五島美術館で「光悦 桃山の古典」を観た!
光悦、といえば、以前、諏訪湖の辺にあるサンリツ服部美術館で「茶の湯の名品」を観ることができました。なんといってもお宝は、国宝「白楽茶碗 銘不二山」です。富士山が世界遺産になり、それを頭に入れてこの茶碗を再び見直すと、まさに名峰の写したもので、背筋が凍りつきます。
「サンリツ服部美術館コレクション展」を観た!
五島美術館で「光悦 桃山の古典」を観てきました。なぜか、五島美術館は根強いファンがたくさんいるようで、観に行った当日も、小雨降る中、沢山の人で賑わっていました。書状など書跡がたくさん出ていましたが、僕には猫に小判、よく分からずじまいでしたが、皆さん、食い入るように観ているのが印象的でした。
陶芸や漆芸は、何度か観ているものが多く、分かり易かったと思います。「舟橋蒔絵硯箱」は、僕が観に行った時は展示期間が過ぎていて、展示されているのはレプリカでした。圧巻はやはり「群鹿蒔絵笛筒」でしょう。あの細い笛の上下左右にびっしりと描かれていて、見事な細工でした。
「光悦像」は意外に小さく、しかし光悦の人となりを見事に表現しているものなのでしょう、好感が持てました。「光悦街古図写」、法悦の家の周りに職人衆が取り囲むように住んでいた、というものです。
展覧会の構成は、以下の通りです。
第一部 本阿弥家と光悦
第二部 光悦の事績(1)―書跡
第三部 光悦の事績(2)―陶芸
第四部 光悦の事績(3)―漆芸
第五部 光悦の事績(4)―出版
本阿弥家と光悦
光悦の事績―書跡・出版
光悦の事績―陶芸
光悦の事績―漆芸
「光悦 桃山の古典」
本阿弥光悦(ほんあみこうえつ 1558~1637)は、桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した町衆。書・陶芸に優れ、漆工の意匠や制作の指導、また嵯峨本などの出版に関与したとされます。本展では、あらためて書跡・陶芸・漆芸・出版などの作品について検証し、光悦の事績を再現、その人物像に迫ります(会期中一部展示替あり)。
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