2/5~2/18 今日のひと言……法遺し 涅槃図の中 沙羅の花散る……  | 左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲……

左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲……

この流転する娑婆世界に、重荷を背負いながらも、
懸命に道を尋ねる心魂に、微細ではあっても、
生きる命をつなぐ蓮の絲……。

然(さ)ればこそ、
生きているよろこびも、心を塞ぐ哀しみも……
ともどもに、心にとどめて、
この娑婆世の道を歩いております……。

2024年(令和6)年2月18日-458号
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枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00458 2024年2月18日(日)配信 



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沙羅の花       ・画像をお借りいたしました。合掌   



★……涅槃図の中 沙羅の花散る



 
諸法無我



諸行無常の



法遺し



涅槃図の中



沙羅の花散る




2024年2月15日 涅槃会に詠う









・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4








☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年2月18日  今日のひと言

……春小夜に 梅花の一枝 茶を練りて……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2024年2月15日  今日のひと言

……法遺し 涅槃図の中 沙羅の花散る
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2024年2月5日  今日のひと言

……春彩の 昊に魁 ( さきが ) け 馨り咲く
◆いのちを詠ふ……佛教短歌






☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 




★…2019年5月1日 今日のひと言

─あたらしき御世に……
尽未来際 寧静祈る……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2019年5月2日 今日のひと言

─緑葉に 翠雨降り注ぎ……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2019年5月3日 今日のひと言

─八重の桜(はな)敷く 花筵……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2019年5月4日 今日のひと言

─ひとつ星 夕凪のまに…… 
◆いのちを詠ふ……佛教短歌


★…2019年5月5日 今日のひと言


─花毬に落つ 小夜時雨(さよしぐれ)……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌





  ☆彡・こころの磨き砂



2015年3月17日(火)

困難な時ほど、その人間の真価が問われるものです。
◆命を愛おしむ……





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2月18日  散歩道にて




2月18日   梅花夜薫から



春小夜に


梅花の一枝


茶を練りて


閑坐して


松風を聴く



2024年2月18日  詠




閑坐聴松風ーかんざして、しょうふうをきくー
 
・閑坐とは、心が忙しなく騒いでいれば、気付かぬことが数多

ある中で、一切の妄念を離れて、心静かに坐し、耳を澄ませば、

今まで聞こえなかった音が聴こえて来る……自然の真理が視え

てくるという意味でございます。 
・松風とは松の木に吹く風(音)ですが、観念的には静寂の

世界を表しています。茶の湯では茶釜のお湯が沸く音の中でも

最上とされる音を松風と申します。
この一行は、本来は、晩秋の夜、松林に風が抜ける音、シュン

シュンという風の音を、譬えたものです。梅花夜薫の言もあり、

梅の一枝を古備前に挿し、釜のお湯が煮える心地よい音を聞き

ながら、静かに茶を練り、点てる情景を詠んでみました。



☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



沙羅の花     ・画像をお借りいたしました。合掌     



2月15日



諸法無我


諸行無常の


法遺し


涅槃図の中


沙羅の花散る



2024年2月15日  涅槃会に詠う




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆




2月5日  散歩道にて



2月5日



春彩の


昊に魁 ( さきが ) け


馨り咲く


白梅の香に


清浄の氣満ち



2024年2月5日  詠




・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・



5月1日   あたらしき御世に……

      尽未来際 寧静祈る……




しののめの


昊にゆきかう


瑞雲に


尽未来際


寧静祈る



2019年(令和元年) 5月1日  詠



・尽未来際 ( じんみらいさい )
 出典 『 大乗本生心地観経 』「 四 」より




☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月2日   緑葉に 翠雨降り注ぎ……




緑葉に


翠雨降り注ぎ


瑞々し


珠水ゆれて


微かな響き



2019年(令和元年) 5月2日  詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月3日  八重の桜(はな)敷く 花筵……




道の辺に


八重の桜(はな)敷く


花筵


山鳥啼きて


春惜しむよに



2019年(令和元年) 5月3日  詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月4日   ひとつ星 夕凪のまに…… 



道の上に


まだ宵ながら


ひとつ星


夕凪のまに


風の渡れり



2019年(令和元年) 5月4日  詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月5日  花毬に落つ 小夜時雨(さよしぐれ)……



静々と


花毬に落つ


小夜時雨( さよしぐれ )


星なき夜に


高野を偲ぶ



2019年(令和元年) 5月5日  詠




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■「 こころの磨き砂 」


困難な時ほど、

その人間の真価が問われるものです。


脚下照顧。

時として、この心が落ち着かず、

周囲の雑音に惑わされようとも、

どんなことにも、分相応を心がけることです。


こぼれ種から芽吹いてくるいのち。

輝くいのちに、優劣はありません……。


上の写真は、毎年見ている菜の花です。


何年も耕作をしていないはずの荒地に、

毎年、春になれば、

こぼれ種から芽吹いてくるのです。


去年も、一昨年も、

その前の年も、同じ光景を見ました。


遠眼には分かりませんが、

薄水色のはこべらが、とてもきれいです。



不揃いな、菜の花の高さに、

金子みすず の、

「わたしと小鳥とすずと」に、

通じるものを見ることができます。


それぞれのいのちが素晴らしく、


輝くいのちに、

優劣は無いのだということを……。
              

  
             合掌




2015年3月17日(火)

困難な時ほど、その人間の真価が問われるものです。
◆命を愛おしむ……





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  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。