8年かけてようやく初ソーガーをオハイオリバーで釣った翌日は、同じポイントでクイルバックリバーカープサッカーを狙うことにした。

仕掛けは同じ捨てオモリ式だったが、タックルをミディアムライトパワーのスピニングタックルに替え、またエサもナイトクローラー (ワームサイズのドバミミズ) の頭に替えた。

始めてすぐにほぼ入れ食いとなったものの、釣れて来るのはブルーギルロングイヤーサンフィッシュばかりだった。

そして前日初ソーガーを釣ったスポットへ。ちょうど流れが渦巻いているところまで仕掛けが流されて来るので、そこでラインを張ってアタリを待った。

だがなかなかアタリがないので、聞きアワセをしたところ、何かが掛かった!

ドラムほどのトルクはないがいい引きなので、バスかなと思いながら上げてくると、茶色い魚体が反転した。

前日の今日なので、てっきりソーガーだと思ったが、初ソーガーよりかなり重いので大きいなと思いながらまた上げてくると、なんとフラットヘッドキャットフィッシュだった!

皮一枚だったのでバレないことを祈りながらネットに寄せたが、一度失敗してヒヤッとした。だがなんとかその後無事に取り込めた。やったーと思うと同時に、全くこの場所では想定していなかったので驚いた。このポイントではこの後人生二尾目となるアメリカウナギも釣れ、なんというスポットだろうと思うと共に、なんて実りの多い旅なんだろうと思った。さすが南部だ。


始めて釣ったフラットヘッドキャットフィッシュ、42.5 センチ



初フラットヘッドキャットフィッシュの別影



前から見るとこんなに頭が扁平で、その名の通りだった



横から見るとこんな感じ



初フラットヘッドキャットフィッシュの腹側


ナマズ目アメリカナマズ科 Pylodictis 属。一属一種。その名の通り非常に扁平な頭部が特徴。最大全長 155 センチ。ヌードリングと呼ばれる、産卵巣を守っている魚にわざと手を噛み付かせて捕まえる漁法の対象魚が本種、フラットヘッドキャットフィッシュだ。アラバマ州からテキサス州にかけてのメキシコ湾岸に注ぎ込む水系に分布。カナダではオンタリオ州南西部のセントクレアー湖とエリー湖から報告があるのみ。高低差が低い、あるいは中程度のあらゆるサイズの河川、湖、および貯水池の、障害物の多い深いプールを好み、水位の頻繁な変化には弱い。無脊椎動物および脊椎動物食性だが、大型個体を釣るには生きた魚が必要だとされており、ブルヘッドなどがよく使われる。


フラットヘッドキャットフィッシュのハビタット


フラットヘッドキャットフィッシュはミズーリ州に戻った後に再びクリーブコーレイクを訪れて狙う予定にしていたが、これでその必要がなくなり、他の魚種にその分、時間を割けるようになった。

そしてその時間をカーライルダム下でのギザードシャッドプランクトンフライでのチャレンジと、ミズーリ州南部でのレイクチャブサッカーに費やした。

ギザードシャッドの方は全くダメだったが、プランクトンフライにレンギョがヒットすることはわかった。一方のレイクチャブサッカーは、ミミズ、ヤマベチューブハエ、集魚材入りマッシュ、現地調達のヤゴとヨコエビ、パン、ハム、バークレートラウトワームと試したが、そのどれにも喰い付いてくれず、完敗して今回の遠征を終えた。バンクーバーはやっぱり今日も雨だった。


2016年10月1日付けで、日本の環境省は本種を特定外来生物に指定したため、日本国内への輸入が原則禁止となっている。また、日本国内で捕獲した場合の生きたままの移動も禁止となっているが、国立環境研究所の侵入生物データベースによると、2020年8月現在、国内には未定着とのこと。