今回も、ベネチア・ネタです。
現在、開催されている 『ベネチア国際映画祭』 審査委員長は、この男です。
クエンティン・タランティーノ監督
パルプ・フィクション(’94)
『Mother F○○ker』 とか 『Son of a B○○ch』 とかを無意味に乱発するアメリカ映画は、正直好きではない。
それなら 『無修正』 のフランス映画を選ぶ。
ただ、タランティーノ監督作品は何故か許せる。
許せるというか全く違和感がない。
『そこの醤油取って』 とか 『ほっぺたに、ご飯粒ついてるよ』 と同じ感覚になる。
今作品に至っては 『F○○k』 の使用回数は実に250回を超える。
この映画が素晴らしいのは、錯綜した時間軸による見事な構成
時間軸を交差させる映画は、他にも色々ありますけど、これほどまで 『オチ』 をビッっと決められるとは・・・
154分と長めだが、全く飽きさせない。
オープニングは、実は重要な見せ場だったり、トラヴォルタとサミュエルが黒ずくめのスーツから、
なぜTシャツ短パン姿になったのか。
良く見たら、オープニングのレストランでTシャツ短パン姿のトラヴォルタがちらっと映ってるんですよね。
再見すると、そういうところも楽しめる。
タランティーノ独特の、あの 『超くだらないおしゃべり』
なんで、あんなに面白いんだろう。
さっきの続きみたいですが、私は 『アメリカン・ジョーク』 が嫌いで、狩野英孝より笑えない。
でも、超くだらない 『タランティーノ・ジョーク』 は、ツボにハマりまくる。
『ビッグ・マック』 を肴に、トラボルタとサミュエル相手にくだくだと講釈
押しかけた家で小僧たちに説教たれるサミュエルが、ここでも 『ビッグ・マック』 の話をしだす。
『このスプライトでバーガーを胃の中に流してもいいか?』
が、ツボだった(笑) 超くだらない
ユマ・サーマンは 『キル・ビル』 の時よりも、こっちのほうが魅力的ですよね。
ユマ&トラヴォルタの妙なツイストだったり、画像に写ってる 『シェイク』 が5ドルもしたり
『5ドルもするのか!』 って、トラヴォルタが飲んだら 『こりゃ旨い』
小ネタが効いています。
また、超くだらない話になってしまいますが、ブルース・ウィルスの父の形見の時計
7年間も、あの中にあったとは・・・・・ しかも、2人がかりで(笑)
超くだらない・・・・でも面白い。
この映画の中では、キャラの立った登場人物が多く、サミュエルも良かったですが、この男、推したいです。
ヴィング・レイムス
ギャングのボスであり愛妻家で、妻のユマに足マッサージをしただけとされる男をマンションから突き落とすほど大物で
ブルース・ウィルスが逃げた、と聞いたら 『東洋に逃げたら飯茶碗の中に殺し屋を潜ませておけ』
そんな男が、ファーストフード店に1人で出掛けたりもする。
一体、何バーガーが食べたかったん?
ブルース・ウィルスとの絡みも良かったですよね。
直接絡んだのは別の男ですけど(笑)
『スパイ大作戦』 の映画版シリーズに全作登場しているが、あんなもんより
代表作は? と聞かれたら胸を張って 『掘られたパルプ・フィクション』 と言ってほしい。
これ以上書くと、私のブログも超くだらなくなるのでやめます。
最後に、この映画でリバイバルヒットとなった曲でおしまい。
カンヌ国際映画祭パルム・ドール賞受賞作
カンヌ国際映画祭受賞作一覧
Dick Dale & His Del-Tones / Misirlou
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タイトルの「パルプ・フィクション」とは三文雑誌、大衆犯罪小説誌のこと。3つの犯罪ドラマが交錯し、全体で1つの円を描くようなユニークな構成で、衝撃のクライマックスへと向かう。
パルプ・フィクション [DVD]/ブルース・ウィリス,ジョン・トラボルタ,ユマ・サーマン
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