2023年(令和5)年12月17日-454号
☆・・・・‥…‥─━━─‥…‥…─━━─‥‥…・・・・☆
枯れ果てて、散るのではありません。
この世は、かりそめの宿-
ならば-春さらば-と、すがしく散る、
万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。
今までも、このように生かされ、
そして、生きて参りました。
師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、
婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。
ひたすらに生きようとする、
盲目的意思を感じながらも、
深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、
自分の愚かさに、
明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。
だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、
心の樹海を彷徨い歩くとも、
無明長夜を照らす生きる灯火を、
心の旅を開く鍵を、
人生の道すがらに求めようとするのです。
☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡
vol.00454 2023年12月17日(日)配信
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 目次_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
202312月8日 散歩道にて
★………臘八や 幾千年の 時を超え……
臘八や
幾千年の
時を超え
心に染むる
明けの明星
2023年 成道会の朝に 詠
・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲
( 珠玉のピアノ曲…… )
https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4
☆彡・最新の今日のひと言
★…2023年12月11日から12月17日 今日のひと言
─……晨宵( しんしょう )に 皆のしあわせ……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌
★…2023年12月5日から12月10日 今日のひと言
─臘八や 幾千年の 時を超え……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌
★…2023年12月4日から12月7日 今日のひと言
─千鳥貼り 老梅燻る 冬陽射し……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌
いつもこのような拙文を、
御目に留めて頂きましてありがとうございます。
憶いでの小筥から……等、実は、備忘録の意味もありまして、
載せて頂いております。
特に、仏典のことー等々は、どうぞ、今の言葉で言うところの、
スルーなさってくださいますよう。🍀🙏
☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言
★…2019年4月8日 今日のひと言
遙かな昔…時空を超えた魂の旅に憶いを馳せ、
釈尊御自身の御言葉を、一つひとつ拾い集めるように……
─世間では、人は諸々の見解のうちで……
『スッタニパータ』
第3 八つの詩句の章 4.最上八詩句経796
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
★…2019年4月9日 今日のひと言
─諸々の愚者が相互に他人に対していうことばを聞いて……
『スッタニパータ』
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇882
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
★…2019年4月10日 今日のひと言
─(世の学者たちは)めいめいの見解に固執して……
『スッタニパータ』
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇878
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
★…2019年4月11日 今日のひと言
─かれらはこのように異なった執見をいだいて論争し……
『スッタニパータ』
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇879
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
★…2019年4月12日 今日のひと言
─またもし自分の見解によって清らかとなり……
『スッタニパータ』
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇881
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
★…2019年4月13日 今日のひと言
─ある人たちが「真実である、本当である」と言うことを……
真実はただ一つであって、二つとないという……
『スッタニパータ』
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇(883-884)
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
★…2019年4月14日 今日のひと言
─みずから真理に達した人であると自称して語る論者たちは……
『スッタニパータ』
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇885
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
☆彡・こころの磨き砂
★…2014年2月23日 今日のひと言
廻り道をしたとしても、これもまた、我が人生……。
◆不退の菩薩……
☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
2023年12月17日 散歩道にて
12月17日 ……晨宵( しんしょう )に 皆のしあわせ……
歳極む
淡き玻璃月
晨宵( しんしょう )に
皆のしあわせ
こころから祈る
2023年12月17日 詠
☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
2023年12月8日 散歩道にて
12月8日 臘八や 幾千年の 時を超え……
臘八や
幾千年の
時を超え
心に染むる
明けの明星
2023年 成道会の朝に
☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
2023年12月4日 散歩道にて
12月4日 千鳥貼り 老梅燻る 冬陽射し……
千鳥貼り
老梅燻る
冬陽射し
われ茶を練りて
み仏に供す
2023年12月4日 詠
*頂戴しました獅子柚子で
獅子柚子甘と獅子柚子ジャムを作りました。
一個丸々すべて使い切りました。
🍊獅子柚子甘
・獅子柚子皮3個 800グラム
グラニュー糖 400グラム
獅子柚子甘は、茹でこぼし3回、
グラニュー糖で3回まぶし、お陽さまに干します。
干しあげ中です。
寒風の中で4日干しました。
薄切りにしてお茶受けに、
ドライフルーツとしても、パウンドケーキに、
零れグラニュー糖は、紅茶にひと匙……
柑橘の爽やかな香りが立って、
こころ凪ぐやさしいひと時になります。
手前味噌になってしまいました……(ᴗ̤ .̮ ᴗ̤ )₎₎ෆ
・獅子柚子果 600グラム グラニュー糖 300グラム
獅子柚子ジャムは、薄皮のまま小一時間、
中火から弱火で、薄皮がすっかり溶けたところで、
仕上げに種ペクチンを混ぜて炊き上げました。
種ペクチンを混ぜます。
生きるがために、動植物の尊い生命に支えられ、
その犠牲の上に、自分が生かされているのですね……。
感謝していただきます。 合掌
・‥……─━━…‥…憶いでの小筥から……‥…━━─…‥‥
2019年4月8日
遙かな昔…時空を超えた魂の旅に憶いを馳せ、
釈尊御自身の御言葉を、一つひとつ拾い集めるように……
仏教典籍の翻訳を原典の精神から逸脱せずに訳出するには、
双方の言語の互換、限界もあって、碩学の御力をもってしても、
大変な困難をされたものと推察しております。
原意を損なわずに、現代において、
簡潔で解りやすい翻訳によって、
お釈迦様の教え、お心に触れたいとう憶いがつのるあまりに、
原始経典を紐解くことに明け暮れしております。
『スッタニパータ』、『ダンマパダ』(『法句経』)、
『テーラガータ』 『テーリーガータ』、
『サンユッタ・ニカーヤ』(『阿含経』相応部)
『マハー・パリニッバーナ・スッタンタ』ー
ー(南伝 『大般涅槃経』)は、
特に古い経典であり、『スッタニパータ』(経集)と
『ダンマパダ』(法句経)は、最も古い経典に属し、
釈尊の教えに最も近しいものであると言われております。
生き方の指針となるような、人として歩むべき道を説き
示す教えが数多にあります。
古い経典にパーリ語の文字と辞典とを確かめながら、
遙かな昔に憶いを馳せ、 釈尊御自身の御言葉を、
一つひとつ拾い集めるような、
いとおしむ憶いに辛労しつつも、
取り組んでいくしかありません。 合掌
世間では、人は諸々の見解のうちで
勝れているとみなす見解を「最上のも」のであると考えて、
それよりも他の見解はすべて
「つまらないものである」と説く。
それ故にかれは諸々の論争を超えることがない。
『スッタニパータ』
第3 八つの詩句の章 4.最上八詩句経796
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
人というものは、自分で学んだこと、同意していることに執着し
て、拘りを深めているのです。見解や先入観は、時として、偏見
と対立を生むものですが、そういった拘りと極端を捨てて、中の
道を悟るところに、心の眼が開いて智慧がもたらされるのです。
釈尊の当時のインドの思想界のあり方について、
釈尊のこれらの対する立場を 述べられたものです。
どの主義を採るか、どの派を支持するか、
どの宗派が勝れているなどと 論じるなど、
執着以外の何ものでもない。
こんなことをしている間は、偏見と対立を乗り越えるべく、
平等は実現すべくもないのです。
※中の道 初転法輪時、5人の修行者に対して、自らの立場を
宣言。この世の中の二つの極端に近づかず。
常住論と断滅論の極端を捨てる。
以下885まで
2019年(平成31年)4月14日-00283号に記載
合掌
☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
4月9日
諸々の愚者が相互に他人に対していうことばを聞いて、
わたくしは「これは真実である」とは説かない。
かれらは各自の見解を真実であるとみなしたのだ。
それ故にかれらは他人を「愚者」であると決めつけるのである。
『スッタニパータ』
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇882
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
合掌
☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
4月10日
(世の学者たちは)めいめいの見解に固執して、
互いに異なった執見をいだいて争い、
(みずから真理への)熟達者であると称して、
さまざまに論ずる。──「このように知る人は真理を知っている。
これを非難する人はまだ不完全な人である」と。
『スッタニパータ』
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇878
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
合掌
☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
4月11日
かれらはこのように異なった執見をいだいて論争し、
「論敵は愚者であって、真理に達した人でない」と言う。
これらの人々は、
みな「自分こそ真理に達した人である」と語っているが、
これらのうちで、どの説が真理なのであろうか?
『スッタニパータ』
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇879
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
合掌
☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
4月12日
またもし自分の見解によって清らかとなり、
自分の見解によって、真理に達した人、
聡明な人となるのであるのならば、
かれらのうちには知性のない者はだれもいないことになる。
かれらの見解は(その点で)等しく完全であるから。
『スッタニパータ』
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇881
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
合掌
☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
4月13日
ある人たちが「真実である、本当である」と言うことを、
他の人たちが「くだらない、間違っている」と言う。
まさにそんなふうに口論して言い争っているのだが、
修行者たちはどうして同一のことを語らないのだろうか?
真実はただ一つであって、二つとないという、
そのことで知者と知者が言い争っているからだ。
彼らはさまざまな真実を自ら主張する。
それゆえ修行者たちは同一のことを語らないのだ。
『スッタニパータ』
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇(883-884)
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
自分の拘る主義主張や、執着する思い込み、
思想的な好悪等など、 そういったものを一度取り去って、
事実を洞察する姿勢をもって、
本来の自分の生き方を求めなければいけないのです。
合掌
☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆
4月14日
みずから真理に達した人であると自称して語る論者たちは、
何故に種々異なった真理を説くのであろうか?
かれは多くの種々異なった真理を、
ー(他人から)聞いたのであろうか?
あるいはまたかれらは自分の思索に従っているのであろうか?
『スッタニパータ』
第4 八つの詩句の章12.並ぶ応答─小篇885
中村元博士『ブッダのことば:スッタニパータ』(岩波文庫)
*あえて意訳を試みず。
合掌
─────────────────────────────
■ 「 こころの磨き砂 」
廻り道をしたとしても、これもまた、我が人生……。
壁は、高ければ高いほど、
それを乗り越えるために、
厚ければ厚いほど
それを打ち破ろうと
人は、発奮、努力するものです。
どんなに頑張っても、
手が届かない―と、諦めてしまっては、
この掌には、何も掴めません。
道は一つならず。
壁の向こうには、
幾筋もの道が広がっているのです。
2014年2月23日 早暁 詠
一所懸命な姿というものは、
こんなにも、
人の心を、感動させるものなのでしょうか……。
メダルの色や、特典、結果をも超えた、
本来の、
オリンピック精神が伝えたい心。
今、何かが芽生えている、
その数々の感動の場面に、
やりきるという強い意志に、
ある種の、
吹っ切れた感じを覚えました。
心持ちひとつで、
生きる姿勢も、大きく変わるものです。
廻り道をしたとしても、
これもまた、我が人生……。
この逆境を乗り越えよう―という、
ひたすらな一念から湧いてくる、
人生を切り開く、
活きた智慧をもって、
ただ今、
この場所から、
歩いてゆきたいと、
私は憶うのです。
合掌
2014年2月23日 今日のひと言より
廻り道をしたとしても、これもまた、我が人生……。
◆不退の菩薩……
─────────────────────────────
☆彡・編集後記
★…御身お大事になさいますよう……不乙
・撮影場所
2023年12月4日から12月17日
個人的に-「 哲学の道 」-とも憶う散歩道にて……
※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。