ドレーン管理~はじめに~


ドレーン管理~胸腔ドレナージ・1~


ドレーン管理~胸腔ドレナージ・2~


ドレーン管理~胸腔ドレナージ・3~



今日は「緊張性気胸」について。



中々核心にたどりつかない・・・・・・これは・・・長丁場になりそうだなぁ

途中で挫折しなければよいが(ノ∀`)


すっ飛ばそうかと思ったけど、ERやICUでは緊張性気胸は重要なので

やっとこう・・・・・


さて・・・いくぞっ!




気胸になって、一番注意しないといけない状態が緊張性気胸だ。

緊張性気胸は、死に直結するからだ。(前にも書きましたが・・・・)


気胸になると、肺に穴があいて、胸腔内に空気が入ってしまうんだけど、

何らかの原因で、入った空気がでてこないと・・・・・

どんどん空気がたまって、胸腔内圧がどんどん上がってしまう。


穴が逆流防止弁(チェックバルブ)のようになってしまっていて・・・

空気が胸腔内に入って、でてこれない状態になってる。


簡単にいうと・・・・胸腔内が空気でパンパンの状態になっている。


何故、この状態がまずいのか?



胸腔内には、肺の他に超重要な臓器や血管があるよね・・・・・

そう。心臓だ。


仮に、右肺が気胸になって、胸腔がパンパンに膨らむとどうなるか・・・・


心臓を圧迫してしまう。

右肺と左肺に押しつぶされてる感じ。


そうすると・・・・当然に心臓の動きが悪くなる。

そして、血管も押しつぶされて・・・・血液を心臓に戻せなくなる。(上、下大静脈の圧迫)


難しく言うと・・・静脈潅流が減少する という。


そうなると・・・・・

胸痛、乾性咳嗽、呼吸困難、チアノーゼ、頻呼吸

頚静脈の怒脹、血圧低下、頻脈→ショック!!


短時間で心停止になります。


この場合は、すぐに胸腔ドレナージを行って、脱気しないと・・・危ないです。

超緊急の場合は、とりあえず、針を刺して脱気したりします。


気胸の患者さんがきたら、常に、緊張性気胸の症状や危険性を頭に入れておこう。


ERやICU看護師は必須だ。