突然炎のごとく | Untitled

突然炎のごとく(’62)フランス国旗


監督は、フランソワ・トリュフォー

原作は、アンリ=ピエール・ロシェの小説 『ジュールとジム』

映画の原題も 『ジュールとジム』

まあ、大げさな邦題つけたものです。




この画、英国で'08年に上映された時のポスターらしいのですが、この3人で橋を駆け抜けるシーン大好きです。

みんな生き生きしている。


オープニングに

「愛してると男は言った」

「待ってと女は言った」

「抱いてと女は言いかけた」

「うるさいと男は言った」



いいですね。このズレズレ感

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

自由奔放なジャンヌ・モローと男2人の奇妙な三角関係を描いているわけですが

時間を追うごとに、かなりの多角形になったような気がしますが(笑)

自転車で颯爽と走るシーンとかは、トリュフォー監督の短編 『あこがれ』 のように、とてもみずみずしい。

流れに任せて人生を楽しんでいるかのようです。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

3人で部屋にいて、男2人がゲームをしているんですけど

退屈なジャンヌ・モローが

「少女の頃 "天にまします父" を、 "天に行きます父" と思って、ヒゲ面の私の父が天国に昇ってく姿を想像したわ」

「・・・・・・・・」

「私、おかしな話をしたのよ」

「・・・・・・・・」

「誰か私の背中を掻いてくれない?」


ジャンヌ・モロー自由奔放すぎます(笑)

他にも、お泊りセットを持って男2人を尻目に、更に別の男のもとへ行ったりして

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

ジャンヌ・モローとアンリ・セールとのキスシーン

いい感じ・・・・

あ、後ろの窓に虫が歩き回ってる

あれ? このシーンどこかで見たような・・・・

アメリ』 だ!!

アメリが映画観に行って、細かいところに気がついてしまうというシーン

この映画の、このシーンだったのですね。

他にも、1シーン使われていたそうですけど、気がつかなかった。

あと、『パルプ・フィクション』 でも、台詞の中で使われたりしていたそうです。

多大な影響を与えた映画なのですね。

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

自由奔放すぎるジャンヌ・モローに

結局、お前はどうしたいの?

と、イライラもしたのだが、ビックリの結末(ヌーヴェルヴァーグでは普通の結末)で

やっと収まるところに収まったか・・・・と妙に安心してしまった(笑)


ピアニストを撃て』でヒロイン役だったマリー・デュボワが、ちょろっと出ていて

煙草をくわえて"機関車"と言ってぐるぐる歩き回ったり、 過去の男性遍歴を畳み掛けるように話す姿

私の中では、ジャンヌ・モローに負けないぐらいの存在感でした。



フランソア・トリュフォー監督作品

あこがれ(’58)

大人は判ってくれない(’59)

ピアニストを撃て(’60)

アントワーヌとコレット(’62)

夜霧の恋人たち(’68)


映画に愛を込めて アメリカの夜(’73)







親友同士のジムとジュールは、ある日美しい娘・カトリーヌと出会い、ふたりとも心を奪われる。熱烈なアタックをしたジュールは彼女と結婚し、ジムを残し祖国へと連れ帰ってしまう。
突然炎のごとく〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選9〕 [DVD]/ジャンヌ・モロー,オスカー・ウェルナー,アンリ・セール

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