長崎の「日本二十六聖人殉教記念館」は、今井兼次の代表作です。聖堂・司祭館・記念碑・資料館が建っています。「長崎26殉教者記念像」の彫刻は、舟越保武の作です。
「日本二十六塔聖人殉教記念館」
モダニズムの時流に身を置くことを避け、独自の道を歩んだ今井のカウディへの傾倒を示す幻想的な代表作。小高い丘の上に聖堂・司祭館・記念碑・資料館が建つ。象徴的な双塔や資料館外壁のフェニックスモザイクによる仕上げなどに見られる入念な手仕事がこの作品を特徴づける。そこに注ぎ込まれた圧倒的な仕事量は、この建築に宗教的な命を与えた。
(新建築1991年6月臨時増刊「建築20世紀PART2」より)
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