クリークチャブを最初に釣ったのは、初コモンシャイナーと同じ日、同じ場所で、 サイズは 10 センチほどだった (写真ファイルは逸失)。

チャブとは chub と書き、chubby という形容詞からわかるように、太っちょな魚というニュアンスがある。その代表格がクリークチャブだ。分類上は、コイ目コイ科 Semolitus 属となっている。

背びれの付け根にある黒い斑点が特徴的だ。婚姻色の出たオスは頭部に大きな追い星が出て、異様な風貌になる。水のきれいなクリークや小河川の流れの緩い場所を好む。数も多く丈夫なことから、パイクなどの釣りエサとしてもよく使われる。

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繁殖期のオス。目の上に3つ大きな追い星が見える。2005 年6月、オンタリオ州カークランドクリークにて。


最大全長は 30 センチに達し、このサイズもそう珍しくはない。人里離れた古いクリークの日陰の深い淵などで、大きなクリークチャブが数尾、水面近くをゆらゆらと漂っているのを見ると、ちょっと怖ささえ感じた。

口がわりと大きいので、老成した個体は小魚も積極的に食すようになる。このため小さなルアーにもよくヒットしてくる。また、よくウキを目掛けてライズして来ることがあったので、ドライフライで狙っても面白いターゲットだろう。流れの緩い場所に棲むせいか、ファイト中の持久力はあまりないが、コイ科の魚の一般的なファイトは楽しめる。

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オンタリオ州マーティンクリークにて。2005 年5月。

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2012 年7月にオンタリオ州グランドリバー支流で釣ったクリークチャブ


2012年7月にオンタリオ州で釣れたクリークチャブ


2013年5月にアメリカ・イリノイ州で釣れたクリークチャブ


2013年5月にアメリカ・イリノイ州でサザンレッドベリーデース狙いの外道として釣れたクリークチャブ



クリークチャブのハビタット


2013年10月にジョージア州で釣れたクリークチャブ