浦賀の渡しに乗り、
東叶神社にたどり着いた僕たち。
境内に足を踏み入れたはいいが、
境内裏にとんでもなく長い階段を発見!!
この階段を上って、頂上まで行くか行くまいか、
迷った挙句、子供たちを引き連れ、
境内裏の明神山を上り、無事に頂上へ到着。
勝海舟断食の碑を拝んだ後に、下山。
さぁ~、帰ろうって皆思っているのに、
社務所裏に気になるもの発見!!
僕は団体行動を乱し、
みなさまの目を盗んで社務所裏へ……
~前回までのお話~
さてさて、社務所裏にあったものは!?
何やら鳥居がございますね~。
この鳥居の横にこんな立札が……
勝海舟使用の井戸だって???
そんなもんが、残っているのかい?
どんなもんだろうって、奥へ進もうとすると、
そこに、麦わら帽をかぶり、草をむしる初老の男性が・・・
うっ、どうしよう。
なにか、声をかけずらいオーラを発しているよ。
神社の方だよな、きっと。
ここを訪れることは当分ないしな、
よし、やっぱり、ここはさわやかに声をかけるべきだよな。
僕は作り笑顔で、
「こんにちは~、かっ勝海舟の井戸みていいですか~」
ちょっと噛んじゃったけど、好青年を装えたぞ。
すると、草をむしる手をとめて、
おもむろに顔を上げ、こちらを見ました。
「井戸は枯れているが……」
と一言。
「いやいやいや、井戸の中は見れなくてもいいんです。ちょっと近くで拝見させていただければ……」
しばしの沈黙。
「どうぞ」
ホッー、良かったよ~。
「あっざ~す」
写真、撮りたいな~。やっぱこの状況では
お断りをして撮影するべきだよな。
「いいっすか?写真」
「ああ」
やりました~。
こちらが勝海舟の使用の井戸です
1860年アメリカ行きが決まった、
勝海舟はこちらの井戸で水ごりをした後、
明神山の頂上で断食をしたそうな。
その真偽は定かではないようですが・・・
勝海舟の名前は
皆様も、どこかで聞き覚えのある
歴史上の人物だと思います。
ここ2~3年ではまっている作家・司馬遼太郎の
「竜馬がゆく」文庫全8巻を読んでから、
勝に対しての興味は大です。
- 3巻で、勝と竜馬が出会うシーンが描かれています。
~勝は日本地図をひろげた。竜馬もはじめて見る精巧なもので、目を輝かせてのぞきこんだ。
「坂本君」と勝は、親しげによんだ。(中略)
「~金は海から吸い上げろ、開国してどんどん貿易し、その金でこの艦隊をつくればいいんだ」~
一介の攘夷論者であった坂本竜馬を
勝海舟のこの一言が変えた。竜馬は勝との出会いで実利的倒幕論者とでも言うべき道を大胆に進んでいく。―
井戸をみながら、勝と竜馬の出会いを回想……
井戸ひとつで、様々な思いをめぐらせて、
ひとりで楽しめてしまうのって、素敵ですよね~。しかも、安上がりでしょ。
自分の頭の中で考えているだけだしね。
「歴史好きなんですよ~」
思わず、草をむしっていたおじさんに向かって
言っちゃいました。
そしたら、フムフムって感じで、
「そうか、三浦一族は知っているか?」
「いっ!?・・・はい」
なんだか、思わぬ展開!?
面白そうな話が聞けそうだな~。でも、皆を待たせているんだよね。う~、どうしよう。
このまま、話を聞こうかな~、それとも戻ろか、
え~いどっちにするんじゃ~。
優柔不断な僕は、聞こか、戻ろか悩み
体をユラユラさせていると、おじさんは三浦一族について語り始めてしまったのです!!
つづく
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