大人は判ってくれない | Untitled



大人は判ってくれない(’59)フランス国旗



監督は、今作品が最初の長編映画となる、フランソワ・トリュフォー

トリュフォー自身の幼少時代の自伝とも言うべき作品

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!-大人

原題を直訳すると『400回の殴打』

実際に、400回殴られるわけではなく、数多くの殴打とは比較にならないぐらいの精神的打撃を受けてしまった。

と、私は解釈してます。

大人の世界の理不尽さ、それを感じながらも、自分の出来ることは・・・・・

大人たちは少年の行動を 『反抗期』 と、いとも簡単に切り捨ててしまう。


今思えば、主人公のアントワーヌが笑顔を見せるのは映画館から帰る、

両親と一緒の車の中でしかなかったように思える。

しかもこれさえ、アントワーヌの願望の夢でしかないという意地悪な評論家もいるそうな。

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!-大人

後半に、彼の口から淡々とした口調で語られる事実

この時、彼の中には何がよぎったのだろうか・・・・

何もよぎらず、からっぽになってしまったのだろうか・・・・

その少し前に、窓に手を当てるシーンがあるんですけど、窓についた手の跡が悲しく切なかった。


『やるせなさ』 と同時に 『かすかな希望』 も感じられるラスト

この2つの感情の比率は人それぞれ、9:1 にも 1:9 にもなると思う。

それでいいと思う。





監督フランソワ・トリュフォーの自伝的ともいえる映画。男子校に通う多感な少年アントワーヌは「女」に「悪戯」に「映画」に夢中。何かと目立つ彼は、常に大人の目の敵にされてしまう。頭ごなしに怒る大人たちはそんなアントワーヌを反抗期だというけれど…。
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