授乳中の便秘:授乳中に生じるひどい便秘の予防と治し方
「便秘の解消法:女性の便非解消対策、便秘・慢性便秘の予防と治し方」 最近では少なくなりましたが、母乳だけで赤ちゃんを育てられているお母さん、とても素敵ですよね。でも、授乳中に便秘になるお母さんも多く、授乳中の便秘は、お母さんにとって悩みのタネですよね。また、不思議なことに、お母さんが便秘しているとき、赤ちゃんも一緒に便秘することがよくあります。授乳中の便秘は、産後太りの原因にもなります。さらに、授乳中の便秘に、便秘薬は赤ちゃんにとって危険です。このように、授乳中の便秘対策は、お母さんや赤ちゃんの健康を考えて、慎重にすすめなければなりません。ここでは、授乳中の便秘:授乳中に生じるひどい便秘の予防と治し方についてお話します。
母乳育児は、お母さんにとっても、赤ちゃんにとっても、たくさんのメリットがあります。母乳中には、免疫成分である免疫グロブリンAやラクトフェリンが含まれていて、赤ちゃんをウィルスや細菌から守ってくれます。また、母乳中の栄養成分は、赤ちゃんにとって消化・吸収されやすく、うんちの回数も多くなります。さらに、授乳は、赤ちゃんの顎の発達にもよいです。
一方、お母さんにとって授乳は、人工ミルクと異なって調製する必要もなく簡単で、経済的です。完全母乳ですと、1日あたり約700kcalのカロリーが消費されますので、妊娠中に体重が増えてしまったお母さんでも、授乳によって産後ダイエットになります。また、授乳によって赤ちゃんがおっぱいを吸うと、お母さんの体の中でプロラクチンとよばれる女性ホルモンが分泌され、それが脳下垂体を刺激してオキシトシンという別の女性ホルモンが分泌されます。オキシトシンは、乳房からの乳汁分泌を促進させ、また、子宮の収縮を促進させますので、産後の子宮が元に戻りやすくなり、産後の肥立ちもよくなります。このように、授乳を介した母乳育児は、お母さんにとっても、赤ちゃんにとっても多くのメリットがあります。
こんなにメリットの多い授乳による母乳育児ですが、これによって、頑固な便秘が引き起こされるお母さんもたくさんおられます。では、授乳によって、なぜ便秘が引き起こされるのでしょうか? その原因は、いくつか考えられます。
1つ目は、授乳による睡眠不足です。授乳による母乳育児は、お母さんにとって、結構大変な作業です。3時間毎、1日8回程度は授乳しているのではないかと思いますが、夜中も、お母さんは寝ずに授乳しなくてはなりません。それによって、お母さんは、寝不足気味になってしまい、それが原因となって便秘が引き起こされてしまいます。離乳は生後1年(厚生労働省が推奨)ぐらいとされていますが、2、3年後に離乳するケースもあります。この間、お母さんは、夜中も授乳しますので、慢性的な寝不足に陥ってしまいます。睡眠不足になりますと、腸の運動をコントロールしている自律神経が乱れて、腸の運動が抑制され、それによって、便秘が引き起こされるのです。
2つ目は、授乳によるお母さんの体液(水分)の減少です。生後1ヵ月以内の赤ちゃんは、1日あたり430~1020mL、平均で690mLの母乳を摂取します。生後1ヵ月から6ヵ月の半年間では、1日あたり614~780mL、平均で702mLの母乳を摂取します。生後7ヵ月以降12ヵ月までの間の半年間は、平均で1日あたり581mLと、摂取量は減少傾向にあるものの、1日あたり約600mLの体液がお母さんの体から消失します。
1日あたりの成人における必要水分量は、体重1キロあたり40mLですので、お母さんの体重が仮に50キロとした場合、お母さんの1日あたりに必要な水分量は2リットルとなります。この水分必要量は、授乳の分を除いていますから、これに赤ちゃんに与える母乳水分量を加えると、生後直後の半年間は、お母さんは1日あたり2.7リットル、またその後の半年間は、1日あたり2.6リットルの水分を補給する必要があります。つまり、授乳中のお母さんは、1日あたり3リットル近くの水分を摂取しなければならないことになります。これだけの量の水分を毎日摂ることは、結構難しいです。それで、どうしても、お母さんにとっては水分量が不足気味になってしまい、その結果、便が硬くなり、便秘が引き起こされてしまいます。
3つ目は、運動不足による便秘です。お母さんは、赤ちゃんの目の届く範囲で活動します。授乳も3時間毎となりますと、行動範囲が必然的に狭くなってしまい、赤ちゃんが離乳するまでの間は、どうしても運動不足になってしまいます。運動不足になりますと、腸の運動が弱くなってしまい、それによって、便秘が引き起こされます。
4つ目は、過食による便秘です。授乳後は、空腹感が高まり、それによって、食べる回数が増える場合があります。空腹感が高まりますと、糖分や油分の多い食べ物を嗜好するようになってしまうため、食物繊維の多い野菜類などへの食欲は減弱してしまいます。その結果、高炭水化物、高脂肪、高タンパク質の食事を多く摂るようになってしまい、便秘が引き起こされます。授乳による過食は、便秘のみならず産後太りの原因ともなります。以上のような原因で、授乳中のお母さんには便秘が多くみられるのです。
授乳中のお母さんの便秘解消に、便秘薬や下剤は最適でしょうか? 答えは、Noです。便秘薬には、センノシド(センナ)、ダイオウエキス(大黄)、カンゾウエキス、アロエ、ピサコジル、ピコスルファート、DSS(界面活性剤)などの成分が含まれています。授乳中のお母さんが、便秘薬を飲みますと、これらの便秘薬の成分が吸収され、母乳中に移行します。その後、授乳によって、赤ちゃんもまた、これらの便秘薬成分を摂取してしまうことになってしまうのです。
便秘薬成分として、センナ、ダイオウ、アロエが、漢方薬を含めたほぼ全ての便秘薬に含まれています。この便秘薬を飲みますと、大腸の粘膜が黒くなり、腸の働きが弱まる大腸メラノ―シスという病気を引き起こします。大腸メラノ―シスは、授乳中のお母さんのみならず、出産経験のない女性にも起こります。特に、便秘薬を多用する若い女性で多くみられています。大腸メラノ―シスは、センナ、ダイオウやアロエに含まる成分が腸で吸収された後、肝臓で別の物質に変化して、それが血液で運ばれて、大腸の粘膜に入り込み大腸が黒くなるのです。大腸メラノ―シスは、お母さんにとっては便秘薬の副作用となりますが、もちろんのこと、赤ちゃんにとっても健康によくありません。
授乳中の便秘解消は、天然成分で安心できる食品成分が最適です。ニンニク、ゴボウ、アスパラなどの根菜類に、イヌリンとよばれる水溶性の食物繊維が含まれています。イヌリン食物繊維は、大腸に生息するビフィズス菌や乳酸菌の栄養源となって、健康によい働きをするこれらの善玉菌を増やします。一方、大腸菌やウェルシュ菌などの健康に害を及ぼす悪玉菌は、イヌリンを栄養源とすることができないので、悪玉菌は増えません。従いまして、イヌリン食物繊維を摂取しますと、大腸内の善玉菌は増える一方で、悪玉菌は減少することになります。便秘は、悪玉菌が多く、善玉菌が少ない状態となっています。ですので、イヌリン食物繊維を摂取することによって、この腸内環境が変化し、便秘が解消されます。イヌリン食物繊維は、今、便秘解消で最も注目されている食品成分です。授乳中のお母さんにとっても、安心して摂取することができ、便秘解消に有用な食品成分となります。今では、スティムフローラのような、不純物を含まない極めて高純度のイヌリン食物繊維が健康補助食品として市販されています。授乳中の便秘の予防と改善に、このような健康補助食品を活用することも有用です。スティムフローラは、多くの妊婦さんや授乳中のお母さんが、便秘対策に普段から用いています。
授乳中の便秘は、便が硬くなってとても辛いです。便秘のために、授乳に専念することができないお母さんがとても多いです。授乳中の便秘は、早く改善したいものです。授乳中の便秘の解消には、便秘薬を避けて、赤ちゃんに影響を及ぼさない天然成分のプレバイオティク効果が高いイヌリン食物繊維が最適です。イヌリン食物繊維は、もともと通常の食事に含まれる成分ですので、長期間摂取しても安心です。イヌリン食物繊維は、胃や小腸で分解されませんので、産後のダイエットを気にしているお母さんにとっては低カロリーなのがうれしいです。またイヌリン食物繊維は、腸で吸収されないために、当然のことながら乳汁中に分泌しないので、赤ちゃんにとっても非常に安全となります。授乳中の便秘には、安心・安全なイヌリン食物繊維がとてもよく効きます。
授乳中のお母さん、お子様の成長が楽しみですネ!
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