3/4~3/17 今日のひと言……弥生三月 まがつひに 数多の命( みこと )…… | 左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲……

左藤無憂樹―生きる命をつなぐ蓮の絲……

この流転する娑婆世界に、重荷を背負いながらも、
懸命に道を尋ねる心魂に、微細ではあっても、
生きる命をつなぐ蓮の絲……。

然(さ)ればこそ、
生きているよろこびも、心を塞ぐ哀しみも……
ともどもに、心にとどめて、
この娑婆世の道を歩いております……。

2024年(令和6年)3月17日-460号
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枯れ果てて、散るのではありません。



この世は、かりそめの宿-


ならば-春さらば-と、すがしく散る、


万朶の桜のひとひらにこころ学びたいものです。


今までも、このように生かされ、


そして、生きて参りました。



師 承真尼婆子の後ろ姿を追いつ、


婆子の踏み跡を行きつ戻りつ……。



ひたすらに生きようとする、


盲目的意思を感じながらも、



深遠な真理を未だ識り得ない我が身の、


自分の愚かさに、


明けることのない夜……「無明長夜」を憶います。



だからこそ、人は心の遍歴と軌跡の中で、


心の樹海を彷徨い歩くとも、



無明長夜を照らす生きる灯火を、


心の旅を開く鍵を、


人生の道すがらに求めようとするのです。







☆ 左藤無憂樹─生きる命をつなぐ蓮の絲……☆彡



vol.00460 2024年3月17日(日)配信 




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琵琶湖畔にて



★……弥生三月 まがつひに 数多の命( みこと )……




光陰は


迅かなりと


宙( そら )拜む


弥生三月


まがつひに


数多の命( みこと )


喪へり 


悲母観世音


涕き救いたもふ





2024年3月11日  絶詠 長歌










南無観世


生きとし生ける


哀しみの


世人の希ひ


掬いたもふや





2024年3月11日  かへし歌












・Ave Maria /Giulio Caccini ・ Vladimir Vavilov
 ジュリオ・カッチーニの《アヴェ・マリア》再掲

 ( 珠玉のピアノ曲…… )
  https://www.youtube.com/watch?v=x2ibR0puNk4













☆彡・最新の今日のひと言




★…2024年3月17日 今日のひと言

─……蕭々と 春の彼岸に 落つる雨……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年3月11日  今日のひと言

─……弥生三月 まがつひに 数多の命( みこと )……長歌
ー南無観世 生きとし生ける 哀しみの……かへし歌
◆いのちを詠ふ……佛教短歌(長歌)



★…2024年3月9日  今日のひと言

─雨夜更けて 木窓打つ音の 絶えずして……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌



★…2024年3月4日  今日のひと言

─はらはらと ひとひらの雪 手のひらに……
◆いのちを詠ふ……佛教短歌









☆彡・ 憶いでの小筥から……今日のひと言 




★…2019年5月13日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
彼も人なり……
 吾も人なり……
◆朋友へ……



★…2019年5月14日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
心を受け入れて……
彼の人と自分とは、合わせ鏡。
◆朋友へ……



★…2019年5月15日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
苦の種を、
生きる糧にかえて……
◆朋友へ……


★…2019年5月16日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)
寄り添うということ。
これも、ひとつの菩薩行。
◆朋友へ……



★2019年5月17日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)…
何もしなければ、何も始まりません。
◆朋友へ……



★…2019年5月18日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)…
不安は万病の種。
◆朋友へ……



★…2019年5月19日 今日のひと言

─朋友へ……(抜粋)…
この境遇を活かすも、苦にするも……
◆朋友へ……






☆彡・こころの磨き砂



★…2015年3月30日 今日のひと言

ー水というのは、
あまり澄みすぎると、棲みにくいものでございます……。
◆命を愛おしむ……から








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆






3月17日  ……蕭々と 春の彼岸に 落つる雨…… 



蕭々と


春の彼岸に


落つる雨


哀の極みを


覆いつくすや



2024年3月17日 春のお彼岸入りに詠ふ






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


2011年11月16日 福島県庁にて(既掲)


2011年3月11日の惨状は、

胸に刻んで忘れてはならないのです……。



3月11日……弥生三月 まがつひに 数多の命( みこと )……





光陰は


迅かなりと


宙( そら )拜む


弥生三月


まがつひに


数多の命( みこと )


喪へり 


悲母観世音


涕き救いたもふ



2024年3月11日  絶詠 長歌











南無観世


生きとし生ける


哀しみの


世人の希ひ


掬いたもふや



2024年3月11日  かへし歌







☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆

 

2023年4月 奈良にて 

 

亡き母は、藤の淡い花彩を好み、

手編みのショールも然りでございました。

母との最期は、悔いることばかりでございますが、

この季節は、殊に亡き母を憶いだします。

 

 

 

3月9日  雨夜更けて 木窓打つ音の 絶えずして……



雨夜更けて


木窓打つ音の


絶えずして


燻る香華に


父母を偲びぬ



2024年3月9日  詠





☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆


窓の外を眺める……



3月4日  はらはらと ひとひらの雪 手のひらに……



はらはらと


ひとひらの雪


手のひらに


刹那の間にも


しばし黙( もだ )せり



2024年3月4日  詠









覚書


3月17日 春彼岸の入り

 

行に入りて、本日深夜零時、21日目 行満。

水が五臓六腑に染みわたるよう……甘露

 

沈香の薫りが鼻腔を蕩かすように、

呼吸をするたびに、芳しい香気が抜けていく……。

 

今回の行はいつもとは変わり、

辛かったのは、3日ほど。

多くの方々に支えられての21日間。

温かなお心遣いに感謝しております。

 

何れにしても、本日は春彼岸の入り。

次なることに取りかからなくては……。

 

              九拝

 






・‥……─━━…‥憶いでの小筥から…‥…━━─…‥‥・



5月13日  


朋友へ……(抜粋)



彼も人なり……

 吾も人なり……





泣くは人生、笑うは修行……とも申します。



しかしながら、そうは言っても、

これも、なかなか笑えないものです。


人間関係も、積年の憶いが深ければ、

より難しく考えてしまうものです。


感情に身を任せて怒ってみても、

悲しみや、辛い憶いからの、



怒りの言葉の攻撃では、相手の心に寄り添うなど、

到底できないことです。


彼も人なり……

 吾も人なり……



絡まりあって、争う心を、

何とか、接点を見つけて、

融和の力にかえることができるはずです……。


                  合掌








☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月14日


朋友へ……(抜粋)



心を受け入れて……

彼の人と自分とは、合わせ鏡。







言うがまま、

思い通りにならないものが、



人のこころ……


思い通りに、

彼の人を動かそうとしてしまうところから、
歯車が少しずつ、ずれていくわけです。



他人様を変えようなどというのは、不徳の致す限り。




彼の人と自分とは、合わせ鏡。

鏡に映ったあなたの姿を見て、



今まで通り、

何も変わっていなければ、

彼の人も、態度を改めないのです。



「他人と過去は変えられない……」

謂われているが如くです。



まずは、彼の人を尊重して、

今までの言動、行動、自らも変わっていくしかありません。



そして、待つことです。



彼の人も、

「否定された」と、

心騒ぐこともなくなっていくはずです。


               合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月15日


朋友へ……(抜粋)



苦の種を、

生きる糧にかえて……




来し方、
これからの行く末、


歩く道の先を憶えば、
誰もが未知ゆえに、心に不安を抱くもの……



世流れして、

あちらこちらの岸へと流され、


生きるに極めて厳しく、

この道は苦なりと覚悟するも、


人生に立ち向かう心さえ消さなければ、


人は強いもので、

辛い境遇にあっても七転八起。



その境遇を乗り越え、



苦の種を、

生きる糧にかえて、



誰と比べることもない、

自分の人生の道を歩くことです。


           合掌







 
☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月16日


朋友へ……(抜粋)



寄り添うということ。

これも、ひとつの菩薩行。




寄り添うとは、


彼の人の痛みに、

心身共に、寄り添うということ。


時には、涙……

時には、笑顔でもって。



いわゆる、

これも、ひとつの菩薩行。


彼の人の、

命のページを、

共に、辿っていくということです。


            合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月17日


朋友へ……(抜粋)


何もしなければ、何も始まりません。




蹉跌につまづくたびに、

自分の居場所に逃げ込んだとしても、



いわゆる、荷物の積み残し……


同じような状況は、

ふたたび巡ってまいります。


何もしなければ、何も始まりません。


誰かが声をかけてくれるのを、

じっと待つのではなく、



先送りすることなく、



淡々と、

心を開いて、自分から動いてみることです。


                合掌






☆‥…─━━‥………‥☆彡今日のひと言……‥‥━━─‥…☆



5月18日


朋友へ……(抜粋)


不安は万病の種。




人は過去の中には生きられません。



ましてや、

まだ見ぬこの先の道に、


不安を覚え、

取り越し苦労をしていたのでは、



心はいつまで経っても安らぎません。


心の外に迷いがある……のではないのです。


不安は万病の種。



自らの惑う心の裡に、



自らが、迷いの種を作り出し、



日々それらを、

育てているのかもしれません。


          合掌









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   ■ 「 こころの磨き砂 」

 


 

今は昔……


屋根を葺く際の、

瓦の隙間を固める土……


雑草の種が生じないよう、

焼いた土を用いるとの事。

 

しかしながら、

この土は、あまりにも清浄なるがゆえに、

命を成育する事のできない土でもあります。

 

片や、里山、田畑の土は、

清浄ではないかもしれませんが、


数多の命を養う、

力を秘めている土壌なのです。


いかがでしょうか……



例えば、

泥中の蓮とも言われる、

蓮を育てる泥水の教えから見えること……



清濁併せ呑みながら、

世情の流れのままに流れながらも、

決して、与(くみ) せず渡る。



娑婆世間の苦の水……でございますが、

水というのは、あまり澄みすぎると、

棲みにくいものでございます……。

 

            合掌








2015年3月30日

水というのは、

あまり澄みすぎると、棲みにくいものでございます……。

◆命を愛おしむ……から

 






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  ☆彡・編集後記



★…御身お大事になさいますよう……不乙






※記事に掲載されている文章、和歌、画像は既に出版されている
ものもあり、無断転載・引用はご遠慮下さいますようお願い申し
上げます。どうぞ、おくみ取りくださいまして、
よろしくお願いいたします。