禁煙と便秘:いらいら感・情緒不安定から生じる便秘の予防と治し方


「便秘の解消法:女性の便秘解消対策、便秘・慢性便秘の予防と治し方」 禁煙していますか? 禁煙は健康によいですよ! でも、禁煙したら便秘になってしまい困っている女性も多いと思います。禁煙を始める前は便秘ではなかったのに、禁煙を始めた途端、便秘になってしまった、便秘になるのがいやで、途中で禁煙をあきらめた女性も多いのではないでしょうか。禁煙するとなぜ便秘になるのでしょうか? 禁煙としますといらいら感が生じ、情緒不安定となり、自律神経系が乱れます。それにより、便秘が生じます。最近は、女性の喫煙者も多く、禁煙を始めたい女性もきっと多いことでしょうね。ここでは、禁煙と便秘:いらいら感・情緒不安定から生じる便秘の予防と治し方についてお話します。禁煙、頑張って続けて下さいね。


平成23年の全国たばこ喫煙者率調査(日本たばこ産業)によりますと、成人男子の平均喫煙率は36.0%となっています。年齢別では、20代が35.2%、30代40.6%、40代39.2%、50代40.9%、60代以上では23.9%となっていて、50代の喫煙率が最も高くなっています。20代から50代の喫煙者は、2~3人に1人の割合で、現在もなお高い喫煙率となっていますが、60代以上の喫煙者は、4人に1人の割合となっていて、男性の高齢者における喫煙率は低くなっています。昭和40年から42年のまでの間の成人男子の喫煙率は80%以上で、その後、年々、喫煙者は減少していますが、まだまだ男性の喫煙者は多いといえます。


一方、平成23年度における成人女性の平均喫煙率は12.0%となっています。8人に1人の割合で、タバコ吸っているということになります。年齢別では、30代の女性の喫煙率が最も高く、14.7%となっています。次いで、40代女性の13.7%、20代女性の13.5%となっています。60代以上の喫煙率は6.4%となっていて、男性と同様に、高齢者ほど喫煙率は低くなっています。成人女性の喫煙率が最も高かったのは昭和41年で18.0%、その後、喫煙者数は減少していますが、女性の禁煙率は男性に比べ、非常に緩やかです。女性の喫煙者は、男性に比べて、もともと少ないのですが、禁煙する女性も少ないということになります。特に、若い女性の喫煙率の増加は、健康被害の観点から、大きな社会的問題となっています。


喫煙は、健康に悪影響を及ぼします。口の中(口腔)、気管や肺、そして全身への悪影響です。最初に、タバコの煙は、最初に通過する口腔の健康にさまざまな害を及ぼします。口臭、舌や鼻の感覚が麻痺して食べ物がまずく感じる味覚・嗅覚障害、歯肉が褐色や黒色に変化するメラニン色素の沈着、白い歯に黒いタールが着色する歯の着色変化、口の中の傷が治りにくくなる口内創傷治癒の遅延、歯周病、ニコチン性およびカンジダ菌による口内炎、舌に炎症が起こり痛みと悪臭を放つ舌炎、舌に黒い毛髪が生えたような状態になる毛状舌、口腔がんの前がん状態で口腔粘膜が白く硬くなる白板症、そして7種類もある口腔がんなどです。


タバコの煙が気管、気管支、肺に到達しますと、あらたな健康被害が広がります。咳、痰、気管支喘息、気胸、呼吸器感染症、慢性気管支炎、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺がんなどです。慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、呼吸するのも困難な状態となり、歩くことさえ出来なくなります。肺がんは、がんで死亡する原因の上位となっています。


タバコの健康被害は、口腔や下気道系の局所のみならず、全身にも及びます。手足のしびれや冷え性、肩こり、まぶたの腫れなどの循環障害、高血圧、脈拍数の上昇、血管収縮、狭心症、心筋梗塞などの循環器系の障害、食道がん、膵臓がん、膀胱がん、胃および十二指腸潰瘍、睡眠障害、そして消化不良や食欲の低下、下痢などの消化器系の障害などです。このように、喫煙によって、さまざまな健康障害が起こりますが、中でも、がん、虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙による影響が大きく、喫煙関連三大疾患とよばれています。


このような喫煙による健康被害を防ぐには、禁煙をすることしか方策はないのです。しかし、禁煙をするとひどい便秘になる方がおられます。便秘になるのがいやで、禁煙を断念する人もおられます。では、禁煙をすると、なぜ便秘が引き起こされるのでしょうか?


喫煙は排便を促進させます。その仕組みについては、2つ考えられています。1つ目は、喫煙によって、胃の運動が高まり、それによって排便が促進されるというものです。喫煙には、食道下部の括約筋や幽門括約筋を緩める作用があります。これによって、胃内容物が小腸へ移動しやすくなります。また、喫煙によって、胃が収縮するという胃運動が高まるために、胃内容物が小腸へ押し出されやすくなります。このような胃に対する喫煙の作用によって、排便が促進されます。2つ目は、タバコの主成分であるニコチンが、腸管の蠕動運動を支配している神経伝達物質であるアセチルコリンと同じ働きがあり、これにより、ニコチンが腸の運動を高めて排便が促進されます。このように、喫煙には、排便効果があるのです。


しかし、禁煙を始めますと、高められていた胃の運動や腸の蠕動運動が抑制され、その結果、便秘が引き起こされることになります。喫煙が常習化しますと、体の中にはニコチンが蓄積された状態にあります。ニコチンが体の中から消えるまでには約1ヵ月から3ヵ月程度はかかります。ですので、禁煙による便秘の症状は、少なくとも1ヵ月程度は続くことになります。


では、禁煙による便秘の解消は、どのようにしたよいのでしょうか? ニコチンには、アセチルコリンよりも強い腸管運動の促進作用があります。ですので、腸を刺激して腸の運動を高める下剤や便秘薬の効果はあまり期待できません。また、禁煙による便秘は比較的長期にわたりますので、下剤や便秘薬の頻回の使用は、それらの効果が減弱化するため、このような観点からも、下剤や便秘薬は好ましくありません。禁煙によって腸の蠕動運動が抑制されることになりますので、大腸や直腸の中の便は、硬い便となっていてます。ですので、便秘解消の効果が最も期待できるのは、便を軟らかくすることです。


イヌリンという水溶性の食物繊維は、大腸内に生息するビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やす作用があります。善玉菌は、イヌリン食物繊維を栄養源として取り込みますが、その際、イヌリンの代謝産物として酢酸や酪酸などの有機酸が副産物として産生されます。これらの健康に良い有機酸は、大腸粘膜を保護する作用や腸管免疫を調整する作用がありますが、それと同時に、便を軟らかくする作用もあります。ですので、イヌリン食物繊維を摂取することが、禁煙による便秘の解消に最適な方法となります。今では、スティムフローラのように、不純物を含まない極めて高純度のイヌリン食物繊維が、健康補助食品として市販されています。禁煙によるいらいら感などの情緒不安定から生じる便秘の予防と改善に、このような健康補助食品を活用することも有用です。


喫煙は、健康によくないです。禁煙して、喫煙による健康被害から身を守りましょう! 禁煙、頑張ってくださいね!
便秘の解消法:女性の便秘解消対策  








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