同業の方に、「ほめ言葉のシャワーのコツはありますか?」とコメントをいただいたので、私の算数の授業の導入を思い出して、どうほめていたのか振り返ってみようと思います。
 
 
<授業開始の時>
私「今席にいる人、手をあげます!時間を守れて偉い!(1)
私「お!もうノートを開いてる!すごい!(2)
私「〜さんは既に日付とめあての字まで書けてる!速いな〜!(3)
 
<前回の振り返り>『前回の授業で何を学んだか覚えてますか?」
子「〜です!」
「よく覚えています!」(4)
子「あと〜も勉強しました!」
付け足しの意見!偉い!」(5)
私「ノートを見直せてますね!ノートを見直せる人は、学んだことが頭に入るので、もっと賢くなれます!」(6)
 
<めあて・問題の提示>
私「ではめあてを言います」
(めあては書く前に、子どもに先に伝えます。聴覚優位の子がいるので、言葉のみ先に伝えて書かせます。)
私「今日のめあては〜です。先生より先に書けるかな?」
(先生より先に書くという目的を与えます。)
 
子「終わった!」「書けた!」
私「もう書けたの?さすが!でも定規で綺麗に使えてる?」(7)
子「見て!」「先生よりキレイ笑」
(めあてを書いて机間巡視)
私「線がマスに沿ってキレイに書けてますね!(8)「本当に先生よりキレイだ笑」(9)
 
 
「書けた人から九九を言います。覚えているかな?」
私「さんいちが?」子「3!」
私「さんにが?」子「6!」
〜さん!いい声だ!」(10)
私「さざんが?」・・・
(以下、九九の段をいくつか言います。復習&書くのが遅い子を待つ時間調整です)
 
私「では、全員でめあてを読みます。」
子「〜」
私「揃っていてとてもいい!(11)
 
 
(以下授業が続く)
 
 
 
 
ざっと振り返りましたが、このような感じでほめて進めています。
赤字にしたところが、子供をほめたポイントです。()でほめた回数を書いて見ました。
 
ほめるときに、以下の2点を意識しています。
 
1「当たり前のことをほめる」
2「ほめる機会を作る」
 
 
1「当たり前のことをほめる」
 
クラス経営の基本として、まずできている子をほめることが大事です。
(時間を守る、準備ができている、姿勢が良く書く、集中している、定規が使えるなど)
当たり前のことが「できて当然」と思っていると、遅い子や集中していない子に目がいってしまいます。できている子を見つけてほめ続けることで、遅い子、苦手な子もついていこうと頑張ります。
 
もちろん頑張っている姿をほめます(^ ^)
 
 
2、ほめる機会を作る
 
やんちゃな子・勉強の苦手な子がいるなら、こちらからほめる機会を与えてしまいます。
 
例)
「前回学んだことはなんですか?」
→ノートを見れば誰でもわかるので、どんな子も指名してほめることができます。
 
「めあて・問題を読ませる」
声が大きいやんちゃな子をほめます。
 
「必ず定規で線を引かせる」
→字を書くことが苦手な子でも、定規を使えば、ほとんど子がキレイな線を引けるのでほめます。線を意識すると、字もそれに合わせて字も整ってきます。
 
そのほか
「間違えた問題は×をして、隣のスペースに問題を書き直す」
「1マスに1字を書く」「桁が大きい数が、1マスに2つ」
など、算数の基本指導は教えた後に実践すれば、すぐに「よくできてますね!」とほめることができます。子どもの学習を進めると同時に、自己肯定感も上がります。
 
 
 
以上算数の授業の導入を例に、ほめるポイントを書いて見ました。
日々ほめて育てようと意識すると、子どものできているところを見つけられるようになります。
 
ほめ方にも、淡々とほめる大げさにほめる微笑んであげる、などいろいろなパターンがあります(^ ^)
 
あくまで一例ですが、参考になれば幸いです!
 
 


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