あきままさまによる短編
HALLOWEEN NIGHT→こちら
ここでのコメントから妄想してお届けします(勝手にw)

<リモーラの酒場にて>

日も暮れ、ほわりと漂うように数フィート置きに外灯が石畳を照す。
沿岸部に位置する港町カリオラ。石の採掘でも有名な場所でもある。
潮の香りと波の音が一人の男の嗅覚と聴覚を刺激した。
頭上には満月の光も路面に降り注ぐ

俯きながら歩く男がいた

それは、こってりと大尉に搾られたリヒト・カラシコフ。
彼は海軍軍曹だ。
それと、人は皆彼を【竜刃のカラシコフ】と呼ぶ。
腰に差した刀剣は竜でも切り裂いたといわれるほどの秘剣で
カラシコフ家の家宝がその名の由来だった

こんな気分の時カラシコフはいつものように店へと歩を進めている。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

カウベルの音と共にドアが開くとその音はいっそう大きくなった。
陽気な音楽と共にガヤガヤと賑わう者たち

『酒場:リオーラ』

この地の言葉で【陽気な者たち】と言うらしい(適当ですw)
そこの女店主イザベラ・スワンが落胆したカラシコフを見るや、
カウンター越しに声をかけてきた。

「軍曹さん、元気ないわね
また大尉にお叱りを受けたのかしら?」

「イザベラ・・」

「どうやらそのようね
しょうがない、この一杯はいつもの奢りよ(ゝω・´★)」

(もちろんその一杯はタダだが今飲んでいるのは2倍の値段
イザベラは商売上手でもあるようだ。
もちろんカラシコフがそのことを知る由もない)

ゴクリと音を立てながら飲み干し量も増えていく
イザベラの狙いとおりでもある。

「あらまぁ、そんなことが
軍曹さん意外とおっちょこちょいなのね」

カウンターの前で頬杖をつくと豊かな胸がたゆんと揺れる

「そうなんですよ。俺としたことが酔っ払いの赤い目を見て
あのブラッディ・オッド・アイと見間違うだなんて・・」

その夜、本物が港町に現れたということを
この酒場にいる連中が知るのは翌朝のことである。
酔いつぶれて出遅れたカラシコフは
またも大尉に大目玉をくらったのは言うまでもない

FIN


※あきままさまの本編をよろしくお願いします!

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