小学校では授業をノートと教科書で進めることが多いです。
 
学習したことを記録したり、自分の意見を書いたり、学習に果たすノートの役割は大きいです。
 
一方、学習の見直しにノートを使う先生は意外と少ないと感じます。また「ノート書いても別に後で見ないからな〜」と言う子もいます。
 
しかし、授業の流れや、重要な内容がまとめてあるノートは復習に非常に役立つツールです。
 
なので、先生の側からノートで復習をさせる機会を作り、子供に良さを実感させることは重要です。特に、勉強が難しくなる中学・高校では復習は必須の活動になるので、小学生のうちから身につけさせることが大事になります。
 
大げさに書きましたが、活動自体は簡単です。
 
私が実践しているのは、授業の最初に、今までのノートに書いたまとめを全員で読ませます。
短時間でポイントだけ復習できますし、音読で目と耳から情報を入れるので頭にも入ります。そのため、授業内容を前回の学習を生かして考えることができ、授業の理解度が上がります。
(前の授業でちゃんと書いてないと音読できないので、ノートを書かない子へのプレッシャーもかけられます笑
 
別の方法でテストと絡める方法もあります。
 
私「今からテストをします。内容は今までのノートに書いてあることだけです。」
子「え〜」
私「不安ならノートを見てもいいですが、見たいですか?」
子「見たい!」
私「では1分見ていいです。そのあとテストをします。始め!」
子「1分!やばい!」
 
成績には入らないテストですが、テストまで1分と聞いて子供は全力で見直します。
 
このようにノートに書いたことを使う場面、学習をすると、子供もノートを「ちゃんと書こう、綺麗に書こう」と思い、毎日の授業も集中するようになります。
 
 
 
 
〜今日の話〜
 
今日は同僚の先生の算数の授業を参観させてもらいました。授業もスムーズで、子供も集中していて、勉強になる授業でした。
 
その中、前回の授業の振り返りの時間が短いことだけ気になりました。算数は既習事項の積み重ねで、習得していく教科なので、これまでの学習の振り返りをすることは重要です。
 
その先生は、今までの授業の内容を模造紙に書いて、壁に掲示していました。
そして、授業の最初に、「壁を見てください。今までこんんな学習をしていましたね」と言って、授業に入っていきました。
 
せっかく頑張って作った掲示なので、もう少し活用してもよかったと思いました。また今回は人に見られる授業だったので、頑張って作成したのだと思われますが、多くの先生は多忙のため、授業の内容をクラスに掲示するという活動は、なかなかできません。
 
それこそ、毎日ある算数の授業を全て掲示すると業務量がパンクします(;^_^A
 
なので、普段の授業で簡単にできる復習の方法として、上に述べたノートを使った方法を提案しました。
 
 
よろしければ参考にしてください(*^▽^*)
また他にもノート使った振り返りの方法があれば、教えていただけると嬉しいです!
 
 


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