痔と便秘:切れ痔・いぼ痔などの痔の原因となる便秘の予防と治し方


「便秘の解消法:女性の便秘解消対策、便秘・慢性便秘の予防と治し方」 女性だって、実はみんな切れ痔、いぼ痔などの痔に悩んでいるのです。出産経験のある女性では、実に70%の女性が、出産経験のない女性でも、2人に1人の割合で、切れ痔やいぼ痔などの痔の経験があるとされています。痔のできるところが、おしりなので、女性にとっては、痔というとちょっと恥ずかしいこともあり、自分ひとりで悩んでいる女性も、きっと多いことでしょうね。でも、大丈夫です。便秘を解消すれば、痔も治ります。痔ができる原因は、便秘であるといっても、言い過ぎではないくらい、痔と便秘は密接に関連しています。便秘を解消すれば、痔もまた解消する、こんな関係です。ここでは、ひそかな女性の悩みである痔と便秘:切れ痔やいぼ痔などの痔の原因となる便秘の予防と治し方についてお話します。


痔とは:痔の病状と種類

痔とは、肛門および肛門部周囲の静脈が圧迫されて、血液(静脈血)の流れが滞ることによって発生する病気のことをいいます。痔疾(じしつ)ともよばれ、しばしば狭義に痔核のことを痔とよぶこともあります。


痔にはいろいろな種類がありますが、代表的な痔は、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)の3種類です。このうち、女性に多いのは、いぼ痔で、半数以上がこのタイプの痔です。次に多いのは、切れ痔で、そして、あな痔の順となっています。


いぼ痔、切れ痔とあな痔

直腸や肛門には、静脈の血管が多く集まっているところがあります。便秘のために、いきんだりして、肛門に負担がかかりますと、肛門の粘膜下部がうっ血して膨らみ、いぼのようになったものが、いぼ痔とよばれる痔核となります。痔核には、歯状腺とよばれるラインよりも内側にできる内痔核(肛門の奥の方)と、肛門側にできる外痔核(おしりの穴のところ)の2種類があります。内痔核の場合、通常、痛みはございません。ただし、痔核が膨らみ大きくなりますと、多量に出血したり、痔核が肛門の外に出てしまう脱肛になるときがあります。これに対して外痔核では、出血は少ないものの、激しい痛みを伴う場合があります。


切れ痔とは、おもに硬い便が、肛門を通過するときにできた傷がもとで、痔が裂けて出血する痔のことをいいます。便秘で硬くなった便を、いきんで無理に押し出そうとすると、肛門が裂けたり、傷つけられて起こります。切れ痔になりますと、排便時に激しい痛みがあり、出血を伴います。さらに、排便後にジーンとした痛みがしばらく続いたり、ウォシュレットの洗浄水がしみたりします。排便時に、真っ赤な鮮血が便器一面に広がり、びっくりする女性も多いのではないでしょうか。切れ痔では、痛みを伴うため、排便を躊躇し我慢すると、便秘がひどくなり、さらに痔の症状も悪化するという悪循環を繰り返すケースも多いです。


あな痔は、肛門にある小さなくぼみに便が入り込み、それによって便に含まれる細菌(悪玉菌)の感染で、肛門周囲に炎症が起こります。その後、炎症によって膿が溜まり、トンネル状になったものが、あな痔です。あな痔では、肛門の周辺が赤く腫れて、激しい痛みを伴います。また、他の痔と違って、発熱を伴うのが、あな痔の特徴となっています。あな痔は、女性に比べて男性に多いタイプの痔です。


痔と便秘との関係

このような、ひそかな女性の悩みである痔を起こさせる最大の原因は、便秘と腸内環境の悪化です。女性で多くみられる痔核(いぼ痔)や切れ痔は、便秘が原因です。便秘による排便時のいきみ、硬い便や太い便の通過によって、肛門に大きな負担がかかるため、痔核や切れ痔になる危険性が高まります。また、男性で多くみられるあな痔は、大腸に生息する腸内細菌が、大腸菌などの悪玉菌で占められているため、肛門粘膜が感染し、あな痔が引き起こされるのです。


女性の場合、妊娠や出産も、痔の大きな原因となっています。妊娠すると肛門周辺がうっ血しやすくなるため、痔核を起こすケースが多くなります。また、「妊娠時の便秘解消法」の記事で書きましたように、妊娠中は、さまざまな原因で便秘を起こしやすいのも、痔ができる原因となります。出産時のいきみも、肛門周辺に大きな負担をかけますので、痔の原因となります。実際、妊娠や出産を機会に、痔になる女性も多いです。さらに、出産に続く授乳の時期にも、母乳として大量の水分が体から失われるため、便が硬くなり、痔ができる原因ともなります。


痔の予防と治し方

痔の治療に座薬や軟膏などのお薬を使うこともありますが、それらはあくまでも補助的なものです。いくらこのようなお薬を使ってみても、痔の原因となる便秘を解消しないと、また痔になるという繰り返しになってしまいます。また、便秘の原因となる食習慣や生活習慣の改善をしないと、また痔になってしまいます。まずは、痔の最大の原因である便秘を解消すること、また、大腸に生息するビフィズス菌や乳酸菌を増やし、その一方で大腸菌などの悪玉菌減らして腸内環境を整えることが、痔に対する最大の対策となります。特に、便秘対策で重要なのは、便を軟らかくする便秘の解消法を選択することです。便を軟らかくすることは、痔核や切れ痔に対して、最も有効な方法となります。


ニンニク、ゴボウ、アスパラなどに含まれるイヌリン食物繊維は、水溶性食物繊維の一種で、そのプレバイオティク効果によって便を軟らかくし、便秘を改善させます。さらに、イヌリン食物繊維は、善玉菌を増やす作用が強いので、その作用によって、強力に腸内環境を改善させますので、女性の痔のみならず、男性のあな痔をはじめとした痔全般に非常に有効となります。ですので、イヌリン食物繊維を多く含む根菜類や野菜を、日常的に多く摂ることが、痔の対策として重要となります。ただし、ゴボウやレンコンなどの繊維質が硬い根菜類や野菜類は、硬い繊維質が刺激となって、反って、痔を悪化させる場合もありますので、できるだけ、軟らかい野菜類を食べることが大切です。イヌリン食物繊維を効果的に摂る方法としては、サプリメントを応用する方法があります。最近では、スティムフローラのように、純度の高いイヌリン食物繊維が、健康補助食品として市販されています。適宜、ご自身にあった方法で、痔と便秘を解消してみてはいかがでしょうか。痔は、自分で治せる病気です。日頃の、腸のケアが痔の解消にとても大切となります。


便秘の解消法:女性の便秘解消対策










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