2005 年6月初旬に、グランドリバー支流のさらに支流が道路と交差している場所をチェックしていた。ある場所で道路から下を覗くと、道路下のトンネル管からの出口が小さな堰になっていて、その下が 70 センチほどの深さの淵になっていた。淵の底には大きな岩があり、その前を小魚が群れていた。試しに釣ってみようと思い、竿を出した。

タックルはホリデー白糸にコマウキ仕掛け、ハリは赤虫バリ2号、エサはグランドリバー支流の河原で調達したガーデンワームを小さく切って使った。

道路脇から 5.4 メートルある竿を出していると、後ろを通る車はキャストする時に竿を後ろに倒すのではないかと思うのだろう。だから時々クラクションを鳴らされた。またメノナイトの人たちの馬車がよく通りかかり、中には止まって見物していく人たちもいた。そんな中でコモンシャイナークリークチャブウエスタンブラックノーズデースに混じって釣れたのが、ノーザンレッドベリーデースで、初めての一尾となった。

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初めて釣ったノーザンレッドベリーデース


コイ目コイ科 Chrosomus 属。湖や沼、池、それにクリークのプールのうち、有機物が堆積して水草があり、通常、水に色がついているような場所に生息している。しばしばブルックスティックルバックファインスケールデースノーザンパールデース、ブラッシーミノーらと混在している。カナダではニューファウンドランドを除く全州とノースウエスタン準州に分布しているが、州や準州によってはごく一部のみである。最大でも全長8センチと小型のデース。無脊椎動物やプランクトンを食べている。繁殖期のオスの婚姻色は美しく、他魚種とも混泳するので、観賞用に適している。

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見事な婚姻色の出た繁殖期のオス。2005 年6月、グランドリバー支流のさらに支流にて。


2012年5月にアルバータ州南部で釣れたノーザンレッドベリーデース

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2012 年5月にサスカチェワン州のフレンチマンリバーで釣ったノーザンレッドベリーデース



ノーザンレッドベリーデースのハビタット