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2009年05月30日(土)

デブ猫参上!

テーマ:日常のこと

4月3日のブログで取り上げたデブ猫が、実は今週、私の予言どおりに再び現れた(まだ知らない読者のために、デブ猫ストーリーについてはこちら を参照)。


偶然、うちの妻が最寄の駅から家に帰ってくる途中の空き地で出くわしたのである。出くわしたときは、背中を下にして地面でゴロゴロ寝そべっていた姿があまりにも可笑しかったので、慌ててカバンからカメラを取り出そうとしていると、急に起き上がり歩き出したそうだ。そして、この写真のようなふてぶてしい格好で、「何だ、文句あっか」という表情が見事にパチリと収められた。なかなかの出来栄えである。


太田忠の縦横無尽-デブ猫参上


もはや5月の終わりであり、デブ猫も寒さをしのぐためのマットは必要なくなったので、2月の時のように擦り寄ってくる行動は全くなかった。知らんぷりである。


いかにふてぶてしい感じなのかがおわかりになると思う。この太りようからするとノラ猫ではない、と間違いなく断言できる。私はまだ実際の姿を目撃していないのだが、今度目が合えば不敵な表情でこちらを見て「にゃあ」と鳴くようなことはなく、全く無視して私の目の前を通り過ぎるに決まっている。都合のいいときだけしか、必要な行動を取らないのが猫の自然な姿だからだ。人間も同じようなものだけれどもね。


太田忠の縦横無尽 2009.5.30

「デブ猫参上!」

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2009年05月27日(水)

個人投資家の投資戦略は「塩漬け戦略」&「損失戦略」

テーマ:金融・マーケット・資産運用

本日は名古屋で初仕事だった。名古屋証券取引所主催の株式講演会へ出かけて戻ってきたところである。


第一部は大阪ガス、第一三共、豊田通商による企業説明会、第二部は「現状のマーケットにおける有効な投資視点とは」と題して私が話をするというものだった。応募は500名程度あったが、会場の収容人員の関係で250名の参加者でおこなわれた。


(1)現状の投資環境をどう認識するか、(2)大型株vs小型株のそれぞれの投資魅力度および今の相場で最も投資価値が高いエリア、(3)投資ルールの徹底でパフォーマンスを上げる、という3本柱で話をさせてもらった。


私が最も伝えたかったのは(3)である。そして、個人投資家がどれくらいリスク管理をしながら株式投資をおこなっているのかが知りたかったので、逆にこちらからも質問してみた。そして、驚くべき状況を再確認したのである。


平日の昼間のイベントなので、参加者の年齢層が高くなってしまうのはしかたがないのだが、参加者のうちネット証券を使っている人々はわずか20%程度に過ぎなかった。今や個人投資家の売買の70%はネット証券経由のはずであるが、それはあくまでも売買代金をベースにした話であって(活発に動いているお金だけが反映される傾向が強まる)、個人投資家の人口ベースでは決して70%という高い数値にはなりはしない、と考えねばならない。そして、次の質問では、ネット証券を使って自分なりの投資ルール(損切りルールなど)を実践している人は全体のわずかに5%くらいしかいなかったのである!


私も個人投資家の立場で、ネット証券を利用してみて改めて驚いたのだが、ネット証券の売買ツールはたいしたものである。逆指値、W指値、+-指値、Uターン取引、トレーリングストップ注文など損失管理だけにとどまらず、利益拡大のための投資戦略が自在におこなえるのだ。これは、プロのファンド・マネジャーもうらやむ技であり、フルインベストメントが基本の投資信託に比べると、個人投資家は今や圧倒的優位である。だが、悲しいかな、これだけ好環境が整っているのに、リーマンショック以後、ほとんどの個人投資家が壊滅状況にある。


「損切りは早く、利食いは遅く」という格言は通常の人間の行動パターンとは実は逆である。20%も上昇すれば含み益が減るのを恐れて売却したくなり、株価が下がれば実現損にしたくないからどこまでも含み損を抱えるようになってしまうのだ。この一般人なら誰でも陥りやすい投資行動を自分の意思で変える必要がある。そこで、今回は「-5%ルール」を提唱してきた(5%ルールではない)。要するに、運用資産の月間損失許容度が最大-5%におさまるように個別銘柄に逆指値を置き、リスク管理を徹底するというものである(個人投資家がそもそも運用資産の-20%以上もの損失を出してはいけない)。最大損失リスクをまず決定し、リターンを追求するようにしなければ株式投資で成功するはずがない。損失が常に勝る投資戦略は文字通り「損失戦略」である。リスク管理の徹底は、個人投資家ならば簡単におこなえるのだ。それに気づかねばならない。


こうしたノウハウはこれから弊社が開講する『投資講座』でお伝えしていく予定であるが、個人投資家の投資戦略が「塩漬け戦略」であってはならない。フルインベストメントで塩漬けになると投資戦略はなくなってしまう。「長期投資が大事」とか何とか言って問題をすり替えながら我慢することくらいしかできなくなるのだ。そうした「損失戦略」から一刻も早く脱却しなければならない。


太田忠の縦横無尽 2009.5.27

個人投資家の投資戦略は「塩漬け戦略」&「損失戦略」

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2009年05月23日(土)

岡本太郎はとんでもない名文家だった

テーマ:読書・書評・書斎論

岡本太郎の幻の作品「明日の神話」が発見され、大掛かりに修復された後、渋谷駅に展示されたのが昨年の11月。重々しいテーマを扱った作品だが、そのスケールの大きさ、強烈な存在力には圧倒される。


岡本太郎が活躍していたのは、私が子供の頃だ。子供心に「芸術は爆発だ!」というコマーシャルの印象ばかりが強くて、彼がれっきとした芸術家だということはあまり知らなかった(有名な「太陽の塔」ができた時はまだ私は6歳で、それが岡本太郎の作品だと知ったのは高校生くらいだったと記憶している)。その懐かしのコマーシャルは日立マクセルの宣伝なのだが、岡本太郎がピアノの前に座り、高速アクションで鍵盤をバシバシ叩いた後、絶妙な一瞬の呼吸を置いて、頭上のカメラに向かって有名な文句を叫ぶ。


「明日の神話」の実物を見たのをきっかけに、『自分の中に毒を持て』という手ごろな文庫本のエッセイ集から読み始めたのだが、これが面白くて止まらなくなった。彼のような生き方が強烈な人間だと、アウトプットされる文章にもその個性が強烈に出る。気迫が1行1行すべてから滲み出ていてそのパワーがこちらにビシビシと伝わってくる。しかも文章がうまい。「これは全部読まねば」という私のいつものスタイルになった。心の琴線を揺さぶられた著作家の本は、すべて徹底的に集めて読むというのが私の主義である。とりあえず、アマゾンで現在簡単に入手できる約40冊の本を昨年の暮れにまとめて発注した。


圧巻だったのはみすず書房から出版されている5冊からなる岡本太郎の芸術論集である。意外だった。なぜならば、これまでに芸術論などを読んで感心したためしがほとんどなかったからだ。たいていは捉えどころがなく、何を言っているのかさっぱりわからないのである。要するに己の自己満足を難解かつ曖昧な表現をするところで腕を競い合っているのが芸術論だと私は考えていたからだ。岡本太郎の芸術作品はことごとく日常を超越していて、それを正しく理解する能力など私のような人間には全くないが、彼の芸術論集は群を抜いてすばらしい第一級品であることは自信をもって断言できる。どれもが的確な表現力を伴った名文で、どんな難しい対象を話題に取り上げても、平易に書かれているのですらすらと心に沁み込んでくる。しかも太郎流に直截迫ってくるのだ。次から次へと発見があり、この世の真実を教えてくれる。これは一流の書き手に共通する現象であり、今回もつくづくとそれを感じ入った。こうして、岡本太郎は私の所蔵ライブラリーの重要ポストにおさまった。


手元に集めた40冊の本を年代順に並べて眺めてみると、売れっ子はどんどんいびつな形でメディアのダシにされるのかが一目瞭然だった(彼はそれを楽しんでいたらしいが)。彼の死後に出た岡本太郎を特集した本『Be Taro!』は思わずしかめ面をしたくなるネーミングだ。「岡本太郎になれ」というのは間違いだろう。岡本太郎がもしこの本のタイトルを見れば不快感を催すに決まっている。「あなたはあなたになれ」「あなたはあなたにしかなれない」というのが彼の考え方だからだ。『日本人は爆発しなければならない』。これもおかしなタイトルだ。彼が言っている「爆発」という概念から大きく外れており、とにかく「爆発だ」というセリフを入れれば販売部数がアップするという安易な発想としか思えなかった。


それにしても子供心の「爆発オジサン」のイメージはことごとく崩壊した。こんなにも卓越した名文家だったとは。岡本太郎が私のほうを向いて「ニヤリ」とした姿がはっきり見えた。


【岡本太郎のおすすめ本】

岡本太郎からパワーがもらえる本

  『自分の中に毒を持て』(青春文庫)

  『壁を破る言葉』(イースト・プレス)

岡本太郎の名文を堪能できる本

  『岡本太郎の本 全五巻』(みすず書房)

    呪術誕生、日本の伝統、神秘日本、

    わが世界美術史、宇宙を翔ぶ眼

岡本太郎の写真家としての凄腕を知る本

  『岡本太郎の沖縄』(NHK出版)

「明日の神話」を詳しく知る本

  『明日の神話 岡本太郎の魂』(青春出版社)


太田忠の縦横無尽 2009.5.23

「岡本太郎はとんでもない名文家だった」

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