「血圧について」
測定は、デジタルだと簡単に誰でも測定できます。一般人でも小学生でも測定できます。
「で?測定して、その数字に一喜一憂してるんじゃ・・・・素人と一緒よ!
んじゃ、看護師は素人とどこが違うの?血圧てなんなの?血圧てどんな時に上がって、どんな時に下がるの?」
と、S女の指導者はM男にせまってきます!!!
血圧には公式があります。(これは頭にたたきこもう!)
血圧=心拍出量×抹消血管抵抗
心拍出量=循環血液量、心拍数、心収縮力
抹消血管抵抗=血管床の面積、動脈壁の弾性、血液の粘性
例をだします。
①冬の寒い外にいます。体がブルブルしてます。四肢冷感があります。
抹消血管抵抗は?当然しまって、上がりますよね。
つまり、、血圧は上がりますね。
②家に帰って、お風呂にはいりました。血行がよくなります。抹消血管は拡張し、抵抗は下がります。
つまり 血圧は?下がります。
③動脈硬化で血管はカチカチです。抹消血管抵抗は高いです。
血液はドロドロです。血圧は?高くなります。
④輸液をガンガンいれて、循環血液量が増えれば、血圧は?上がりますね。
⑤皮膚は乾燥してます。口唇、口腔はカラカラで、口渇を訴えてます。脱水です。そのうち意識がもうろうとしてきます。熱中症です。循環血液量は減少してます。
血圧は?下がりますね。
⑥交通事故で動脈を切ってしまいました。血がドクドクでてきます。
循環血液量は減少します。血圧は?
下がりますよね。
というように、この公式を覚えておくと、血圧のことが大雑把に理解できるというわけです。
血圧が測定できないほどの瀕死の人に、輸液をガンガンいれて、アドレナリン(ボスミンやエピクイック)、ドパミン(イノバンやカタボンHI)を使ったりするのは、循環血液量を上げて、心収縮力を高めて、抹消の血管抵抗をあげてるんです。すべて、血圧が上がるように考えられてるわけです。。
狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの塞栓症では? 血管が細くなるとますます血が、流れなくなりそうです。
血管を拡張させる薬をつかったり、血をサラサラにする薬を使います。
そうすると・・・血圧が下がる可能性もあるので、血圧管理に注意が必要です。。。
血圧が低くなりすぎると、血流が悪くなってしまい、細胞へのダメージがでてきます。
ので、脳梗塞ではある程度高めに血圧を管理したりします。
公式を考えると血圧の生理が理解しやすくなります。
ポンイントは
患者に症状があるのか。
患者にいつもと違うことはないか。
他のバイタルサインとの関係はどうか。
内服や注射の影響はどうか。
体重の増減、ウォーターバランスはどうか。
公式に当てはめて考えてみるのも良いと思います。
このあたりをしっかり観察して、アセスメントできればいいと思いますが・・・・
どうでしょうか・・・