは、とても大切なことです。


人の窮状を目のあたりにして、

寄り添うことができたら、


真心から出た、

その憶いやりの心をひとつ、


何かしら、

今できることの少しでも、


為になることをさせて頂ければ……

このように憶っております。


         合掌




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

3月6日   看脚下。

      足下(自己)を看ることが疎かになれば……

      世流れせず……。



人の道は、苦楽相半ばするくり返し。

好むと好まざるにかかわらず、


時に、自分の思惑とは、

真逆の方向へ流されてしまい、

寸時も心の安まる時がありません。


しかしながら、

この苦楽があるからこそ、

精進しようという心が湧き出でてくるのです。



看脚下。

足下(自己)を看ることが疎かになれば、


知らぬ間に不安定になり、

心まで不安定になってしまいます。

世流れをせず……。


     合掌




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

3月7日    自分を責めないことです。


我が身に願い望むことのひとつ……。


人の心、

この命でさえも、

なかなか思うにまかせられぬ、

忍土とも云われる、この人の世ですが、


そうであっても、

生き辛い……と、

孤絶の闇の中で、自分を責めないことです。


改めて言わなくても…… 

あまりにも、当たり前すぎることですが、


最善、最良の方法は、

身に起きる何事も、悪く考えない事です。


自分に対してマイナスな影響を与える感情、

悲しみ、苦しみ、不安、

彼の人に対しての、怒り、憎しみ、

恨み、妬み、嫉妬、等など、


こういった自分を追い詰めてしまう

負のエネルギーに流されないことです。


              合掌



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

3月8日  順境の時こそ、余程の自戒が必要……


表面だけの順調を見て、方策を誤り、

自己過信や行きすぎから、

たちまちのうちに挫折し、失敗するのです。



勢いが最も盛んで、極盛な時には、

何をしても順調に進みますが、


しかしながら、盛んになれば必ず氣は衰えます。

順境の時こそ、余程の自戒が必要で、


この盛運を維持するためには、

どうすれば良いのか、

その方策を日頃から考えることです。


             合掌



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

3月9日   心に虹をかける……ということ。


人というものは

我が身の迷いや、傲慢や、儚さなど、



虹を渡るような夢を心に描きながらも、

それ以上の望みを実現したいと願う、

最善の目標、理想を持つようです。


決して、絵に描いた餅、 夢想ではなく、

見えない風の只中にいるようではあっても、

 一途に、真摯に追求すれば、

活路が見えてまいります。


困は窮して通ず。

とことん行き詰まって困りきると、

かえって、思いも寄らない活路、

解決の方法が開けてくるものです。


たとえ、その理想に到達できなくとも、

その理想が自分を高めてくれるもので、

この経験で大きく成長できるのです。


言葉の巧拙を論ぜず、

日々夜々、理想を心に刻み、

その実現を誓うことで、

それは、やがて、現実の夢へと転換し、

初めて理想が力を持ち始めるのです。


心に虹をかける……ということでしょうか。


                合掌




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

3月10日    命の道に流転しながら…… 


終点の見えない、

この娑婆世の道ゆきは、

漂泊するがごとく、命の道に流転しながらも、


無常の真実を見ることは難く、

現象に翻弄されながら、放浪するがごとく。


六道の冥界で、

自らの因果応報により、

四生の迷いの生死を繰り返し、


迷いの淵を、

いわゆる輪廻転生、

生死を繰返しながら流転しているのです。


葉上の露のような儚い命ではあっても、

たとえ、悠々自適には、

ほど遠い日々の暮らしであろうとも、


日々感謝。


数多の人に支えられて、

今の自分がある、というこの自覚が、

「 感謝 」の憶いを導き、


やがて、他人様の為に尽くす

「 慈悲の極み 」となるのです。


時が経つのは矢よりも迅く、

人の命は葉末の露よりも儚いものです。


一日一日のこの生命を疎かにせず、

他人様には、礼節をもって接し、


尊敬の念をもって学び、

心の安らぎを得ることです。


         合掌




─────────────────────────────

   ■ 「 こころの磨き砂 」







京都府立植物園にて ( 2023年9月16日 )  



なんの憂いもない生き方など、憶いもいたしておりませんが……

◆命を愛おしむ……



月も陽も


哀の極みに


ゆらぎ見ゆ


人の子なれば


情けあろうに



2015年1月31日  詠




世の教え


あまたにあれど


憂き世には


陽に背を向けた


道は説けぬと



2015年1月31日  詠




長かった冬も、

そろそろ終い……。


心の曇る1月でございました。


陽は昇り、陽は沈み……

地上に繰り広げられる、

負の連鎖をよそに、


満天にくり広げられる、

月の満ち欠けと、星の瞬き。


明日から2月。

哀しみの極みのあまり、

仰ぐ空が、滲んで見えます……。


この道に入ってより、

端 ( はな ) から、

なんの憂いもない生き方など、

憶いもいたしておりませんが、


せめて、この広い空の下で、

良心に恥じないよう、

日々、賢明に生きている人々の、

その道ゆきを照らしてほしいと、

切に願っております。


           合掌

( 2015年1月31日 )



─────────────────────────────


  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙





・撮影場所



・2023年10月15日 

 

 湖上遠望 所用の帰り道の車窓から

 露地にて

 


・2023年10月8日 

 

 湖上遠望 所用の帰り道の車窓から
 露地にて


・「 こころの磨き砂 」

 2023年9月16日 京都府立植物園にて









※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2023年(令和5年)10月1日-449号 
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00449 2023年10月1日(日)配信 



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 


 

菩薩堂脇にて



★……菩薩堂 飛天女のごと 心に留めおき





秋霖の




小夜嵐明け




菩薩堂




飛天女のごと




心に留めおき






2023年10月1日  詠








お陰さまで、はなちゃん元気にしております。 もみじピンク薔薇









・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4









☆彡・最新の今日のひと言




★…2023年9月26日から10月1日まで

─……菩薩堂 飛天女のごと 心に留めおき
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2023年9月18日から9月25日  今日のひと言

─……秋麗( うらら )かに  雲の流るる
◆いのちを詠ふ……佛教短歌








☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 




★…2019年2月25日 今日のひと言

─……春の陽射しに つぼみ零れり
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2019年2月26日  今日のひと言

─相反する二つのものの間に ……

 莫妄想(まくもうぞう)一
◆こころの鎮まりと、安らぎ……



★…2019年2月27日  今日のひと言

─未だ起こりもしない事に囚われて……

 莫妄想(まくもうぞう)二
◆こころの鎮まりと、安らぎ……



★…2019年2月28日 今日のひと言

一執して苦しみ、迷うのです……

 莫妄想(まくもうぞう )三
◆こころの鎮まりと、安らぎ……



★…2019年3月1日  今日のひと言

─投げ出さないこと……です。
◆こころの鎮まりと、安らぎ……



★…2019年3月2日  今日のひと言

─素のままに生きる……
◆こころの鎮まりと、安らぎ……



★…2019年3月3日  今日のひと言

─「 心自在を得たり 」とあり、
仏菩薩を自在人 ( じざいにん ) と称するようです。
◆こころの鎮まりと、安らぎ…… 







 ☆彡・こころの磨き砂





★…2015年1月25日 今日のひと言


─修羅の世に生きる魂には、届かない憶いでしょうけれども。
◆命を愛おしむ……







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



菩薩堂脇にて

 



10月1日  ……菩薩堂 飛天女のごと 心に留めおき





秋霖の




小夜嵐明け




菩薩堂




飛天女のごと




心に留めおき






2023年10月1日  詠







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆






京都府立植物園にて



9月25日   ……秋麗( うらら )かに  雲の流るる




移りゆく



時を惜しみて



映え映えし



秋麗( うらら )かに 



雲の流るる




2023年9月25日  詠







・‥……─━━…‥…憶いでの小筥から……‥…━━─…‥‥




2月25日   ……春の陽射しに つぼみ零れり






群れ咲きて




楚々とかほりぬ




紅手毬




春の陽射しに




つぼみ零れり






2019年3月3日  詠









☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月26日


相反する二つのものの間に ……莫妄想(まくもうぞう)一





生と死、正と悪、浄と垢など、



両極端の要素を持つ言葉ですが、



それはまったく別物ではないという事です。





その相反する二つのものの間に、



人は生きているのです。




悩みや苦しみといった言葉によって、



その言葉に囚われ、分別を働かせた時に、




人は捉われるままに、執着が起こり、



妄想という迷いが出てくるのです……。




               合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月27日



未だ起こりもしない事に囚われて……莫妄想(まくもうぞう )二




妄想とは、



実体のない虚妄 ( こもう ) の想念のことで、



食い気、欲気などの邪念、



空想、迷心等を意味します。




未だ起こりもしない事に囚われて、



迷いに惑い、道を誤ってしまうのです。




莫(まく)とは、なかれ・・・のことで、



禁止の意味を表わします。




          合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月28日



執して苦しみ、迷うのです……莫妄想(まくもうぞう )三





常に、生死、善悪、是非、勝敗など、



二つの相対する概念を作り出し、



未だ起こりもしない事に囚われ、



その一方に執して苦しみ、迷うのです。




二つに分けて見る相対的な分別心が、



すでに妄想というのです。




故に莫妄想とは、



生死、善悪、是非になり切りなさい……という意味を持ちます。




より積極的に、



生死、是非、善悪、勝敗などにこだわることなく、



全身全霊を挙して一心不乱に、



そのものになり切っていくことです。




                合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



3月1日   



投げ出さないこと……です。





どの方角に身を起こしても、



憶うように行かない、





八方塞がりの中で、



万策尽きて……もう打つ手がない。






手立てがない中で、



絶望に打ちひしがれて、



どうしようも出来ない……と、



諦めてしまわないこと、



投げ出さないこと……です。







今、何を、どうすればいいのか、



智慧を巡らし、



八方塞がりの一方からでも、





もう一度、



問題に立ち向かっていくことです。




            合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



3月2日   素のままに生きる…… 








かねてより備忘録のように、



書きとめております中から……







基本的に、能面を付けるのが能、



素顔なのが狂言と言えますが、



能でも子供が演ずる役は素顔ですし、



狂言に一部面を使うものもあります。




能で申しましたら、



いわゆる、謡曲なしに舞い、





謡いならば、



囃子方なしで謡うことが素とも言え、



誤魔化しの利かない演目とも申せます。




人も同じこと……。



ある意味、



限りなく、



余分な飾りを排した生き方をすることです。




背伸びをせず、



肩肘張らずに、





ありのままに生きる……という事は、





自分らしく、



自然体で生きる……ことですが、





現実に、目前で起こっていることに対して、



良い悪いの分別心を起こさずに、



「 これが現実なのだ…… 」と、受け容れることです。





それ故に、



結局、自分自身を認め、大切にして、



自分らしい生き方、



自然体で生きる……ことに、



結び付くのではないでしょうか。





           合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



3月3日  





「 心自在を得たり 」とあり、



仏菩薩を自在人 ( じざいにん ) と称するようです。







考え方の癖ー



いわゆる自分自身が持っている、



思考回路の癖ー



とも呼べるものでしょうか。





生まれもった気質、個々に持っている経験、



時代、社会的背景などからつくられた、



思い込みといった、物の見方や捉え方、





考え方の癖というものは、確かにあるもので、





癖であると気づかないまま、



無意識的に思い浮かぶ、



「 認知の歪み 」とも言われる、



「 考えの慣れ 」に、引きずられてしまうのかもしれません。




また、到来してもいない未来を、



先読みし過ぎるのも、



不安は万病の源ともいわれる所以です。





更に、「……をしなければいけない」という、



自分にも、彼の人にも、



重荷を負わせることは、



それが、思うように達成されない時には、



道理によって物事を判断する心の働きが、



理性を失ってしまい、





怒りの感情が理性を凌いで、



気疲れゆえに、いわゆる暴走してしまうようです。





思考回路の癖というものは、



自分が見たり聞いたり、実体験したものが、


胸の奥深くで醸熟され、



ある意味、自らが創り上げた、



心の様相の投影と呼べるものかもしれません。





心理学における投影とは、



受け入れがたい状況に晒された時に、



無意識的に働いて、不安や否定的感情を軽減、



 自身の心の安定を得ようとする、



いわゆる防衛機制のひとつと称されるものです。



自分が投影していることに気づかないとされます。





日々の生活が充実して、手ごたえを感じる順境の時には、



自分の思い通りになっているので、


気にも留めないのでしょうけれども、





いつまでも、



その順境が維持できるかもしれず、




明日には、



もっと酷い逆境が待ち構えていることも、



覚悟しなければならないのです。





順境、逆境の時には、



心もちひとつで、氣運は変わってまいります。




自由な発想と、自在な行動が出来るように、



いわゆる考え方の癖に束縛されないことです。





因みに、



「 人 」と付するのは如何なものかと存じますが、





『 妙法蓮華経 』序品第一には、



「皆是阿羅漢。諸漏已尽。



 無復煩悩。逮得己利。尽諸有結。心得自在。」





「 皆これ阿羅漢なり。諸漏すでに尽くして、



 また煩悩なく、己利を逮得(たいとく)し、



 諸の有結を尽くして、心自在を得たり。」





「 心自在を得たり 」とあり、



 仏菩薩を自在人 ( じざいにん ) と称するようです。




                    合掌








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   ■「こころの磨き砂」



2015年1月25日




修羅の世に生きる魂には、

届かない憶いでしょうけれども。

◆命を愛おしむ……





散りてなお




たおやかなりし




落ち椿




世の憂きことに




鳥も来啼かず






2015年1月25日 詠






藪かげの




鎮めの杜に




つばらかに




けなげに咲きて




秘そと散り敷き






2015年1月25日  詠 ー花椿 二首 






この椿の花が散り敷くさまに、



世の栄華盛衰をみます。




椿の花は、とても傷みやすく、



落ちた花びらは、



時間をおかず変色してまいります。




折々に、花の命は短かいものです。



しかしながら、



限りに生きる花の姿に、




思わず、立ち止まり、



眺めいってしまうことがあります。






落ち椿の、たおやかな美しさ……。



鎮まりの美しさを感じます。




咲いている姿は、佳人の面差し……。



散ってさえ、また、けなげ……。






花の心。




胸の裡に、



一輪の花ほどの、



優しさも持てないものかと。




なぜに、人の命を尊ぶ心がないのか、





修羅の世に生きる魂には、



届かない憶いでしょうけれども。




世の東西の教えというものは、



人に、しあわせを運ぶもの……と、



考えております。




胸の裡に、



一輪の花を愛でる心があれば、



人の命を、粗末にはできないはずなのです。




                合掌







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  ☆彡・編集後記






★…御身お大事になさいますよう……不乙










・撮影場所



・2023年10月1日

 菩薩堂脇にて


・2023年9月25日

 京都府立植物園にて









※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2023年(令和5年)9月17日-448号 
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00448 2023年9月17日(日)配信 



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 


2023年9月4日 散歩道にて……



★……界(け)清(ざや)かに……





界(け)清(ざや)かに


風の道なか



紫重(しき)み群る



染め彩浅く



野分き立ち迅し





2023年9月4日  詠











・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4









☆彡・最新の今日のひと言




★…2023年9月17日 

─所感 心に感じる憶い……
2千年紀における、
最後の世紀であるこの時代において……
心に感じる憶い……老いの愚痴かもしれません……。

・2019年2月18日の言を受けてー
◆この人の世を、生き、生きて憶うこと……



★…2023年9月4日  今日のひと言

─界(け)清(ざや)かに……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌





☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 



★…2019年2月18日 今日のひと言

─世情の晦冥を息衝いて、繰り言を言い立てても……
◆この人生の来し方、往く末の歩き方……。


★…2019年2月19日  今日のひと言

─これから往く道の先に、
幸せの青い鳥を探し出すように……
◆この人生の来し方、往く末の歩き方……。


★…2019年2月20日  今日のひと言

─人生の道中の先々に、結果ばかり憧れて……
◆この人生の来し方、往く末の歩き方……。


★…2019年2月21日 今日のひと言

─人生の道々に出逢う一つひとつに……
◆この人生の来し方、往く末の歩き方……。


★…2019年2月22日  今日のひと言

─受難、試練……
させられている苦労か、
自ら進んで受けているのかでは……
◆この人生の来し方、往く末の歩き方……。


★…2019年2月23日  今日のひと言

─自らの力量を省み、適量、適度、度を越さず。
◆この人生の来し方、往く末の歩き方……。


★…2019年2月24日  今日のひと言

─春の蒼天 染めかへし……
◆この人生の来し方、往く末の歩き方……。





 ☆彡・こころの磨き砂



★…2014年12月29日

─炭の熾り火……人の心の、うたかたにも似ているものと……
清少納言の枕草子と、炭の熾り火。
◆このささやかな良きこと……






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2023年9月15日 琵琶湖大橋から








2023年9月16日 名残りの花はちす  

         京都府立植物園 蓮苑( 園 )にて




2023年9月17日

・2019年2月18日の言を受けてー 



所感 心に感じる憶い……




2千年紀における、

最後の世紀であるこの時代において……

心に感じる憶い……老いの愚痴かもしれません……。




光明が途絶えてしまったかのような、

晦冥とも憶える社会風潮や、


世の中の有り様を嘆き、

嘆息を吐(つ)いて、


足元からの生活世界の改善を……と、

繰り言を言い立ててしまう時がございます。


老いの愚痴かもしれません……。



人類の科学の発展は著しいものがあります。


2千年紀における、

最後の世紀であるこの時代において、


殊に、飛躍的な科学技術の発展に伴う、

資源の大量消費と枯渇、



消費者に向けた製品の大量生産と大量廃棄が、

オゾン層の破壊といった環境問題を発生させ、

気象擾乱のその原因ともされております。



大気中の温室効果ガス濃度の高まりは、

気候変動による異常気象の発生頻度の高まりに伴い、

地球温暖化は深刻な問題となっております。


また、インターネットによる世界的通信網の発達は、

先へ、その先へと、

目に見えて、限りない発展を遂げ、


コンピュータは益々小さくなり、

スマートウォッチやスマートフォン等は、

それが無ければ不都合が生じる程に、

日常生活に広く受け入れられているように憶います。



「 技術的特異点 」という理論を説く

アメリカの思想家であり、

 

未来学者のレイ・カーツワイによりますと、

この「 技術的特異点 」

 

(technological singularity、シンギュラリティ)とは、


人工知能が、人間の知能を大幅に凌駕する時点であり、

その特異点に到達すれば、

人間の生物的な身体と、

脳が抱える限界を超えることが可能になり……云々と、

著書の中で述べております。


しかしながら、超越性(トランセンデンス)、

それこそが、この人類が抱える問題点であり、

科学の進歩の光と影の弊害を、多少とも見てきたつもりの、

取るに足らぬ弱小の愚身が憶うことは、


凌駕する……等とは反対に、

行き着くその世界の果ての、それらを憶う時、

どのような世界なのだろうか……等々、


果たして、人間がその進歩の光と影に、

追いついていって居るのだろうか、と、憶ってしまいます。



「 真に生きるに値する時代 」の到来を、

予見していることには同意するものですが、


AIが遠い将来に全知全能に近い存在になるという論には、

些(いささ)か考えてしまいます。


然しながら、AIの弱点と呼べるものは……等と、

『 アナログ人間 』の極みの浅学菲才には、

反論する知識も持ち合わせていないのですが、


ただ、人間の心や感情、心情の理解、

物ごとを割り切らないで、

多少とも曖昧さを残しつつ、は、できないものか……


たとえば、日本画の余白、

その空間に限りないイマジネーション、

無限の可能性を感応できるように、と。


そういった事どもを顧みながら、

つらつら考えてみます時に、


生死を超えた結びつき、繋がりなど、

その一つひとつが分断され、

その代償として、生死を超えた結びつき、


目に見えない世界についての畏敬を、

人間自らが放棄してしまったのではないかと、


これからの行く末に、

 

 

深い喪失感と共に、寂寥感を覚えるものです。



                合掌







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆




2023年9月4日 散歩道にて……




9月4日




界(け)清(ざや)かに


風の道なか



紫重(しき)み群る



染め彩浅く



野分き立ち迅し





2023年9月4日   詠






・‥……─━━…‥…憶いでの小筥から……‥…━━─…‥‥



2月18日



世情の晦冥を息衝いて、繰り言を言い立てても……




自分が立つ、この社会状況や、


世情の晦冥を息衝いて、


繰り言を言い立てても、


時代の色調はどうなるものでもありませんが、



時代の、その先、その先へと、


目に見える科学の発達は、


限りなく発展を遂げております。



然しながら、

生死を超えた結びつき、繋がりなど、


その一つひとつが分断され、その代償として、


生死を超えた結びつき、

目に見えない世界についての畏敬を、


人間自らが放棄してしまったのではないかと、


深い喪失感を抱いております。



         合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月19日



これから往く道の先に、

幸せの青い鳥を探し出すように……



これから往く道の先に、

幸せの青い鳥を探し出すように、

人は、どのように生きようとしているのか……。



この苦楽人生の道中、


彼方此方と漂う世流れの人生よりも、


日常の暮らしの中で、虚飾を排し、


多くの気づきに学び、



日々新たに芽生える命の芽を、


大切に育て、自然体に生きることです。



メーテルリンクの『 青い鳥 』ですが、



キジバトが「青い鳥だった」のではなく、


「青い鳥」を探して苦難の旅に出、様々な国を巡り、


旅を終えて我が家に帰った時、


初めて、キジバトが「青い鳥」になった……


これが、メーテルリンクの

 

メッセージだったのではないかと憶います。



幸せというものは、

意外と、身近にあるものですが、


それでも、

「 幸せ 」は、只々待っていても手に入らないものです。


それを求め、努力することで、

初めて手に入るものではないでしょうか。




             合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月20日



人生の道中の先々に、結果ばかり憧れて……



「 心 」を育てる最善、最良の方法は、


自らの足元を見て、身の丈を思うことでしょうか。



何ごとも悪く考えないこと、


負のエネルギーに囚われないことです。




人生の道中の先々に、結果ばかり憧れて、


足元が、つい疎かになりがちですが、



思うにまかせぬこの世にあって、


ささやかな願いが、


ひとつでも叶えられる幸せ。



どのような分野にあったにしても、



生かさせて頂いている今を、


日々感謝して暮らすことに尽きるのです。



               合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月21日



人生の道々に出逢う一つひとつに……




いずれまた……は、ないのです。



この限りある身に、


同じことが再び巡り来るとは限りません。



           
大事な一生。



私に代わる者はいないのですから、



「今」を大切に……。




人生の道々に出逢う一つひとつに、


意味の無いものなど、何ひとつありません。



               合掌  

       




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月22日




受難、試練……


させられている苦労か、


自ら進んで受けているのか、では……




挫折・失敗のように憶えることでも、



忍ぶ苦労として、


その苦労を何倍にも培って、


身の糧と出来るか……です。




人の幸せも、不幸せも心次第と言われますが、



受難、試練……



させられている苦労か、


自ら進んで受けているのかでは、


おのずと、結果が異なってまいります。



              合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月23日



自らの力量を省み、


身の丈にあわせて、適量、適度、度を越さず。




過ぎたるは及ばざるが如し……と申します。


身の丈を超えた行き過ぎは、身を誤るもとです。



無理をせず、力相応、是非を分別する心で、


分相応に対処することです。



自らの力量を省み、


身の丈にあわせて、適量、適度、度を越さず。


ひと思案して冷静に。



      合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月24日   春の蒼天 染めかへし……





彩雲(さいうん)の



春の蒼天



染めかへし



羽衣のごと



幾尋なびく




2019年2月24日   詠







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   ■「こころの磨き砂」


2023年9月16日 京都府立植物園にて







2014年12月29日



─炭の熾り火……人の心の、うたかたにも似ているものと……

清少納言の枕草子と、炭の熾り火。

◆このささやかな良きこと……




星流る


北斗の柄 (へい) に


幸祈る


鎮まりの朝


畑に霜降り 



2014年12月28日  早朝  詠




日めくりの


暦のゆくえ


何処へと


我れ往く年を


責めることなし 



2014年12月29日  早朝  詠




指折り数えても、

あと2日を残すばかりになってしまいましたが、

要領が悪いためか、雑事に追われる日々。


唯一の楽しみとして、

夜半に、清少納言の枕草子を読むのが、

最近の楽しみでございます。


傍には、ハムスター3匹と、モルモットのリリー。

夜行性のためか、朝まで、付き合ってくれております。


冬は、つとめて。

雪の降りたるはいふべきにもあらず。


霜のいと白きも、またさらでも、

いと寒きに、火など急ぎ熾して、

炭もて渡るも、いとつきづきし。


昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、

火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。


             ―枕草子―





冬の楽しみの一つとして、炭を熾し、

火鉢で暖をとる事が、冬の楽しみでございます。


鉄瓶で、湯を沸かし、

粗熱を取ってから、茶を点て、喫する……


甘党ですので、

菓子は、吹雪とも呼びますが、

粒あんの何がしか……少々。


過日、東京の佳人さまからご恵送賜りました、

可愛らしい粒のチョコレートは、

その優しいお心を偲びつつ、

皆と分かち合っております。


大変美味しゅうございます。



来年、一路邁進の、

佳人さまの、幸を心から祈るものでございます……。


年も迫り、

凛とした冷たい部屋の中で、

チリチリと熾っている炭を見ておりますと、


ほっこりとした温かみが、胸の奥にまで伝わり、

世の中、すべて、何事もなく……と、祈っております。



炭も、灰の中に、埋めておきますと、

夕方には、燃え尽きてしまって、何もなし……


すっかり、燃え尽きていて、

人の心の、うたかたにも似ているものと、


そのようなことで、

簡素な生活を、心がけるもなにも、

そのような環境でございます……。


清少納言の枕草子と、炭の熾り火。

私の、冬の楽しみのひとつでございます。



                合掌






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  ☆彡・編集後記






★…御身お大事になさいますよう……不乙










・撮影場所



2023年9月4日

・個人的に-「 哲学の道 」-とも憶う散歩道にて……


2023年9月15日

・琵琶湖大橋から


2023年9月16日 17日掲載

 

・京都府立植物園にて









※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2023年(令和5年)9月3日-447号 
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00447 2023年9月3日(日)配信 



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/


 







★……草庵に 雨音閑と 染み入りて……



草庵に



雨音閑と



染み入りて



香ひと燻り



寂黙と過ぐ



2023年8月21日  詠









・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4











☆彡・最新の今日のひと言





★…2023年9月3日  今日のひと言


─雨際に 野分ひと吹き 昊光り…… 


◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2023年8月28日  今日のひと言


─野分去り 吹き寄せ集む 落ち葉焚き…… 


◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2023年8月21日  今日のひと言


─草庵に 雨音閑と 染み入りて……


◆いのちを詠ふ……佛教短歌







☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 



★…2019年2月11日 今日のひと言


─水が冷たいか、温みがあるのか、
まず自分自身が動いて、
自身でその水を呑んで体験しない限り……


・冷暖自知

如人飮水、冷暖自知。
  『 血脈論 』他
                                                  

◆人生の旅の途中……。




★…2019年2月12日  今日のひと言


─此処が先途、
大事な分かれ目、瀬戸際と自身に刻み……


◆人生の旅の途中……。




★…2019年2月13日  今日のひと言


─過去を悔いて、過去に囚われ、

未来を愁い、かえって、未来に囚われてしまう……

◆人生の旅の途中……。




★…2019年2月14日 今日のひと言


─人の「 こころ 」というものは……

◆人生の旅の途中……。




★…2019年2月15日  今日のひと言


─百年の愁いを忘却するどころか……

◆人生の旅の途中……。




★…2019年2月16日  今日のひと言


─生きる上での、羅針盤のようなものがあれば……

◆人生の旅の途中……。




★…2019年2月17日  今日のひと言


─従来の西洋哲学で、
「心身の問題」として探求されてきたこの難問は…… 

◆人生の旅の途中……。



 



   ☆彡・こころの磨き砂






★…2014年7月29日 今日のひと言   

・自然の巡り、移ろいに、
 時の流れをたくした、鴨長明の「時」の感覚。

  鴨長明『方丈記』……
  幾星霜を経ても心に響く、水の流れ……のこと


◆このささやかな良きこと……





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



9月3日  雨際に 野分ひと吹き 昊光り…… 




雨際に



野分ひと吹き



昊光り



さやぐ葉擦れを



茶を練りて聴く




2023年9月3日  詠






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 

8月28日   野分去り 吹き寄せ集む 落ち葉焚き……




野分去り



吹き寄せ集む



落ち葉焚き



飛花落葉の



無常儚さや




2023年8月28日  詠






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


 

8月21日  草庵に 雨音閑と 染み入りて……



草庵に



雨音閑と



染み入りて



香ひと燻り



寂黙と過ぐ





2023年8月21日  詠





・‥……─━━…‥…憶いでの小筥から……‥…━━─…‥‥


2月11日





水が冷たいか、温みがあるのか、

まず自分自身が動いて、

自身でその水を呑んで体験しない限り……





・冷暖自知

如人飮水、冷暖自知。

( 人ひとの 水みずを 飲のみて

 

  冷暖れいだん 自知じちするが 如ごとし。)

             『 血脈論 』他



「 水の冷暖は水を呑んで初めて自ら知ることができる。
  悟りは他からの説明によるのでなく

    自得すべきものなるを言う 」
               

    『 禅林句集 』柴山全慶編より






水が冷たいか、温みがあるのか、

まず自分自身が動いて、

自身でその水を呑んで体験しない限り……







何かを学ぶためには、

まず自らが動くことことです。



その結果、

周囲が何も変わらなかったとしても、


その経験によって、

自分自身の裡では、確実に何かが変わるものです。


以心伝心がどれほどできていそうでも、



それが、たとえ、

共鳴できることであったとしても、



彼の人の主観が混じる体験談が、

自分の実際の体験になることはないのですが、


どこまでいっても、

真に自分のものにはならない……のですが、



そのものの真実が、

何であるのかを、本当に知ることは難しいのです。



水が冷たいか、温いのか、

自分自身で、

その水を呑んで体験しない限り、

絶対に分からないのです。



人の境涯も、

その人自身のみが知ることができることで、

余人が窺い知ることは難しい限りですが、



自らが動いたその経験によって、

自身の裡では、

確実に何かが変わって行っているのです。





               合掌   



                




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月12日





此処が先途、



大事な分かれ目、瀬戸際と自身に刻み……







日頃の積み重ね……


逆境の渦の中で翻弄されている時には、



流れが悪い方へばかりに流れ、



好機など来るはずもないと憶いがちです。




刻々変化してゆく境遇の中で、



幸せを運ぶ小さな流れに気づかずに、



その場所に止まってしまうのです。




迷いの闇の中で、



悩みは尽きないものですが、





しかしながら、



此処が先途、



大事な分かれ目、瀬戸際と自身に刻み





小さなことにも素早く気づく、



広い視野と柔軟な心を、



日頃の積み重ねの中で、育みたいものです。
                 

        
                合掌










☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月13日





過去を悔いて、過去に囚われ、



未来を愁い、かえって、未来に囚われてしまう……








過去を悔いて、過去に囚われ、



未来を愁い、かえって、未来に囚われてしまう……





人の一生の幸、不幸も、その心次第と申しますが、





これは、境遇の問題ではなくして、



対処するその人の、心の問題なのかもしれません。




道を歩く「 私 」の居場所は、



幻想の未来ではなく、



ましてや、自分を責める過去でもないのです。





今、この時、



この一瞬を生きる、



その「 心 」を持ち続ける……。




「 今 」




「 ここ 」




「 この場所 」にしかありません。




           合掌           








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月14日 





人の「 こころ 」というものは……









人の「 こころ 」というものは、



たちまちのうちに、



何かに囚われてしまう習性を持っているのです。




忍土とも云われるこの世から分離され、



孤立した自己を作ってしまうのは、



仕方がないにしても、





それが為に、



その部分に固着してしまうが故に、





視野が狭くなり、



小さな気づき、可能性に、



気づかなくなってしまうのです。




問題の確信はそこではなく、




逆境の時には、



その人の、ものの考え方、受け止め方が、



人生の歩き方に出てくるということです。




八方塞がりの時こそ、



全体を広く透徹して観ることで、



道筋が見えてこようというものです。






             合掌 





             


☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月15日





百年の愁いを忘却するどころか……





洋の東西を問わず、古今を通じ、



わが心を悩ます、この愁いの根源は、



いずこから来ているのか……と、



聖人賢者は、「 こころ 」を悩ませてきたのです。




心の奥底に潜む、



根源的な問題を観取しないで、



そこに踏みとどまっていては、





それこそ、



百年の愁いを忘却するどころか、



人の悩みや苦しみは解決しないのです。





すべてが無価値、偽りの事態に絶望し、



それゆえの心身の疲労と孤絶ゆえに、





その時々の状況、



ある種のニヒリズムに身を任せていては、



世流れするばかりです。





       合掌
          






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月16日


生きる上での、羅針盤のようなものがあれば……




「 意識 」という日本語は、

「 自己意識 」、「 注意 」、「 心 」

「 魂( sou l)  」という概念を意味するようです。


「 心 」という言葉は、日本語特有の概念であり、

英語で、「 心 」に上手く対応するような、

言葉はないそうです。



怒り、憎しみ、哀しみ、不安等など、

思考が生み出す、

普段、私共が意識と呼んでいる、



喜怒哀楽の感情を始めとする、

膨大な情報の集合体……。




この諸々の意識の根本問題については、



生きる上での、

羅針盤のようなものがあれば、


急がなくてもよいものに、

慌て急いだりすることもないのですが、



いわゆる道標、

道しるべとなる拠り所が見つけられなければ、



心が常に波騒いで、

安らかな境地を感ずることもなく、



この意識の囚われから、

完全に抜け出すことは難しいのです。



             合掌   

                              




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月17日  

 



「 心身の問題 」として、

深く探求されてきたこの難問は……





従来の西洋哲学で、

「 心身の問題 」として、

深く探求されてきたこの難問は、


現在、

脳科学、物理学、実験心理学や、

哲学で扱う「 クオリア 」等など、

さまざまな分野で進んでいるようです。 



脳科学では、

活動を停止した脳には意識が無くなるとされ、



したがって、

魂の存在は認められないとされて来たのです。



しかしながら、

近年では、魂のようなものの存在、



これを示唆するような現象ともいわれる、

いわゆる、臨死体験等、

神経基盤について多くの事が解明されてきております。




しかしながら、そうは言っても、


コンピュータは、

「 感情 」、「 気持ち 」、「 おもいやり 」等など、



人間の意識のように、

複雑な思考は持ち得ないのではないだろうか……などと、

憶うことが夥多あるのです。




         合掌 








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   ■「こころの磨き砂」





自然の巡り、移ろいに、

時の流れをたくした、鴨長明の「時」の感覚。



この人生には、

分からない事は、それこそ沢山あります。


理解できない、不可解なこと、

つまらない事も、沢山ありますが、


その人生の虚しさを、

快楽で満たす事は出来ないのです。


やがては、泡のように消えてしまう、

それらは、結局は、空の空であって、

確実なものではありません。



鴨長明は 、『方丈記』 の中で、

池や湖沼とは異なる、水の流れを書いています。




ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。


よどみに浮かぶうたかたは、


かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし




この書き出しで、移りゆくもののはかなさを語った後、


とうとうと流れる、河の水の様子から、

「無常」という仏教の言葉に憶いを重ね、


常に同じものは、この世には無いと感じ、

『 方丈記 』 冒頭の文章を、書き始めたと解釈されています。 



自然の巡り、移ろいに、時の流れをたくした、

鴨長明の「時」の感覚は、


幾星霜を経ても、人々の共感を得て、

心に響くものです。



鴨長明の生きた時代は、戦乱が多く、


天災や火災も多かったことが、

『方丈記』の中に描かれています。



これらの人々の家が、呆気なく崩れ去るのを、

何度も見ているようで、



「 たましきの都のうちに、棟を並べ、甍を争へる、


高き、卑しき、人のすまひは、世々経て尽きせぬものなれど、


これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。


あるいは去年焼けて今年作れり。


あるいは大家滅びて小家となる。住む人もこれに同じ。


所も変はらず、人も多かれど、


いにしへ見し人は、二、三十人が中に、

 

わづかにひとりふたりなり。


朝に死に、夕べに生まるるならひ、


ただ水のあわにぞ似たりける。


知らず、生まれ死ぬる人、

 

いづかたより来たりて、いづかたへか去る。


また知らず、仮の宿り、


たがためにか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる 」




後半には、自らの草庵での生活が語られ、

末文では、自らの草庵の生活に愛着を抱くことさえも、

悟りへの妨げになるとして、否定していますが、



自らに重ねてみます時に、

至らぬ我が身を、反省するばかりでございます。



随分、昔の事になりましたが、

古典が好きだった私は、


日本三大随筆の一つと評される、


『 徒然草 』、『 方丈記 』、『 枕草子 』の作者の、

居を辿り、『 徒然草 』にあっては、


一時期、この辺りであろう場所に、

住んだことがあります。



清少納言は、出家、往生を遂げたと伝えられる、

京都市中京区新京極にある、誓願寺さまの近く。



『 徒然草 』の吉田兼好にあっては、

京都市右京区仁和寺近くの双ヶ岡。

御室といった方が、分かりやすいかもしれません。



鴨長明にあっては、一丈四方、文字通り、


( 方丈 )の狭い庵を結び隠棲し、

 

 

出家、往生を遂げたという。


今の京都市伏見区日野町。


今でも時折、懐かしさゆえに訪れる事があります。


鴨長明『方丈記』……
幾星霜を経ても心に響く、水の流れ……のこと

                         ( 2014年7月29日 )


                合掌





・自然の巡り、移ろいに、
 時の流れをたくした、鴨長明の「時」の感覚。


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  ☆彡・編集後記






★…御身お大事になさいますよう……不乙










・撮影場所



2023年8月21日~9月3日 

個人的に-「 哲学の道 」-とも憶う散歩道にて……





※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。

2023年(令和5年)8月20日-446号 
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆


枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00446 2023年8月20日(日)配信 



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 


母の面影……桔梗 ( 百箇日法要から )




★……宵昊に 送り火を焚き 父母偲ぶ……

 




宵昊に





送り火を焚き





父母偲ぶ





烟 ( けぶ )り燻りて





双眸に染む







2023年8月16日  詠













・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4














☆彡・最新の今日のひと言





★…2023年8月20日  今日のひと言


─ゆく雲の  涯を憶ふも 野の花の…… 
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2023年8月16日  今日のひと言 送り火


─宵昊に 送り火を焚き 父母偲ぶ……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌




★…2023年8月13日  今日のひと言


─たまゆらに 小さく爆(は)ぜる 迎え火の……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2023年8月7日  今日のひと言


─苦楽世に 四季折々の 韻暦……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌










  ☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 






★…2019年2月4日 今日のひと言


─幻影であるのならば、その幻に怯えることはないのです。

◆この人生の来し方、往く末の歩き方……。




★…2019年2月5日  今日のひと言


─花の彩も、馨りも、人の心も、

またその命も窮まりなく、無始無終……。

◆この人生の来し方、往く末の歩き方……。




★…2019年2月6日  今日のひと言


─……仏さまのものさし、

   仏さまの秤で観ることです。

◆この人生の来し方、往く末の歩き方……。




★…2019年2月7日 今日のひと言


─寄る辺無き この現し世に 光明は…… 

◆この人生の来し方、往く末の歩き方……。




★…2019年2月8日  今日のひと言


─無明……幸せにする力で以て、人を不幸にしているのです。

◆この人生の来し方、往く末の歩き方……。




★…2019年2月9日  今日のひと言


─……色即是空 寒空を仰ぐ

◆この人生の来し方、往く末の歩き方……。




 



   ☆彡・こころの磨き砂






★…2019年1月10日 今日のひと言


─「 従苦入苦 従冥入冥 」

苦より苦に入り、冥より冥に入る……。









☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆










8月20日   ゆく雲の  涯を憶ふも 野の花の…… 




ゆく雲の



涯を憶ふも



野の花の



小さきほどに



いのち尽くしたく




2023年8月20日  詠







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

2010年8月11日 

母の面影……桔梗 ( 百箇日法要から )




8月16日  宵昊に 送り火を焚き 父母偲ぶ……

 


宵昊に



送り火を焚き



父母偲ぶ



烟 ( けぶ )り燻りて



双眸に染む




2023年8月16日  詠






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

2010年8月10日 

猪苗代湖より安達太良山、郡山方面……


 

 

8月13日  たまゆらに 小さく爆(は)ぜる 迎え火の……




たまゆらに 



小さく爆(は)ぜる



迎え火の




焔立つなか



精霊還りぬ




2023年8月13日  詠






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆








8月7日  苦楽世に 四季折々の 韻暦……
 



苦楽世に



四季折々の



韻暦



ヒグラシの音に



こころ鎮まり




2023年8月20日 詠







・‥……─━━…‥…憶いでの小筥から……‥…━━─…‥‥



2月4日


幻影であるのならば、その幻に怯えることはないのです。




人生の道中でのこと……




勝った、負けた、



損をした、得をした、などと、



一喜一憂して、神経を囚われて、



少しも心が休まる時はありません。




不安な心に迷いが深まり、



いつも、心が千々に乱れているのです。





この不安な心を探し出して、



滅却しようにも、





その正体は、自らが作り出した、



実体のないものであり、





幻影であるのならば、



その幻に怯えることはないのです。




           合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2月5日





花の彩も、馨りも、人の心も、



またその命も窮まりなく、無始無終……。







限りなく続く、



この世の遷り変りは、



陽が昇り、陽が沈むがごと。





花の色も、馨りも、人の心も、



またその命も窮まりなく、無始無終……。







それらの、命の聲々を聴きながら、





たった今、



「 私 」は生かさせて頂いているのだ……と。





日々の暮らしの中にあって、



小さな気づきを、決して、おろそかにはせず、





身の丈で暮らすことに極まるのです。






             合掌










☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月6日





……仏さまのものさし、



  仏さまの秤で観ることです。






自我とは難儀なものです。



どんな人であっても、



世の中の立場、役目にあろうとも、



自分が一番偉いと、



思い違いをし易いのが人間のようです。




自身の安泰をはかろうとする、



およそ、この自我というものが、



この世のあらゆる不幸を、



生み出していると言っても過言ではないと憶います。



この世の中は、



そのような自我と自我のぶつかり合い、



人間関係のねじれで、上手く行かないのは当然の事です。





自分を押し通すことに、誰もが必死に執着して、





残念ながら、



一歩下がる、譲る……という心には程遠いのです。





……難しいでしょうけれども、



仏さまのものさし、仏さまの秤で



観ることができたらいいな……と憶ったりします。





                  合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月7日   寄る辺無き この現し世に 光明は…… 






寄る辺無き




この現し世に




光明は




遍 ( あまね ) く照らし




衆生を導く






2019年2月7日   詠










☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月8日





無明……幸せにする力で以て、人を不幸にしているのです。







無明……


仏教では、貪(とん)、瞋(じん)、痴(ち)を、

三毒と呼んでおります。


貪(とん) 際限のない欲求。

瞋(じん) 怒りの感情。

痴(ち)  智慧のなさ。



その中でも、瞋り……



この瞋りほど、怒っている人を苦しめ、

周りのものが見えなくなり、

智慧も湧かずに、苦境に追い込まれるものです。


ストレスが溜まって、身の裡に病気さえも引き起こし、

心身にとって、ある種の強烈な毒ともいえるものです。



また、負の連鎖の極限とも言えるものです。

これを、無明と申します。


最大の果てしのない連鎖は、戦争です。



民族紛争にしても同じこと、

争いが争いを呼ぶのです。


哀しいことに、

怒りの応酬は、止まる事を知らないのです。



幸せにする力で以て、人を不幸にしているのです。





                     合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



2月9日   ……色即是空 寒空を仰ぐ






旅の途に




佛のおしえ




身に染みて




色即是空





寒空を仰ぐ






2019年2月9日 早朝  詠








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   ■「こころの磨き砂」
 

 


2019年2月2日  金沢  室生犀星記念館にて




「 従苦入苦 従冥入冥 」

苦より苦に入り、冥より冥に入る……。



憶えば、ずいぶん遠くへきたものと、

分かってはいるつもりでも、

いずれは往かねばならぬ身。



どう生きてゆけばよいのか……と、


露の世ながらの、

この人生の辛く厳しい現実に、

この先往く方向を、見失わず。



諸行無常。



この世の現実存在はすべて、生々流転……


すがたも本質も、常に流動変化するものです。


「 従苦入苦 従冥入冥 」

苦より苦に入り、冥より冥に入る……。


その中で、心の問題は、命の本音であり、

後生の一大事でもあるのです。


( 2019年2月10日 )



         合掌







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  ☆彡・編集後記






★…御身お大事になさいますよう……不乙










・撮影場所



2023年8月7日 8月20日 

個人的に-「 哲学の道 」-とも憶う散歩道にて……

 

 

2019年2月2日 

金沢  室生犀星記念館にて

 

 

2010年8月10日 

猪苗代湖より安達太良山、郡山方面……

 

 

2010年8月11日 

母の面影……桔梗 ( 百箇日法要から )

 





※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。