ストレスと便秘


便秘の解消法:女性の便秘解消対策! ストレス溜めていませんか? 職場、学校、ご近所付き合いなど、私たちの周りにはストレスの原因となるものがたくさんございます。女性にとって、恋愛、結婚、妊娠、出産、子育てなどもストレスの原因となりますし、家事、旅行、ショッピング、家族の健康、夫婦生活、ご主人の出世、転勤、昇給、お友達のこと、親類・親戚のことなどの日常的な生活の中でも、ストレスの原因となるものがたくさんあります。このようなストレスが積み重なってきますと、精神的なダメージを受けて、ひどい便秘の症状が現れることがあります。ストレス性便秘とよばれるものです。ここでは、ストレスと便秘についてお話します。


新年度が始まって2ヵ月ほどになりますが、新しい住居、職場、学校などの新しい生活環境に慣れましたか? ストレスは感じていませんか? ストレスとは、自分以外の外部や自分自身によって、何らかの刺激を受けたときに現れる精神的な歪みの状態を意味し、体の中ではホルモンの分泌やその恒常性が乱れた状態となっています。


ストレスを起こさせる外的刺激をストレッサ―といいます。ストレッサ―には、寒冷、猛暑、騒音、振動、紫外線などを外的刺激とする物理的ストレッサ―、化粧品、消毒剤、洗剤、石鹸などの臭いの基となる化学成分などを外的刺激とする化学的ストレッサ―、アトピーやヘルペスなどの皮膚の炎症、痒み、痛み、腹痛、頭痛、吐き気、めまい、体臭、口臭、アレルギーなどのヒトや動物が原因となる内的刺激あるいは外的刺激とする生物的ストレッサ―、および、怒り、不安、うつなどの精神的な側面が内的刺激となる心理的ストレッサ―とに分類されます。このうち、現代社会においては、心理的ストレッサ―を原因とするストレスが、多くの場合、問題となってきます。


このようなストレスを起こさせる刺激を受けますと、体の中の神経伝達系物質や内分泌ホルモンの分泌異常が生じることになります。ストレスを受けると、大脳視床下部から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が分泌れます。これにより、副腎の髄質からアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが分泌されます。また、副腎の皮質からは、コルチゾールとよばれるホルモンも分泌されます。これらのホルモンは、ストレスホルモンとよばれるホルモンです。これらのストレス性ホルモンの分泌の変動によって、さまざまなストレスの症状が現れます。ストレスに対抗してコルチゾールが大量に分泌されますと、間接的に交感神経を鎮めることになり、これにより大腸の蠕動運動が抑制されます。また、ストレス性ホルモンの分泌が減少しますと、食欲不振などの症状が現れます。


ストレスがその人の許容限度を超えますと、心や体にストレス症状が現れます。このように、ストレス症状には、精神的ストレス症状と身体的ストレス症状との2つがあります。


精神的ストレス症状では、情緒が不安定となり、イライラして不機嫌になったり、気分が落ち込んだりします。気力や集中力も低下し、仕事や家事もほとんどすすまない状態となります。時には、強い不安感に襲われ、いてもたってもいられないような気分に陥ることがあります。人によっては、妄想や幻覚、意識が混濁して、落ち着きがなくなり、錯覚や幻視などを伴う、せん妄などの精神症状が現れることもあります。


身体的ストレス症状では、ストレスが過剰になると、自律神経系の働きが乱れ、自律神経失調症とよばれる症状が現れるようになります。具体的には、体がだるくなり、疲れやすくなります。また、頭痛、動悸、めまい、胸の痛み、呼吸困難、肩こりなどのほか、便秘、下痢、食欲不振、腹部膨満感、吐き気、胸やけなどの胃腸障害が起こることがあります。中でも、便秘は、身体的ストレス症状で最もよくみられる症状となっています。


ストレスが原因で便秘になる理由は4つあります。1つは、ストレスによる自律神経の乱れに起因した便秘、2つ目は、ストレスによる筋肉の緊張、特に腹筋によるいきみへの影響による便秘です。3つ目は、ストレスにより食欲不振となり、十分な量の便が作られないため便秘となる場合です。そして、4つ目は、ストレスによって、疲れ、体のだるさなどから倦怠感を感じて運動量が低下することによる便秘です。


便を作る腸の運動(蠕動運動)は、自律神経によって支配されています。ストレスを感じると、それが脳から交感神経に伝わり、アドレナリンという神経伝達物質が分泌されます。ところが、ストレスによる緊張状態が長く続くと、神経伝達物質の分泌が滞り、これにより自律神経のバランスは崩れてしまいます。自律神経のバランスが乱れますと、腸管の蠕動運動も乱れ、排便障害となって、便秘を引き起こすことになります。このストレスによる自律神経の乱れに起因した便秘以外にも、他の3つの便秘の原因となる要素が複雑に絡み合うことによって、ひどいストレス性の便秘が引き起こされることになります。さらに、便秘もストレスを引き起こす原因となりますので、ストレスと便秘とは、悪循環を繰り返すことになります。IBSとよばれる過敏性腸症候群も、ストレスが原因で便秘になるといわれています。


このように、ストレスは、便秘を引き起こす主要なリスク要因となります。また、便秘は、ストレスを引き起こす原因ともなります。この悪循環を断ち切ることが、便秘およびストレスの解消にとても大事なこととなります。


ストレスを解消する方法については、いろいろと提案されていますが、ストレスが多い現代社会にあっては、なかなか完全にストレスを断ち切ることは難しいです。一度、ストレスが解消されたとしても、直ぐにまた、ストレスがかかるといった具合です。むしろ、ストレスと平和的に共存したり、あるいは、ストレスに負けない強い体質をつくることが必要となります。


ビタミンやミネラル、特にカルシウムには、抗ストレス作用があることがよく知られています。平成20年度の国民健康・栄養調査(厚生労働省)によりますと、標準的な現代の日本人が不足している栄養素は、カルシウム、鉄分および食物繊維の3成分のみで、カルシウムと鉄分を除く他のミネラル分およびビタミン類は全て、むしろ過剰摂取な状況にあるとされています。したがいまして、ストレスに負けない強い体質をつくるには、カルシウムを中心に栄養補給することがすすめられます。


しかし、カルシウムの腸管からの吸収性は非常に悪いです。単に、カルシウムの摂取量を増やしただけでは、十分な量のカルシウムを体内に取り込むことはできません。一方、イヌリンという水溶性の食物繊維には、カルシウムの吸収促進作用があることがよく知られています。そこで、カルシウムとイヌリン食物繊維を併用すれば、カルシウムの吸収率が高まり、効果的にカルシウムを体内に取り込むことができます。牛乳、チーズやヨーグルトを食べるときに、イヌリン食物繊維も合わせて摂取すれば、それらの食べ物に含まれているカルシウムを効果的に吸収させることができます。また、あわせて、食物繊維の摂取不足も解消されることになります。


イヌリン食物繊維は、腸内のビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やすプレバイオティク効果が高く、便秘の解消にも優れています。このように、カルシウムとイヌリン食物繊維との併用による摂取は、ストレスおよび便秘の解消の何れにも適用することができる最適な方法となります。カルシウムの吸収性の向上は、骨密度の低下を抑制し、骨粗しょう症の予防にもなりますので、ストレスの解消のみならず、女性にとってはとても嬉しいです。


ストレスあるいはストレス性便秘のない、快適な生活を送りたいものですね!
便秘の解消法:女性の便秘解消対策











水溶性食物繊維・サプリメント スティムフローラ -Stimflora -

貴重な天然成分イヌリン食物繊維99.5%のプレバイオティク・水溶性食物繊維サプリメント。

タブレットタイプなので、水に溶かさず、そのままお召し上がりいただけます。

快適な、毎日のお通じのために。

http://www.stimflora.jp/


「リンク」

 便秘の解消法: 女性の便秘解消対策【目次1】

■ 便秘の解消法: 女性の便秘解消対策【目次2】

■ コロコロ便と便秘   ■ 慢性便秘の治し方・解消法

■ 生理前の便秘   ■ 妊娠中の便秘解消対策   ■ 授乳中の便秘

■ 更年期障害と便秘   ■ 子供の便秘解消法   ■ 高齢者の便秘解消法

■ イヌリン食物繊維と便秘解消法   ■ 疲れと便秘   ■ 睡眠と便秘   

■ ダイエットと便秘   ■ 月経前症候群・PMSと便秘   ■ 生理不順・月経異常と便秘

■ 月経前不快気分障害・PMDDの治療と便秘   ■ 運動不足と便秘   ■ 冷え性と便秘

■ 性交痛の原因と便秘