今日は「緊張性気胸」について。
中々核心にたどりつかない・・・・・・これは・・・長丁場になりそうだなぁ
途中で挫折しなければよいが(ノ∀`)
すっ飛ばそうかと思ったけど、ERやICUでは緊張性気胸は重要なので
やっとこう・・・・・
さて・・・いくぞっ!
気胸になって、一番注意しないといけない状態が緊張性気胸だ。
緊張性気胸は、死に直結するからだ。(前にも書きましたが・・・・)
気胸になると、肺に穴があいて、胸腔内に空気が入ってしまうんだけど、
何らかの原因で、入った空気がでてこないと・・・・・
どんどん空気がたまって、胸腔内圧がどんどん上がってしまう。
穴が逆流防止弁(チェックバルブ)のようになってしまっていて・・・
空気が胸腔内に入って、でてこれない状態になってる。
簡単にいうと・・・・胸腔内が空気でパンパンの状態になっている。
何故、この状態がまずいのか?
胸腔内には、肺の他に超重要な臓器や血管があるよね・・・・・
そう。心臓だ。
仮に、右肺が気胸になって、胸腔がパンパンに膨らむとどうなるか・・・・
心臓を圧迫してしまう。
右肺と左肺に押しつぶされてる感じ。
そうすると・・・・当然に心臓の動きが悪くなる。
そして、血管も押しつぶされて・・・・血液を心臓に戻せなくなる。(上、下大静脈の圧迫)
難しく言うと・・・静脈潅流が減少する という。
そうなると・・・・・
胸痛、乾性咳嗽、呼吸困難、チアノーゼ、頻呼吸
頚静脈の怒脹、血圧低下、頻脈→ショック!!
短時間で心停止になります。
この場合は、すぐに胸腔ドレナージを行って、脱気しないと・・・危ないです。
超緊急の場合は、とりあえず、針を刺して脱気したりします。
気胸の患者さんがきたら、常に、緊張性気胸の症状や危険性を頭に入れておこう。
ERやICU看護師は必須だ。