カナダとアメリカ合衆国の境に位置する五大湖は世界で最も面積の大きい淡水域である。西からスペリオール湖、ミシガン湖、ヒューロン湖、エリー湖、そしてオンタリオ湖と名付けられていて、このうちミシガン湖だけがアメリカの固有で他の4つはカナダとアメリカで共有している。

そのヒューロン、エリー、オンタリオ湖からほぼ等距離に位置するのがキッチナー (Kitchener) 市で、私はかつて 2000 年から 2005 年までそこに住んでいた。キッチナーは隣接するウォータールー市とツインシティを形成していて、その両方を流れるのがグランドリバーだ。

グランドリバーはダンドークというタウンに端を発し、州の穀倉地帯を潤しながら南へ、そして南東へと流れて最後はエリー湖に注ぎ込む全長 280 キロの大きな川だ。途中に堰はいくつかあるものの、日本で言うところのダムはなく、とにかく素晴らしいの一言に尽きる川だった。

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地元の釣具店に勤める釣りガイドが表紙を飾る超ローカルな釣りガイド本。思い出が詰まっていて今では宝物である。


グランドリバーの思い出は数えきれないが、特に印象に残っているのがスモールマウスバス (スモーリー) のルアーフィッシングだ。キッチナー/ウォータールーはグランドリバーの中流域に位置するが、ここらへんはカナダでも屈指のスモーリーのリバーバッシングのできるスポットとして有名で、そんな世界的なポイントに仕事に行く前や仕事帰りにちょっと立ち寄って、期待を裏切らない釣りができるのだからたまらなかった。

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グランドリバーのローカルなポイントでグラスミノーで釣った 47 センチのスモーリー



グランドリバー中流域、2012年7月


グランドリバーのカレドニアダム、2004年11月




グランドリバーのカレドニアダム下流、2004年8月